パイオニア、24bit/96kHz対応のUSB搭載DJミキサー

-最大4入出力。エフェクトが自動変化する機能も


ブラック

 パイオニアは、USBオーディオ対応のデジタルDJミキサー「DJM-850」を3月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16万5,000円前後。カラーはブラック(K)とシルバー(S)の2色。

 PCとDJソフトを使うホームDJ向け「DJMシリーズ」の新モデル。世界中のクラブなどに導入されている同社の「DJM-900nexus」の高音質技術や操作性などを継承したという。

 入力4系統/出力4系統のステレオ音声を同時に扱えるUSBサウンドカードを搭載。最大24bit/96kHzで処理することにより、音質を劣化させることなく入出力できるとしている。サンプリングレートは48/44.1kHzにも対応。ASIOやCoreAudio規格に対応し、録音や楽曲制作での利用も想定している。

 USBは天面に備え、接続機器を簡単に変更可能。USB接続時のユーティリティツールも付属しており、ミキサーからの出力信号経路を、用途に応じて変更できる。

 各チャンネルの入力音声に連動して4種類のエフェクトが変化する機能「BEAT COLOR FX」を搭載。自動でエフェクトが変化するため、アレンジを加えながら簡単に4チャンネルミックスができるという。また、チャンネルごとに「BEAT COLOR FX」と「SOUND COLOR FX」の2つを切り替えられる。さらに、13種類のエフェクト機能「BEAT EFFECT」も備え、これらを組み合わせることで、約100種類のエフェクトが実現できるという。

シルバー

 32bit出力対応のDACや、32bit処理のDSPを搭載。アナログ回路とデジタル回路を分離して伝送経路を最短化したことでノイズを抑えている。

 DJ用ソフト「TRAKTOR SCRATCH 2」 の認証も取得。TRAKTOR SCRATCH PRO 2/DUO 2に付属するタイムコードディスクと、CDJプレーヤー、レコードプレーヤーを使ったスクラッチコントロール(DVS)が行なえる。また、TRAKTOR SCRATCH以外のDVS対応ソフトでも利用できるという。

 そのほか、操作情報をMIDI信号でDJソフトやエフェクタなどの外部機器に送信して同期操作できる「フルアサイナブルMIDI」機能を搭載。切り替え式の3バンドイコライザ、3バンドアイソレータを各チャンネルに備える。フェーダーは、ぐらつきがなく、スムーズな操作が行なえるというスライド構造の「高性能チャンネルフェーダー」。チャンネルフェーダーノブとクロスフェーダーノブには、ノブの外れを防ぐロック機構を施している。

 入力端子は、CD/LINE×4(RCA)、LINE×2(RCA)、PHONO×2(RCA)、MIC×2(XLR/標準フォン兼用×1、標準フォン×1)。出力端子はMASTER OUT×2(RCA×1、XLR×1)、BOOTH OUT×1(標準フォン)、標準ヘッドフォン×1、REC OUT×1(RCA)、同軸デジタル×1。そのほかSEND×1とRETURN×1(いずれも標準フォン)、MIDI OUT×1(5P DIN)、USB-B×1(天面)、CONTROL×4(3.5mmミニ)を装備。

 消費電力は30Wで、無操作/無入力時の自動スタンバイ機能も装備。外形寸法は320×381×108mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.7kg。



(2012年 2月 23日)

[AV Watch編集部 中林暁]