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ニコン、フルHD動画やXQDカード対応の一眼「D4」

−光学ファインダーで顔認識。RAW 100コマ連写


ニコン「D4」。写真は85mm F1.4レンズを取り付けたところ

 ニコンは、フルHDのMPEG-4 AVC/H.264動画撮影や、新しい記録メディア「XQD」に対応したハイエンド・デジタル一眼レフカメラ「D4」を2月16日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は65万円前後。

 ニコンFXフォーマットに対応したデジタル一眼レフ。新開発の36×23.9mm CMOSセンサーを採用し、有効画素数は1,620万画素。ゆとりのある画素ピッチ(7.3μm)と、高い開口率が得られる設計にする事で、暗い環境での撮影能力を高めている。常用ISO感度はISO 100〜12800で、ISO 50〜204800相当までの拡張も可能。FXフォーマットで秒間11コマの連写が行なえる。


ニコン「D4」 新開発の36×23.9mm CMOSセンサーを採用 レンズを外したところ。ニコンFXフォーマットに対応している
別売の外部ステレオマイク(ME-1)も使用可能

 動画撮影は1,920×1,080ドットで、30/25/24p、1,280×720ドットで60/50/30/25p、640×424ドットで30/25pの撮影に対応。圧縮方式はMPEG-4 AVC/H.264で、ファイル形式はMOV。音声はリニアPCMで、内蔵モノラルマイクに加え、別売の外部ステレオマイク(ME-1)も使用可能。HDMI端子からライブビュー映像を非圧縮で出力する事もできる。

 なお、ビデオカメラやコンパクトデジカメと比べ、大きな撮像素子を搭載しているため、動画撮影時に使用するセンサーの撮像範囲を3つから選択できる。静止画のFXフォーマットをベースとし、撮像素子の大きさを活かし、ボケ味を重視した表現などが可能な「FXベースの動画フォーマット」。

 DXベースの撮像範囲を使い、同社DXレンズを使っての動画撮影が可能な「DXベースの動画フォーマット」。さらに1,920×1,080ドットをクロップする「1,920×1,080 クロップ 30fps/25fps/24fps」を用意する。クロップモードの場合はFXベースの撮影に対して、焦点距離の約2.7倍に相当する画角で動画撮影が可能。なお、いずれのモードでも、撮影される動画の最大解像度は1,920×1,080ドット。また、動画の最長撮影時間は29分59秒となる(設定によっては最長20分)。

 設定した撮影間隔で自動的に撮影した静止画を繋ぎ、通常再生の24倍〜36,000倍速の動画として記録できる「微速度撮影」機能も搭載。静止画ライブビュー時に、ミラーの動作音もシャッター音も出さずに、ほぼ無音で1,920×1,280ドットの静止画を撮影する「無音撮影」機能も追加された。

 記録メディアはUDMA7対応のCFに加え、転送速度125MB/秒を実現するというメモリーカード「XQD」にも対応したダブルスロット仕様。XQDはCompactFlash Association(CFA)による次世代メモリーカード規格で、CFとは異なる形状を採用。サイズは38.5×29.8×3.8mm。D4では、RAWを最大約100コマ高速連続撮影できるという。

 画像処理エンジンは、高度にチューンナップしたという「EXPEED 3」を採用。D3Sとの比較として、ダイナミックレンジやノイズリダクション処理能力、色再現性が向上。さらに、高感度ノイズリダクション時でも連続撮影コマ数を維持できるようになったという。


画像処理エンジンは「EXPEED 3」 CFとXQDに対応したダブルスロット仕様 ソニーのXQDメモリーカード、Hシリーズ32GBモデル

 AF機能も強化。91,000ピクセルのRGBセンサーを採用した「アドバンストシーン認識システム」を採用。新たに光学ファインダー使用時でも人物の顔認識を実現した。ただし、ファインダー内の表示で顔認識の制御を確認することはできない。他にも、オートエリアAF時の人物の顔への合焦精度を向上し、顔領域の大きさや明るさを考慮した3D-RGBマルチパターン測光IIIや、i-TTL-BL調光が可能。3D-トラッキング機能はより小さな被写体への対応も強化された。

 さらに、新開発のアドバンストマルチCAM3500FXオートフォーカスセンサーモジュールを採用。51点のAFで、ファインダーを通して人の目が情景を認識できる限界に近い-2 EV(ISO 100・20度)の低輝度状態でも、「全てのAF NIKKORレンズとの組み合わせで高速かつ正確なピント合わせができる」(ニコン)としている。

 また、AFアルゴリズムも改良し、AFの初動を高速化。スポーツ撮影で威力を発揮するという。シャッター半押し中はAFサーボが常時作動する「AF-C」モードに、「フォーカス/レリーズ」モードを追加。低コントラスト/輝度の被写体を連続撮影時する際に、1コマ目はピント合わせを優先、2コマ目以降は連続撮影速度を優先する事ができる。

 フォーカスポイントは中央部15点で、水平・垂直両方向に位相差を検出するクロスセンサーを採用。f5.6に対応する51点に加え、中央5点と中段左右各3点のポイントはf8に対応。2倍のテレコンバータレンズなどを用いて、F値が8になる場合でも、従来より高精度なピント合わせができるという。

 起動時間は約0.12秒、レリーズタイムラグは0.042秒。本体にEthernet端子を備えるほか、別売のワイヤレストランスミッタ「WT-5」も接続可能。無線LANを使い、FTPサーバーやPCに撮影画像を転送できるほか、PCの専用ソフトからD4を制御する事も可能。PCやiPhoneのWebブラウザからD4を制御し、撮影画像を閲覧したり、リモート撮影を行なう事も可能。1台のD4をMASTERとして、10台までの「D4」+「WT-5」を連続させてレリーズする事もできる。

 液晶モニタは3.2型のTFT液晶。約92万画素。HDMIミニ出力を備え、液晶モニタとHDMIの同時出力も可能。本体の外形寸法は約160×90.5×156.5mm(幅×奥行き×高さ)。本体のみの重量は約1,180g。

背面 側面に取り付けてあるのが別売のワイヤレストランスミッタ「WT-5」

(2012年 1月 6日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]