e-onkyo、リットーと協力して24bit/96kHzマスターを配信

-書籍添付CD用に制作した音源。低音の限界を追求


すぐできる! 新・最高音質セッティング術

 リットーミュージックは、書籍「すぐできる! 新・最高音質セッティング術」を2月24日より発売した。CD「低音 played by D&B feat.EV! 」も添付しており、価格は1,995円。

 添付されるCDは、書籍連動企画としてオンキヨーエンターテイメントテクノロジーがリットーミュージックと協力して制作されたもの。また、高音質音楽配信サイト「e-onkyo music」において、同CDの24bit/96kHzマスター音源も24日より配信開始した。

 書籍(ムック)の「すぐできる! 新・最高音質セッティング術」(A5判/208ページ)は、部屋や機器を問わず、簡単に高音質再生を実現するセッティング術を紹介しているもの。リスニング能力を鍛えるというトレーニング方法も紹介している。著者は、レクスト代表取締役の西野正和氏。

 この書籍に付属するCD「低音 Played by D&B feat.EV」は、書籍連動企画として制作されたもので、低音再生をテーマに新録。レコーディングエンジニアは、ポール・ウィンターのCD「MIHO」でグラミー賞を受賞した加藤明氏。演奏は、石川雅春氏(Drums)、川崎哲平氏(Bass)、金子飛鳥氏(electric Violin)。

レコーディングを行なった「クレッセントスタジオ」録音エンジニアの加藤明氏録音機材

 e-onkyo musicで配信されるのは、この添付CD用にミックスダウンされた24bit/96kHzのマスター音源そのもので、レクストでチューニングされたHDマルチトラックレコーダや、最短の高品位ケーブルを駆使して一発録りでレコーディングしたという。配信ファイル形式はWAV。価格は1曲300円で、4曲入りアルバムは1,200円。

 制作のコンセプトとして「どこまで低音を収録できるかに挑戦。小型スピーカーでも鳴らせるようにするための安全性を無視し、超低域のカットオフを一切行なっていない」としている。さらに、リミッタやコンプレッサ、イコライザを使わずにマイクで収録したそのままの音をミックスダウンしたという。

左から、石川雅春氏(Drums)、川崎哲平氏(Bass)、金子飛鳥氏(lectric Violin)


太陽光発電による電力で制作された

 なお、マスター音源制作には一般の商用電源ではなく、太陽光発電を利用。「太陽光発電と一般電源で比較試聴した結果、太陽光発電の分厚い低音サウンドに軍配が上がった。このマスター音源の魅力的な高音質には、太陽光発電の良質な電源が大きく貢献した」と説明している。

 2月26日には出版記念イベントを開催するが、先行予約だけで既に満席となったという。イベントでは、音源制作に参加した川崎哲平氏による生演奏などを行なう。イベントの模様は、後日ネット配信する予定。


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すぐできる! 新・最高音質セッティング術


(2012年 2月 24日)

[AV Watch編集部 中林暁]