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2014年9月2日

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宮崎吾朗監督作「コクリコ坂から」が6月にBD/DVD化

−密着ドキュメントもBD化。吾朗監督「奥歯割れた」


「横浜特別版」のBD
(c)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・ GNDHDDT

 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンは、スタジオジブリの宮崎吾朗監督作品「コクリコ坂から」を6月20日にBlu-ray/DVD化する。特典を追加した初回限定生産の「横浜特別版」をBD/DVDのどちらにも用意。価格を含めた詳細は後日改めて発表される。3月16日から予約を開始する。

 また、2月から北米で公開されているジブリ作品「借りぐらしのアリエッティ 北米版」を、日本でもBD化して発売する事が決定。「コクリコ坂から」と同じ、6月20日に10,500円で発売される。




■コクリコ坂から

 太平洋戦争が終わり、東京オリンピックの開幕を控えた横浜。新しい世界への変化を迎えた時代の中で、出会った高校生の男女、海と俊。構内にある建物の存続をめぐる紛争をキッカケに出会った2人は、やがて惹かれあっていく。しかし、2人の恋の前には、思いがけない壁が立ちふさがっていた……。

 企画・脚本を宮崎駿氏、監督を長男である宮崎吾朗氏が担当。興行収入44.6億円、355万人を動員し、2011年の邦画ナンバーワンとなっている。声の出演は、長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、石田ゆり子ほか。

BDの通常版
(c)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・ GNDHDDT
DVDの通常版
(c)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・ GNDHDDT

 

「NHK ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争 〜宮崎 駿×宮崎吾朗〜」BD版

 なお、作品制作の現場にNHKの取材班が10カ月に渡って密着。同じ仕事に向かい、情熱を燃やす宮崎駿氏と宮崎吾朗氏の親子に迫った「NHK ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争 〜宮崎 駿×宮崎吾朗〜」も5月16日にBD/DVD化される。価格はBD版が4,935円、DVD版が3,990円。




■借りぐらしのアリエッティ 北米版

借りぐらしのアリエッティ 北米版

 「アリエッティ」は、2月から北米で公開され、3日間で興収644.6万ドルを記録するなど、話題を集めている。北米版の英語吹替は、アリエッティの声を、ディズニー・チャンネルで活躍する19歳のブリジット・メンドラーが担当。また、北米版BDには、この英語吹替に加え、イギリス公開用の「イギリス英語版」も収録。こちらのアリエッティは、若手女優シアーシャ・ローナンが担当している。

 さらに、日本語音声と日本語字幕も収録する。特典映像は収めていない。




■宮崎吾朗監督と長澤まさみさんが登場

宮崎吾朗監督と長澤まさみさん

 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンは7日、2012年後半に発売を予定しているBD/DVDのラインナップや、マーケティングプランなどを販売店向けに説明するコンベンションを都内で開催。その中で、「コクリコ」などのBD/DVD化を発表した。

 会場には特別ゲストとして、宮崎吾朗監督と、主人公・海の声を演じた長澤まさみさんが登場した。

 宮崎吾朗監督は、作品を手がけたキッカケについて、「鈴木プロデューサーから、やれ、やらないと首だと言われ、子供もいる身ですので(笑)」と返答。「企画を自分で考えろと言われましたが、なかなか決まらず、最終的には宮崎駿の企画・脚本になりました。宮崎駿が書いたシナリオということで、プレッシャーは凄くありました」と語る。

 「NHK ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争 〜宮崎 駿×宮崎吾朗〜」でも密着された、製作時の状況について「ドキュメンタリーのBD/DVDは売らなくても良いんじゃないかと思っているのですが(笑)」と場内の笑いを誘った後、「ずっと食いしばっていて、寝ている間も歯ぎしりしていたのか、とうとう奥歯が割れてしまいました」と、苦悩が多かった作品作りを振り返る。


宮崎吾朗監督

 「横浜にロケに行って、風景を描くんですが、白い髭のおじさん(宮崎駿氏)が来て、そうじゃない!! 家の前には森林があり、麦畑があるんだ!! とか言うんです。でもシナリオに書いてあった山下公園にそんなものはなくて、練馬あたりなんじゃないの? と思うんですが(笑)。宮崎駿は“当時の資料を見て、そのまま描くな。その頃、こんな風景がそこかしこにあったのだろうと、自分たちの中から出てくるものを描け”と言われましたね」と、父親からのアドバイスを紹介。

 「1作目は、本当に素人で、何も知らず、怖いもの知らずで作っていました。そして、1本目で、映画のことがわかったような気持ちになっていた。でも、コクリコ坂からで、そうじゃない事に気づいた。“ああ、映画ってこうやって作るのか”と思えた作品です」と総括。しかし、司会から「もう映画作りをやめられないですよね?」と聞かれると、「やらなくて良いなら、作らなくてもいいかな(笑)」と答え、場内を沸かせていた。


長澤まさみさん

 「私も含め、日本の人はジブリで育ったという部分があると思う」と語るのは、長澤まさみさん。「日本国民から愛されるアニメの、しかも主人公を演じるという事で、プレッシャーがありました。海ちゃんの声質は、いろいろ試した後、監督から“普段のように喋ってみて欲しい”と言われ、ちょっと無愛想な声になっちゃうんですが、普通に喋ってみたところ、それがハマりました。だから海ちゃんのキャラは、無愛想になったんです」と笑う。

 作品の好きなポイントとして、「毎朝きちんとお布団を畳んで、朝食を作って、決まったサイクルで、儀式のように凛とした生活。ご飯を食べるにしても、ごはんを食べる時間に食べないと、食べられない。毎日同じ事を繰り返すことで、成長していく事があると思う。そして、同じじゃない日も訪れる。そんな時代だからこそ、純粋に前向きに、強い気持ちで前を見ている人達に、今の時代にない力強さを感じました。それは、今の自分達が欲しているものでもあって、これから大きくなる子供たちにも感じて欲しいと思います」と、メッセージを送った。




■その他の作品

 コンベンションでは、既報の通り、ヒュー・ジャックマン主演の映画「リアル・スティール」のBD/DVD化が紹介されたほか、6月6日に、コリン・ファレルがセクシーなヴァンパイアに扮した映画「フライトナイト/恐怖の夜」をBD/DVD化する事も発表。3D版も用意しており、3D BD+2D BDのセットが4,935円、2D BD+DVDセットが3,990円、DVD単品版が3,360円で発売予定。

 さらに、ディズニー/ピクサー作品である「カールじいさんの空飛ぶ家」の3D版が、7月4日にBlu-ray 3Dで発売される事も明らかになった。価格は4,935円。

コリン・ファレルがセクシーなヴァンパイアに扮した映画「フライトナイト/恐怖の夜」 ウォルト・ディズニースタジオ・ジャパン ゼネラルマネージャーの塚越隆行氏 BSで「Dlife」と「ディズニー・チャンネル」がスタート

 コンベンションの冒頭、挨拶に立ったウォルト・ディズニースタジオ・ジャパン ゼネラルマネージャーの塚越隆行氏は、低迷しているパッケージ市場に触れ、「お客様に楽しんでいただくために、より立体的な展開が必要。様々なところからアプローチしていく事が、より重要になる」と語り、BD/DVDにデジタルコピーなどを付加した商品ラインナップ展開だけでなく、様々なチャンネルを活用して、市場の活性化に繋げたいと語る。

 また、3月17日から、外資系企業では初となる、無料BS放送「Dlife」の開局や、これまでケーブルを中心に展開していた「ディズニー・チャンネル」が、3月1日からBSでの放送をスタートした事も紹介され、ディズニーファン層の拡大だけでなく、BD/DVD発売の告知メディアとしても活用していくという。


(2012年 3月 7日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]