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キヤノンから“レトロスタイル”な新コンセプトカメラとMRグラス。CP+2026
2026年2月26日 21:37
カメラと写真映像の展示イベント「CP+ 2026」が開幕。神奈川 パシフィコ横浜のリアル会場とオンラインで3月1日まで実施される。入場無料で事前登録制。ここではキヤノンとシグマのブースをレポートする。
キヤノン
キヤノンブースで注目を集めていたのは、参考展示されていた新コンセプトのカメラの試作機。立方体に近い形状のボディと、内部に映像を映し出すスクリーンを内蔵しているのが特徴で、レンズから入った光を内部のミラーでスクリーンに映し出し、そのスクリーンを通った光をさらにミラーを通してセンサーに当てることで撮影するという仕組み。
通常のデジタルカメラは、レンズから入った光を直接センサーに当てて撮影するが、この新カメラでは、一度スクリーンを通すことで、フィルムカメラのような風合いを持った静止画や動画が撮れることをコンセプトにしており、「光をのぞき込む『間(あわい)』撮影体験」と紹介している。
スクリーンが上からのぞき込める仕組みになっており、二眼カメラのように上からのぞき込むスタイルで撮影できることも特徴の1つ。ボディと一体型のレンズを操作してフォーカスを合わせ、ボディ側面のレバーを倒すことで2枚目のミラーが下りてきて、センサーに映像が映される。そのままレバーを押し込むと撮影される。
本体にはディスプレイやボタンも備えているのだが、展示ではHDMI出力していた関係でディスプレイは非表示になっていた。
現実とバーチャルを組み合わせたMR(複合現実)のエリアにも参考展示の製品を用意。HMDを小型にしたような手持ちのデバイスで、のぞき込むことで現実とバーチャルを組み合わせた映像が楽しめる。カメラのファインダーにも使われている自由曲面プリズムを採用しており、他社の類似製品よりも小型かつ明るい映像が楽しめることがポイントだという。
まだ試作機の状態のため、製品化した際のデザインは未定だが、スマホやPCと接続して手軽にMRを楽しむデバイスとして開発中としている。
キヤノンでは法人向けのMR用HMD「MREAL S1」「MREAL X1」を展開している。現実の空間にリアルサイズのCGを表示できるため、例えば工場で扱われるような大きな機材を新しく設計する際に、工場に導入したときに実際に設置できるか、操作する人の手が届く範囲にボタンがあるか、といったことを確認するために使われているという。
エンタメ活用もされており、JRA競馬博物館の体験型アトラクション「ジョッキー図鑑」にもキヤノンのMREALシリーズが使われている。参考展示のデバイスでは、こういったMRのコンテンツを身近に感じられるデバイスを目指しているとのこと。
キヤノンのDual Pixel CMOSセンサーを活用し、カメラ1台で半立体的な映像を生成できるソリューションも展示。Dual Pixel CMOSセンサーの副次的な効果を活用したもので、2つのフォトダイオードが取り込んだ映像が右目、左目の役割を果たすことで、センサー1つで視差による距離感を図ることができるため、1枚の写真から立体の情報が取れるというもの。
これに加えてAIを使用してさらに距離情報を補正することで、カメラから10mまでの近距離にあるモノの撮影であれば立体情報を加えて撮影できるため、撮影後に好みのアングルに調整する、といったことが可能になるという。
例えば、キヤノンのカメラが搭載されているプリントシール機のセンサーをDual Pixel CMOSセンサーにすることで、撮影後に好きなアングルを指定してシールをプリントできるといったことができることから、CP+ではその体験エリアを用意したとのこと。
カメラの体験コーナーでは、やはり「EOS R6 Mark III」が注目されている。動画機では「EOS C50」と「EOS R50 V」の2機種が注目されているほか、新しく登場したR50 Vのホワイトカラーが「女性や若年層を狙ったカラーバリエーションだったが、男性からも好評」とのことだ。
動画撮影ユーザーにも注目してほしい要素として、新登場したレンズから、全周190度の画角をカバーできる「RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM」と、蛍石を採用し小型軽量化した「RF14mm F1.4 L VCM」が挙げられた。RF14mm F1.4 L VCMは詳しい解説や、実際に使われている人工結晶の蛍石の展示も行なわれている。



























