高槻電器、オーディオ真空管「TA-300B」の新バージョン

-ペア約14万円。WE製の整流管を進化させた「274B」も


 高槻電器工業は、オーディオアンプ向けの真空管「TA-300B」を4月17日に発売する。価格はペアで14万700円。

 また、整流管の274Bを現代によみがえらせたという「TA-274B」を5月11日に発売。価格は1本8万4,000円。



■ TA-300B

TA-300B

 2010年に「35年ぶりの国産300B真空管」として発売した出力増幅管「TA-300B」に、品質改良を行なった新バージョン。

 唯一の国産真空管メーカーとする同社は、従来モデルにおいても日本で最高クラスの真空度を得られるという真空装置を使用し、自動装置を使わず技術者がひとつひとつを組み立てるなど、国産ならではの高い品質管理を特徴としている。

 発売される「TA-300B」は従来よりもさらに高い信頼性と精度を備えた真空管にグレードアップ。レーザー式寸法測定器を自社制作することでプレート幅の測定の精度を高め、ベースは品質や外観の改善のため金型から作り直し、デザインもブラックにリニューアルした。その他の部材も大幅に見直しを行なっている。



■ TA-274B

TA-274B

 上記「TA-300B」のノウハウを投入し、「ウェスタン・エレクトリック(WE)の整流管274Bを『TAKATSUKIクオリティ』で現代に蘇らせた」というモデル。フィラメントはWE独自の2本吊りを再現しつつ、素材と製造工程はTA-300Bを受け継ぎ、より現代的に進化させたとしている。



(2012年 3月 8日)

[AV Watch編集部 中林暁]