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ION、1080対応でスマホ連携のスポーツカメラ「AIR PRO」

−iPhoneでSNSにアップロード。Wi-Fiキット29,800円


装着例

 サミット・グローバル・ジャパンは、「ION」ブランドの新ウェアラブルカメラ「AIR PRO」を4月末に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,800円前後。

 「AIR PRO」には、自転車などに取り付けるアタッチメントや、無線LAN接続アダプタ(詳細は後述)は付属しない。自転車のヘルメットやハンドルなどへのアタッチメントを同梱した「AIR PRO PLUS」(オープンプライス/店頭予想価格24,800円前後)と、無線LANアダプタなどが付属する「AIR PRO WiFi」(同29,800円前後)も同じく4月末に発売。他にもサーフボード用のキットなどを用意する。


AIR PRO本体 レンズ部 背面


製品名 内容 発売時期 価格
(店頭予想価格)
AIR PRO カメラ本体とミニ三脚などの
基本セット
4月末 19,800円前後
ヘルメット&バイクキット 自転車のハンドル/ヘルメット用
アタッチメントなどのセット
5,980円前後
AIR PRO PLUS カメラ本体
ヘルメット&バイクキット
24,800円前後
AIR PRO WiFi カメラ本体、無線LANアダプタ
ヘルメット&バイクキット
29,800円前後
ボードキット サーフボード用アタッチメント 5月中旬 未定
エアコネクトキット 無線LANアダプタ、大容量バッテリ
Remote PODZ 3m防水リモコン 6月


アプリ画面(写真はiPad利用時)

 フルHD動画撮影が可能な小型ビデオカメラ。アタッチメントを利用することで、自転車やバイク、ヘルメットなどに取り付けて撮影できる。重量は約130gで、最大170度(1,280×960ドット撮影時)の広角レンズを備える。IPX8防水で水深10mまで対応するほか、防塵、耐衝撃性能も備えている。

 特徴は、無線LANアダプタを利用するとiPhone/iPadなどと通信できること。専用アプリで撮影中の映像をリアルタイムでモニタリングできるほか、YouTube/Facebookへのアップロードやメール送信もできる。また、8GBまで無料のオンラインストレージサービス「ION CLOUD」も5月より開始予定で、アップロードした動画をFacebook/Twitter経由で共有するといったことも可能。

 iPhoneアプリのほか、パソコンでも専用ソフトを利用してモニタリングや設定変更などの操作が可能。パソコンの対応OSはWindows Vista/7とMac OS X 10.4.11以降。Androidアプリについても提供予定だが、時期は未定。

 無線LANアダプタは、本体背面の端子カバーを兼ねたもので、同社はこのカバー部分を「The PODZ」としてアクセサリー展開。これを取り換えることで様々な機能を付加することができ、今後は自動車用のシガーソケットアダプタ対応モデルや、前述したステレオマイクなどをPODZで発売予定。

写真の削除やfacebookアップロードなどが選べる メールへの添付例 iPhoneなどをリモコンとしても使える


Webアップ用にQVGAファイルを同時作成すると、ファイル名に「_thm」という文字が付く

 映像は最大1,920×1,080ドット/30fpsで記録。1,280×720ドット(30/60fps)や、1,280×960ドット(30fps)、848×480ドット(30fps)のモードも用意する。記録フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(MP4)。フルHDなどの撮影中に、Webアップロード用のQVGAサイズのMP4ファイルを同時に作成することも可能となっている。

 なお、前述したiPhoneなどへのモニタリング時の映像は、現時点ではフレームレートが15fpsとなっているが、発売までに24fpsまで向上させる予定としている。

 撮像素子は1/2.5型のCMOSセンサー。画角はフルHD時が127度で、1,280×960ドット撮影時は170度、1,280×720ドット時とWVGA時は150度。撮影距離は50cm〜、F値は2.8。露出/ホワイトバランスは自動。ジャイロセンサーにより自動で天地を認識することが可能。このジャイロをOFFにすることもできる。手ブレ補正も備える。


主な特徴

 内蔵マイクはモノラルで、AGC(自動音量コントロール)機能も搭載。フォーマットはADPCM。今後、より高音質でステレオ録音できるマイクアタッチメントも発売予定としている。

 最大500万画素のJPEG静止画記録も可能。秒間10コマの連写「フォトバースト」や、一定間隔で自動連写するインターバル撮影にも対応する。

 記録メディアはmicroSD/SDHCカードで、Class6以上を推奨。1080/30p、720/60p撮影時のファイルサイズは約7時間で32GBとなる。HDMI出力を備え、テレビなどにフルHDで動画を表示することもできる。

 本体の操作は、録画開始/停止のスライドスイッチと、静止画撮影用のボタンのみ。撮影開始時は内蔵のバイブレーションが震えるため、手袋をしたままでも動作が分かるようになっている。撮影モードなど設定は、iOSアプリやPCのソフトで行なう。

 容量1,200mAhのリチウムポリマー充電バッテリを内蔵し、連続使用時間は約2.5時間。なお、無線LAN利用時は約1時間となる。外形寸法位は37×107×37mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約130g。

オンラインストレージの「ION CLOUD」 無線LANアダプタ カバーを外すと端子やmicroSDスロット部
スライドスイッチで撮影開始/スタンバイを切り替える。撮影中はLEDが赤になる 各セットのパッケージ
底面。三脚穴や、マイクを備える 自転車への装着例 ヘルメットへの装着例
AIR PROのセット内容 AIR PRO PLUS AIR PRO WiFi
ヘルメット&バイクキット ボードキット エアコネクトキット
「PODZ」をアクセサリとして展開 ZIGBEEで通信する防水リモコンのRemote PODZを6月に発売予定 エアコネクトキットに付属する外部バッテリ


■ 究極の“非実在カメラ”への第一歩。「GoProはクールじゃない」

ジョヴァンニ・トマセーリ代表取締役CEO

 サミット・グローバル・ジャパンのジョヴァンニ・トマセーリ代表取締役CEOは、2011年12月に発売した従来モデルのION THE ACTIONの販売台数が220万台となったと報告。世界のウェアラブルカメラ市場は、2010年の年間25万台から、2014年に800万台へ成長するとの予想を挙げ、新モデルの販売台数の伸びに期待を寄せた。

 AIR PROの国内販売台数目標は、発売開始の4月〜12月の間で1.1万台と予測。本体とアクセサリの国内売上額(小売ベース)は3.2億円としている。販路は、カメラ量販店やオンラインストアのほか、バイクショップ、サーフショップなども予定している。

 トマセーリ氏は、無線LANを介してカメラ本体からすぐにSNSへアップロードできることを紹介しながら「例えば、“休日にスキーに行った”とFacebookに写真を載せるのも素晴らしいことだが、それは何日も過去のこと。AIR PROとiPhoneを使えば、“先週行ったスキーの写真を今週見てね”ではなく“来週スキーに行くから見てね”と言える」といったことをメリットとして示した。

 自転車/バイクなどのカメラとして知られる「GoPro」の製品に比べた優位点としては、サイズの小ささと、防水ケースが不要なこと、無線LAN接続機能の搭載を挙げ「GoProも、Wi-Fi接続などをこれからやろうとしているとのことだが、アダプタを付けるのであれば、さらに大きくなるだろう。これを頭に着けるのはクールではない」とした。一方で「GoProが市場を開拓したことは素晴らしく、感謝している。彼らを追い出そうとしているのではなく、我々は市場でベストな製品を届けることを目指す。どちらがいいかは、使った人の意見で分かる」と述べた。

 同社取締役で、かつてオリンパスで'96年に業界初の81万画素デジカメを開発し、米コダック社長を務めた小島佑介氏も登壇。開発のコンセプトとして、「究極のカメラは“非在化”、思っただけで記録される“念写”カメラ。その究極への第一歩が、取り出したり身構える必要が無いウェアラブルカメラ」とした。

 AIR PROの利用例については「運動会で子供を撮影していると、ほとんどファインダーだけを見ていて、子供と一緒に楽しめない。頭に着けるとなると、奇異に感じる人もいるかもしれないが、それよりも感動が大事。ディズニーランドなどに行けば、着けていてもおかしくないと思う。他にも、警察、取材などにも貢献できるだろう。2000年にはデジカメ市場が1,000万台になった。このカメラも、4〜5年で1,000万台になる可能性を持つ」とした。

取締役の小島佑介氏 開発コンセプト 元日本代表スノーボーダーの佐々木耕司氏もビデオで使用感をコメント。「ヘルメットに着けて、頭がぶれるか、目線が遠くを見ているかをチェックできる」といった利用方法を紹介した


(2012年 3月 22日)

[ AV Watch編集部 中林暁]