JVC、ウッドコーンオーディオ最上位「EX-A300」
-材質を変更、K2回路も最適化。直販限定
EX-A300 |
JVCケンウッドは、ビクターブランドの新製品として、ウッドコーンオーディオシステムのフラッグシップモデル「EX-A300」を直販サイトのビクターダイレクト限定で2月上旬より発売する。
EX-A300は、ウッドコーンスピーカーの「SX-WD300」(2台1組)と、4chプリメインアンプ「RX-A300」、DVDオーディオ/ビデオプレーヤー「XV-A300」の3製品で構成。価格はオープンプライスで、直販価格はフルシステムで229,800円を予定する。
なお、各製品は単体でも購入可能だが、スピーカーはネットワークが入っておらず、4chアンプのRX-A300との組み合わせを想定した製品となっている。
2010年10月に発売した「EX-A250」の後継モデルで、スピーカー、アンプ、プレーヤーそれぞれの音質を強化。部品の素材や組み合わせなどにこだわり、独自のスタジオチューニングにより音場空間の拡大や解像度の向上などを実現したという。
スピーカーの改善点は、ユニットの磁気回路を装着する材料をA250のチェリー材からメイプル材に変更したこと。形状や取付位置を最適化して、不要振動を抑え、解像度を向上。より一層低重心な低音再生が行なえるという。
また、エッジ素材のブチルゴム配合比率を変更し、より伸びやかで広い音場空間を再現するとしている。ボイスコイルとウーファユニットの端子板を接触する錦糸線(引き出し線)に4N純度のOFCを使用している。そのほか、エンクロージャ内のメイプルチップの吸音材の量を再調整した。
アンプ部は、K2回路の定数や、音質コンデンサを変更。また、K2回路の内蔵パラメーターを最適化した。アンプ/プレーヤーともに、底部に銅ワッシャと真鍮ニッケルメッキワッシャを、リアパネルには銅ワッシャとアルミワッシャを組み合わせて使用。振動の影響を低減している。
SX-WD300 |
「SX-WD300」のスピーカーユニットは、ウーファが14.5cm径ウッドコーン、ツイータが2cm径のウッドドーム。ツイータにはネオジウムマグネットを、ウーファにはフェライトマグネットを使用する。磁気歪みを低減するアルミショートリングや銅キャップも搭載。エンクロージャには低音の質感や音の広がりを高めるという三層構造の竹響板/響棒を配置している。
定格/最大入力は、ツイータが7.5W/30W、ウーファが25W/100W。再生周波数帯域は50Hz~50kHz、出力音圧レベルは86dB/mW。外形寸法は198×303×326mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.4kg。
RX-A300 |
プリメインアンプ「RX-A300」の最大出力は、4ch時がツイータが30W×2ch、ウーファが40W×2ch。2chでは40W×2ch。クロスオーバー周波数は5.6kHz。
音声入力は光デジタル×2、アナログ音声×3(RCA×2、ステレオミニ×1)。出力はアナログ(RCA)×1、ヘッドフォン×1(ステレオミニ)、サブウーファ×1。別売iPodドック接続用の端子も備える。AM/FMチューナも搭載する。外形寸法は282×289×96mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.6kg。
XV-A300 |
プレーヤーの「XV-A300」は、HDMI出力を備え、DVDビデオ/オーディオや、CD、VCD/SVCDなどが再生可能。デジタル放送を録画したCPRM対応ディスクや、MP3/WMA/WAV、JPEG、MPEG-1/2を記録したディスクも再生できる。
前面にUSB端子も備え、CDからUSBマスストレージ機器へMP3/128kbpsでのリッピングも可能。上記の動画/音楽/静止画ファイルの再生も可能。対応ファイルはMP3/WMA/WAV、JPEG、MPEG-1/2。
HDMI端子はCEC対応で、対応テレビと連動して操作できる。その他の出力端子は、コンポジット×1、光デジタル音声×2、アナログ音声×1。外形寸法は282×260×96mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3kg。
(2012年 2月 3日)
[AV Watch編集部 中林暁]