シンタックスジャパン、iPad対応の「RME Fireface UCX」
-iPadでも非同期転送。USB/FireWire両対応
RME Fireface UCX。写真右の上段が前面、下段が背面。初回出荷分には「Remote Control」(写真左)が付属する |
シンタックスジャパンは、オーディオインターフェイス「RME Fireface」シリーズの新機種「RME Fireface UCX」を3月23日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は14万円前後。なお、発売を記念し、初回出荷分(限定200台)には、Fireface UCXのモニタリング機能を手元で操作できる「Remote Control」を同梱する。
PC接続用のインターフェイスとして、USB 2.0とFireWire 400を搭載。独自のバス・テクノロジー「Hammerfall X-Core」を採用し、WindowsとMac OS Xの両環境下で、PCIインターフェイスと同等の低レイテンシーと安定性を実現するという。WindowsはWindows 7/Vista/XPに対応し、全て32/64bitに両対応。
また、Camera Connection Kitを使い、iPad/iPad 2との接続も可能。Fireface UCXの入出力と機能(マイク・プリアンプ、EQとダイナミクス、FX、Auto Set)がiPadでも使用できる。iPadとの通信はUSB経由のデジタル信号で行ない、最大24bit/96kHzに対応する。
さらに、iPadと接続時も、アシンクロナス・モードが利用可能。Fireface UCXでのDA変換時に、ジッタが生じやすいUSBクロックを使わず、Fireface UCXに搭載されたSteady Clockが使用できる。アシンクロナス・モードはPC接続時も利用可能。搭載しているDACは、全入出力で最大24bit/192kHzに対応する。
なお、iPad使用時は入力も利用可能。モノラル音声のアプリでは、アナログ・マイク/ライン入力チャンネル1が、ステレオ音声(デュアル・モノラル)に対応したアプリでは、入力チャンネル1/2が利用可能。マルチ・トラックに対応したアプリでは、アナログ8チャンネルすべてが利用できる。プレイバック時はアナログ出力チャンネル1/2(現時点ではAppの仕様によりマルチ・チャンネル出力非対応)が利用可能で、同時にヘッドフォン出力7/8、およびS/PDIFとADATにも出力される。
前面パネル | 背面パネル | 無制限にミキシング、ルーティングが可能な「TotalMix FX」 |
無制限にミキシング、ルーティングが可能な「TotalMix FX」を備え、入出力チャンネルに対して、3バンドのイコライザや可変ローカット、オートレベル機能、コンプレッサー、エキスパンダーなどの機能が利用可能。さらに、マイクと楽器入力チャンネルにはオーバー・ロードを自動で防ぐ「Auto Set」機能も備えている。
アナログ入力は合計8系統で、バランスTRS Phone×4、マイク/インストゥルメント入力対応プリアンプ搭載XLR×2、ライン/インストゥルメント入力×2を装備。アナログ出力も合計8系統で、バランスTRS Phone×6、ヘッドフォン・インピーダンス対応TRS ステレオPhone×1(チャンネル7/8)を装備。
デジタル入出力は、同軸入出力(AES/EBU対応)が各1系統、光デジタル入出力が各1系統(ADATと、S/PDIF切り替え可能)。その他に、MIDI入出力2系統、ワード・クロック入出力も1系統備える。
ラック耳を省いた外形寸法は、218×155×44mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1.5kg。
(2012年 3月 6日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]