ソニー、デジタルNC搭載/薄型化した「ウォークマンE」

-4GBモデルが実売11,000円。スピーカー付きも


NW-E060シリーズのレッド

 ソニーは、ウォークマンのエントリーモデル「NW-E060シリーズ」を2月11日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4GBの「NW-E063」が11,000円前後、2GBの「NW-E062」が9,000円前後。

 また、E060シリーズの本体に、専用スピーカーが付属した「NW-E060Kシリーズ」も同日より発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4GBモデル「NW-E063K」が13,000円前後、「NW-E062K」が11,000円前後。

 カラーは各モデルにブラック(B)、ブルー(L)、ピンク(P)、レッド(R)を用意。付属イヤフォンの色はブラック/レッドモデルがブラック、ブルー/ピンクはホワイトとなる。NW-E060Kシリーズの付属スピーカーの色は本体と同じ。


ブラックブルーピンクレッド
スピーカー付きのNW-E060Kシリーズ。左からブラック、ブルー、ピンク、レッド


■ デジタルNCを搭載したNW-E060シリーズ

NW-E060シリーズ

 従来モデルE050シリーズからの強化点は、エントリーのEシリーズで初めてデジタルノイズキャンセル(NC)機能を搭載したこと。ノイズ除去率は98%(17dB)としている。デジタルNCの環境選択機能も備え、「バス/電車モード」、「飛行機モード」、「室内モード」から選んで利用できる。

 ターゲットとするユーザーは、小学生~中高生の若年層に加え、スマートフォンでの再生に不満を持つ幅広い年齢層にも訴求。新たにNC機能を搭載したことで、スマートフォンとの2台持ちの促進を図るという。

 デジタルNC以外にも、クリアオーディオテクノロジーとして、高域をクリアに再生する「DSEE」、チャンネルセパレーションを向上する「クリアステレオ」、低音の歪みを抑える「クリアベース」を搭載する。

 イヤフォンは13.5mm径ユニット搭載の「EXモニター」で、単品販売されているNCマイク内蔵モデル「MDR-NC33」と同等。付属イヤーピースはS/M/Lサイズ。

 NC機能を追加しながら、本体を従来モデルに比べ薄型/軽量化したことも特徴。外形寸法と重量は、約77.5×35.5×9.35mm(縦×横×厚さ)、約37g。なお、従来モデルのE050は約77×35.5×10.3mm(同)、約43gだった。

エントリーモデルながら、デジタルNCを搭載側面従来モデルE050(右)と比較。若干薄型化されているのが分かる

 歌詞表示機能「歌詞ピタ」も搭載。また、「おまかせチャンネル」機能により、音楽ライブラリの楽曲を、気分、時間帯、シーンなどに合わせて10種類のチャンネルに分類し、再生できる。

 転送・管理アプリの「x-アプリ」や「Content Transfer」に対応。また、コンポのNETJUKE、PlayStation 3などで蓄積・転送した楽曲の場合は12音解析により「おまかせチャンネル」で分類して再生可能。楽曲のサビ部分をシャッフル再生することもできる。PCから楽曲をドラッグ&ドロップ転送することも可能で、その場合は、ウォークマン本体側での簡易解析でおまかせチャンネルを利用できる。

底面にWM-PORTとイヤフォン出力背面付属イヤフォン(ブラック)

 再生できる楽曲ファイルはMP3/WMA(DRM非対応)/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/リニアPCM/AAC(DRM非対応)/HE-AAC。moraと連携する「ちょい聴きmora」も搭載。moraにある試聴曲をまとめたもので、x-アプリと同期時にウォークマンへ転送され、再生できる。

 FMラジオも搭載。液晶ディスプレイは1.4型/160×128ドットで、E050と同じく上下にスクロールする操作系を採用している。内蔵バッテリでの連続再生時間は約30時間で、NC ON時は約24時間(いずれもMP3/128kbpsの楽曲)。



■ スピーカー付属のNW-E060Kシリーズ、アクセサリ

NW-E060Kシリーズ

 NW-E060に、WM-PORT接続の専用スピーカーが付属したモデル。従来の「NW-E050K」に付属したスピーカーは出力0.5Wだったが、1W(いずれもモノラル)に向上。高域/低域それぞれを改善してワイドレンジ化したほか、明瞭感も改善したという。

 内蔵のスピーカーユニットはE050Kでは下向きだったが、E060Kは前向きに変更。前面にグリルを設け、スピーカーとしてより分かりやすいデザインにしたという。電源はウォークマン本体から供給する。

 別売のE060用アクセサリーは、衣服やベルトなどに留められるクリップ「CLP-NWE060」(オープンプライス/店頭予想価格1,500円前後)や、シリコンケース「CKM-NWE060」(同2,000円前後)、レザーネックストラップ「STP-NWN30」(同2,000円前後)を2月11日に発売する。なお、E060Kシリーズに付属するスピーカーを単品販売する予定は無い。

NW-E060Kのスピーカー従来モデルE060Kのスピーカー(左)からデザイン変更され、出力もアップ


(2012年 1月 24日)

[AV Watch編集部 中林暁]