シャープ、実売55万円の70型液晶AQUOS「LC-70Q7」

-基本性能を充実。Wチューナ/USB HDD録画対応


70型「LC-70Q7」

 シャープは、液晶テレビAQUOSの新モデルとして、クアトロンパネルを採用した70型「LC-70Q7」を3月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55万円前後。

 同社の70型液晶テレビの第2弾。第1弾の「LC-70X5」は2011年9月から発売されている多機能モデルだが、「LC-70Q7」は「基本性能を充実させた」という製品。「LC-70X5」に採用されている3D表示機能、別売の外付けHDDに録画した番組のLAN配信機能、スマートフォン連携機能が省かれているが、価格を抑えているのが特徴。このモデルの投入により、同社国内向けにおける60型以上の大型ゾーンは合計6機種となり、「引き続きラインナップを強化していく」(シャープ)という。

 70型、解像度1,920×1,080ドットの大型パネルを採用しているのが特徴。3原色(赤・緑・青)サブピクセルに、黄色を加えた4原色のクアトロンパネルで、光の透過率を高めるUV2A技術も採用。バックライトは直下型のLED。「LC-70X5」に採用されている「メガブライトネス技術」は使われておらず、テレビコントラストは700万:1(LC-70X5は1,500万:1)。シーンに応じて自動的にコントラストや色を調節する「高画質アクティブコンディショナー」や、滑らかな階調表現を実現する「なめらか高画質」技術を備えている。

 UV2AとLEDバックライトの採用で、消費電力は約250Wに低減。待機時消費電力は0.1W。年間消費電力量は174kWh/年で、同社60型(LC-60Z5)と同等になっているという。設置環境に合わせて、画面の輝度を自動調整する「明るさセンサー」や、照明が消えるとテレビの電源も自動的にオフになる「照明オフ連動」、テレビ放送終了後など映像が表示されない状態になると電源がオフになる「無信号電源オフ」、何も操作せずに一定時間が経つと電源がオフになる「無操作電源オフ」なども備えている。

 地上/BS/110度CSデジタルチューナは各2基搭載。別売のUSB HDDを接続する事で録画も可能。番組を視聴しながら、裏番組をHDD録画する事もできる。ただし、2番組の同時録画は非対応。

 ネット接続に対応し、Yahoo! JAPAN for AQUOSやYouTube、アクトビラ、ひかりTVなどが利用できるほか、DLNAクライアント機能も用意。別室にあるレコーダのAQUOSブルーレイなどに録画した番組を、LAN経由で再生する事も可能。別売の無線LANアダプタも接続できる。ただし、DLNAサーバー機能は備えておらず、接続したUSB HDDに録画した番組を、他のクライアント機器に配信する事はできない。

モデル名LC-70Q7
パネル解像度1,920×1,080ドット
テレビコントラスト700万:1
視野角上下左右176度
バックライトLED直下型
スピーカー3×15cm ×2個
音声実用最大出力10W×2ch
消費電力約250W
待機時消費電力0.1W
年間消費電力量174kWh/年
入力端子HDMI×4
D5×1
コンポジット×1
アナログRGB×1
アナログRGB用音声×1
アナログ音声×1
(ビデオ入力端子兼用)
出力端子光デジタル音声×1
ヘッドフォン×1
USB×2
Ethernet
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
(スタンド含む)
1,613×344×1,008mm
重量
(スタンド含む)
約42kg


(2012年 2月 14日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]