ソニー、1080/60pや無線LANなどサイバーショット4機種
-HX30Vはスマホ/PC連携対応。薄型モデルも
「DSC-WX100」シルバー(S)モデル |
ソニーは、デジタルカメラ「サイバーショット」の新モデルとして、高倍率ズームレンズを搭載した「DSC-WX100」、「DSC-HX10V」、「DSC-HX30V」、「DSC-HX200V」の4モデルを発売する。価格は全てオープンプライス。
店頭予想価格と発売日は、光学10倍でスリムデザインの「WX100」が3万円前後、光学16倍の「HX10V」が33,000円前後、光学20倍の「HX30V」が45,000円前後。いずれも3月16日の発売となる。さらに、30倍ズームでネオ一眼スタイルの「HX200V」は5万円前後で、3月9日発売。
いずれもフルHDのAVCHD動画の撮影が可能で、MP4での撮影も可能。「HX30V」と「HX200V」は1080/60p撮影にも対応する。また、HX30Vは無線LAN機能も内蔵。既発表の「DSC-TX300V」と同様に、ワイヤレスでスマートフォンやPCと連携できる。
型番 | 光学ズーム | 動画 | 無線LAN | 店頭予想価格 |
DSC-WX100 | 10倍 | 1080/60i | - | 30,000円前後 |
DSC-HX10V | 16倍 | 1080/60i | - | 33,000円前後 |
DSC-HX30V | 20倍 | 1080/60p | ○ | 45,000円前後 |
DSC-HX200V | 30倍 | 1080/60p | - | 50,000円前後 |
■DSC-WX100
光学10倍ズームを採用しながら、本体の奥行き21.6mm(最薄部は17.5mm)を実現。従来の高倍率10倍ズームモデルである「HX7V」の28.6mmから、さらなる薄型化を実現した。カラーはシルバー(S)、ブラック(B)、ホワイト(W)、ピンク(P)、ブラウン(T)。
レンズは光学10倍で、35mm換算での焦点距離は静止画の4:3で25mm~250mm。動画撮影時の16:9では27.5~385mm(手ブレ補正機能アクティブ時)となる。また、全画素超解像技術を組み合わせて20倍ズームも行なえる。F値は2.8~5.6。
光学式の手ブレ補正機能を備え、動画時は電子式も併用。強力に手ブレを補正するアクティブモードを備えており、新開発のジャイロセンサーを採用する事で、ブレ検出感度を向上。処理のアルゴリズムも改良させ、手ブレ補正能力をさらに高めたという。また、ズーム撮影時も高速なAFができるという。
「DSC-WX100」 | カラーはシルバー(S)、ブラック(B)、ホワイト(W)、ピンク(P)、ブラウン(T) |
撮像素子は裏面照射型で、1/2.3型、有効1,820万画素のExmor R CMOSセンサーを搭載。ISO感度は最高でISO 12800まで対応。「プレミアムおまかせオート」利用時に、同ISO感度で撮影できる。
AVCHD、もしくはMP4での動画撮影も可能。AVCHDの撮影モードは「24M FX」、「17M FH」(1,920×1,080/60i)、「9M HQ」(1,440×1,080/60i)、MP4は「12M」(1,440×1,080/30fps)、「6M」(1,280×720/30fps)、「3M VGA」(640×480/30fps)から選択可能。
トイカメラ風やパートカラー、ミニチュアなどが選択できる、ピクチャーエフェクト機能も搭載。従来モデルは7種類だったが、新たに「水彩画調」、「イラスト調」を追加。合計9種類となる。
スイングパノラマ撮影も可能で、顔検出や動きに対応。3D静止画を撮影する「3Dスイングパノラマ」にも対応する。
液晶モニターは2.7型、46万画素のクリアフォト液晶。HDMIミニ端子も備え、TransferJetやEye-fiにも対応。記録メディアはメモリースティック デュオとSDカードに対応する。
外形寸法は92.3×21.6×52.4mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約124g(バッテリNP-BNとメモリーカード含む)、約108g(本体のみ)。バッテリ使用時間は、動画で約60分、静止画で約240枚/約120分。
■DSC-HX10V
光学16倍のズームレンズを搭載したモデル。カラーバリエーションはブラック(B)、ホワイト(W)、レッド(R)を用意。従来モデル「HX7V」の金属感を強調したデザインから、角の取れた柔らかなデザインを採用。主婦層に人気のあるホワイトやレッドカラーも追加している。
SDC-HX10V |
レンズは光学16倍で、35mm換算での焦点距離は静止画の4:3で24mm~384mm。動画撮影時の16:9では26~546mm(手ブレ補正機能アクティブ時)となる。また、全画素超解像技術を組み合わせて32倍ズームも行なえる。F値は3.3~5.9。
WX100と同様の、新しい手ブレ補正機能を搭載。撮像素子も同様で、1/2.3型の裏面照射型、有効1,820万画素のExmor R CMOSセンサー。ISO感度は最高でISO 12800まで対応。「プレミアムおまかせオート」利用時に、同ISO感度で撮影できる。
動画撮影機能もWX100と同じで、最高で1080/60iまで対応。スイングパノラマも顔・動きや3Dに対応する。ピクチャーエフェクト機能は9種類。
カラーバリエーションはブラック(B)、ホワイト(W)、レッド(R) |
GPSを搭載。撮影データに撮影場所の情報を記録できるほか、GPSのロガー機能も装備。一定間隔でGPS情報を保存する事で、旅行で移動した軌跡をオンライン上で確認する事ができる。
液晶モニターは3型、約92.1万画素のクリアフォト液晶。HDMIミニ端子も備え、TransferJetやEye-fiにも対応。記録メディアはメモリースティック デュオとSDカードに対応する。
外形寸法は104.7×33.8×59.7mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約234g(バッテリNP-BG1とメモリーカード含む)、約204g(本体のみ)。バッテリ使用時間は、動画で約85分、静止画で約340枚/約170分。
■DSC-HX30V
従来モデルHX9V(16倍ズーム)の後継で、奥行きがHX9Vの33.9mmから、HX30Vでは34.6mmと若干厚くなっているが、光学ズームが20倍に強化されている。自社設計のレンズを使う事で実現できたサイズだという。カラーはブラック(B)とブラウン(T)の2色。
DSC-HX30V | フラッシュも内蔵している |
無線LAN機能を備え、撮影した静止画をスマートフォン、テレビ、PCで再生・保存・共有できるのが特徴。
スマートフォンの場合、Android/iOS用に別途無料で提供されるアプリ「PlayMemories Mobile」をスマートフォン側にインストール。カメラと無線接続でき、スマートフォンのアプリ側からデジタルカメラに保存された静止画を一覧表示可能。任意の写真を選び、スマートフォンにコピーできる。その後はスマートフォンを使い、FacebookやTwitterなどのSNSへ写真を投稿したり、メールに添付して送付するといった事が可能。
コピーできるのは静止画のみで、動画は非対応。また、静止画も自動的に200万画素、もしくはVGAに変換され、コピーされる。変換解像度はユーザーが設定可能。専用アプリをダウンロードした液晶テレビ「BRAVIA」からも表示が可能。
PCへの撮影データ保存も無線LANで可能。PC用ソフト「PlayMemories Home」を使用し、差分データをPCに保存できる。また、「今日撮影したデータを保存する」といった事も可能。PCの保存時は静止画だけでなく、動画も保存できる。また、静止画も200万画素に変換されず、そのままPCに保存できる。
35mm換算での焦点距離は静止画の4:3で25mm~500mm。動画撮影時の16:9では28~784mm(手ブレ補正機能アクティブ時)となる。また、全画素超解像技術を組み合わせて40倍ズームも行なえる。F値は3.2~5.8。
新手ブレ補正機能を搭載。アクティブモード対応で、回転方向のブレも補正する。撮像素子は前述のモデルと同じで、1/2.3型の裏面照射型、有効1,820万画素のExmor R CMOSセンサー。ISO感度は最高でISO 12800まで対応。
動画撮影機能が強力で、AVCHDの1080/60pまでサポート。MP4でも撮影できる。撮影モードは「28M PS」(1,920×1,080/60p)、「24M FX」、「17M FH」(1,920×1,080/60i)、「9M HQ」(1,440×1,080/60i)、MP4は「12M」(1,440×1,080/30fps)、「6M」(1,280×720/30fps)、「3M VGA」(640×480/30fps)から選択可能。
ユーザーが機能をカスタマイズできるカスタムボタンや、メモリーリコール機能を装備。本体の傾きを確認できる電子水準器も備えている。また、GPSも内蔵し、GPSロガー機能も利用できる。
液晶モニターは3型、約92.1万画素のエクストラファイン液晶。。HDMIミニ端子も備え、TransferJetやEye-fiにも対応。記録メディアはメモリースティック デュオとSDカードに対応する。
外形寸法は106.6×34.6×61.9mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約254g(バッテリNP-BG1とメモリーカード含む)、約221g(本体のみ)。バッテリ使用時間は、動画で約75分、静止画で約320枚/約160分。
■DSC-HX200V
ネオ一眼スタイルのモデルで、レンズはカールツァイスの「バリオ・ゾナーT*」で光学30倍。35mm換算での焦点距離は静止画の4:3で27mm~810mm。動画撮影時の16:9では30~1,250mm(手ブレ補正機能アクティブ時)となる。また、全画素超解像技術を組み合わせて60倍ズームも行なえる。F値は2.8~5.6。
DSC-HX200V | バリアングル液晶を備えている |
新手ブレ補正機能を搭載。回転方向のブレにも対応するアクティブモードを備えている。撮像素子は1/2.3型の裏面照射型、有効1,820万画素のExmor R CMOSセンサー。ISO感度は最高でISO 12800まで対応。なお、無線LANには対応しない。
手動でズーム、フォーカス操作が可能で、マニュアルリングも用意。素早く設定を切り替えられるジョグダイヤルや、色彩を変えずに光量を低減するNDフィルター機能などを備えている。電子水準器、ロガー対応のGPSも内蔵。EVFも備えている。
動画撮影能力はHX30Vと同じで、1080/60pまで撮影可能。液晶モニターは3型、約92.1万画素のTrueBlack液晶。HDMIミニ端子も備え、TransferJetやEye-fiにも対応。記録メディアはメモリースティック デュオとSDカードに対応する。
外形寸法は121.6×93.3×86.6mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約583g(バッテリNP-FH50とメモリーカード含む)、約531g(本体のみ)。バッテリ使用時間は、動画で約130分、静止画で約490枚/約245分(いずれもEVF使用時)。
(2012年 2月 28日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]