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クラリオン、iPhone連携でSNSなどに対応する2DINナビ

−クラウド活用のSmart Access対応。竹達・阿澄が案内


上位モデル「NX712」

 クラリオンは、6月開始予定のクラウド型テレマティクスサービス「Smart Access」に対応した2DINサイズのカーナビ「NX712」を6月上旬に、「NX612」を7月上旬にそれぞれ発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「NX712」が13万円前後、「NX612」が12万円前後。

 また、ベーシックなナビ「NX502」も7月上旬に発売。価格はオープンで、店頭予想価格は6万円前後。

 ディスプレイサイズはNX712/612が7型のVGA。NX502は6.2型のVGAとなっている。ナビとしてのデータ容量はNX712/612がSDカードの16GBを使用。NX502はmicroSD 8GB。NX712はCDからの音楽リッピング先として、4GBのSDカードを同梱する。NX712のみ、Bluetoothも搭載する。




■Smart Access

Smart Accessのイメージイラスト

 「NX712」と「NX612」は、テレマティクスサービス「Smart Access」に対応しているのが特徴。クラリオンが、同じ日立グループである日立グローバルデータセンターの能力を得て展開するもので、交通情報や天気情報などの移動中に必要な情報、TwitterやFacebookなどのSNS機能、車の保守・安全管理など、様々な情報・サービスを提供するクラウド型サービス。6月の開始を予定しており、開始当初は限定的な機能となる。

 スマートフォンとの連携機能も「Smart Access」に含まれており、将来的には車が直接ネットワークにアクセスして必要な情報を得たり、ナビゲーション機能も「Smart Access」のクラウドサーバーで経路で提供するといったサービスへの発展が予定されている。

 一方、今回の「NX712」、「NX612」では、端末側にナビ機能やAV機能を搭載。「Smart Access」を使う機能は、エンターテイメント系に限られている。「Smart Access」機能を利用するためには、iPhoneに専用アプリ「Smart Access」をダウンロード&インストール(無料)し、そのiPhoneをナビにケーブルで接続する必要がある。


 「Smart Access」アプリはインターネットラジオ受信アプリ「TuneIn Radio」、ニュースを表示する「News4Car」、天気予報を表示する「Weather4Car」、Facebookの投稿をチェックできる「FB4car」、Twitterのタイムライン表示やつぶやき投稿を行なえる「Tweet4car」を用意。

 これらのアプリはiPhone上からそのまま利用する事も可能だが、ナビにiPhoneを接続すると、スマートフォンのアプリ画面を、ナビに転送し、最適なインターフェイスデザインに変更しつつ、ナビのディスプレイに表示できるのが特徴。

 対応するスマートフォンはiPhone 4/4Sで、iOS 5以降が必要。なお、Smart Accessでは今後、Androidへの対応や、ナビアプリを含めた、様々なアプリによる機能拡張、提供サービス拡大が予定されている。

iPhoneでSmart Access対応アプリを表示したところ iPhoneのアプリ選択画面が、ナビの画面にも表示されている スマートフォン連携の概要
天気情報をiPhoneのアプリから表示しているところ ニュースもiPhoneのアプリから表示可能 Twitterアプリを使っているところ。ユーザーがカスタマイズできる定型文が用意されており、簡単な操作でつぶやくことができる
ネットラジオにアクセスしているところ 今後のサービス予定

 



■CARDGET

 スマートフォンを使わずにナビの機能アップができるのが「CARDGET」(カージェット)。既に展開しているもので、PC用の専用サイトから、ユーザー自身がアプリをダウンロード。SDカードに書き出し、それをナビに読み込ませる事で、アプリの追加ができる。

 新たに追加されるアプリは、タクシーのメーターを模した画面の「ドライブでタクシー」。実際のタクシーで使用はできない、エンターテイメント用のアプリだが、走行距離に合わせ料金を表示でき、深夜料金や、地域ごとの初乗り料金の変更などもできる本格派。最後に領収書も表示でき、操作に合わせてタクシードライバーの声も流れる。

タクシーの運転手になった気分が味わえる(?)「ドライブでタクシー」 既に提供されている「CARDGET」アプリとして、美人時計などもある

 他にも、乗った距離と人数に合わせてガソリン代や高速料金などの割り勘計算ができる「ドライブでワリカン」、周辺のトイレを検索する「トイレサーチ」、「道の駅サーチ」アプリも用意する。

 



■AVナビとしての機能

「NX612」

 「NX712」のナビ用地図データは、年5回の差分更新、1回の全更新が可能で、利用開始日から3年間は無料で、自宅のPCを使って地図データの更新ができる。NX612も同様の機能を備えているが、無料期間は1年間のみとなる。

 AV機能としては2モデルとも、地上デジタルチューナと、DVDドライブ、SDカードスロットを装備。地図を表示したまま地上デジタル放送、もしくはDVDなどの映像を表示する2画面表示に対応。「NX712」は、地デジ受信用に中継局スムーズサーチ機能も装備。受信感度が悪くなると自動的に裏サーチを行ない、感度の良い中継局に切り替える。アンテナ・チューナ数はNX712が4×4、NX612が2×2タイプ。

 USB接続したiPod/iPhoneの音楽を再生できるほか、SD/SDHCカードスロットを備え、CDからSDカードへ、4倍速の再生同時録音が可能。NX712は保存先として4GBのSDカードも付属。NX612はSDカードが付属しないが、録音機能は備えている。SDカードやUSBメモリに保存した音楽・動画ファイルも再生でき、MP3/WMA/AACに対応する。DVDビデオの再生にも対応。AM/FMチューナも備えている。

 音響技術「Intelligent Tune」も投入。圧縮音楽ファイルの高音域を補完する「Sound Restorer」、低域を強化する「Virtual Bass」、ヴォーカルの音像を調整する「Vocal Image Control」、コンテンツ間の音量レベルをキープする「Volume Smoother」で構成される。アンプの最大出力は2機種とも45W×4ch。




■ナビ音声のカスタマイズが可能

ダウンロードボイスのラインナップ。左上が橘水月、右上がハニエル
 標準装備の音声誘導に加え、声優によるオリジナルの音声誘導が楽しめる「ダウンロードボイス」(有料)と、ユーザーが家族の声などを録音し、誘導音声にできる「「カスタムぼいす」に対応。

 「ダウンロードボイス」の新ラインナップも発表され、6月の新キャラクターとして、竹達彩奈さんが演じる「橘 水月(たちばな・みづき)」と、阿澄佳奈さん演じる「ハニエル」が追加される。橘水月は、「天然で不思議キャラの16歳。お兄ちゃん(ドライバー)が大好き。困ったことがあると笑って誤魔化す小悪魔っぽいところもあります」、ハニエルは「地球のドライバーを守るべく宇宙からやってきたロリ声の天使。推定年齢10歳。親切丁寧にドライブをアシストする」とのこと。






■NX502

 ベーシックモデル「NX502」の特徴は、ガイドブック感覚で使える「マップルナビ4」を搭載している事。出かける相手に合わせて、おすすめスポットがリストアップされる「誰といく?」検索や、目的地エリアの旬なものを紹介する「今が旬!」検索、ドライブマガジン「ベストドライブ」からエリアごとにコーストとスポットを検索可能な「ベストドライブ」検索機能が利用できる。

 AV機能としてはワンセグチューナを同梱。DVDドライブも備え、DVDビデオの再生が可能だが、VRモードには非対応。CD-R/RWに保存したMP3/WMAや、USBメモリに保存したMP3/WMA/AACファイルの再生にも対応。AVデータ読み込み用のSDカードスロットは備えていない。USB接続したiPod/iPhoneの再生機能が可能。アンプ出力は50W×4ch。

ベーシックモデル「NX502」 「マップルナビ4」を搭載している

 



■車両情報システムプロバイダーへ

泉龍彦社長

 発表会に登壇した泉龍彦社長は、従来車載AVナビなどが実現してきた、音楽/映像を楽しんだり、車に関する情報をユーザーに届ける機能の中で、地図情報や、アプリ機能、情報関連の機能を、急速に普及してきたスマートフォンが、クラウドサービスを組み合わせて担当できる時代になった事を説明。ユーザーもそうしたサービスを求めるようになりつつある中で、スマートフォン・クラウドとの連携や、製品としての売り方の変化が必要になり、同時に、そこへクラリオン独自の価値を創造してプラスしていく重要性を解説。

 そうした意味も込めて、同社が中期スローガンとして掲げている「車載情報機器メーカーから、車両情報システムプロバイダーへ」という言葉を紹介した。

 その中核となるクラウドベースのテレマティクスサービス「Smart Access」については、既に日産リーフ向けにテレマティクスサービスを実施している日立と協力している事を説明。将来的な目標として、走行系連携も実現するため、日立との技術交流も行なうという。


 さらに、「Smart Access」に対応した端末として7日に発表し、6月頃に北米で発売を予定している「Next GATE」を用いたデモも実施。「Next GATE」はスマホのアプリを使って、ナビ機能や、Facebookのタイムライン表示、ニュースの読み上げ機能などを実現するもの。

「Smart Access」に対応した端末として北米で発売を予定している「Next GATE」
「Next GATE」のデモ。スマートフォンの音声認識機能を使って、声で操作が可能。ナビ機能もスマートフォンのアプリを使っている

 また、将来のイメージとしてデモ映像も上映。例えば交差点や、高速道路の合流ポイントなど、運転手にかかる負担が大きい場所に差し掛かると、電話がかかってきても着信音を鳴らさず、そうした場所を抜けて余裕が出た時にスピーカーから着信音を流すシステム。場所に応じて、周囲の情報をSNSから収集。「近くのデパートがセールをしている」などの書き込みを、音声を使って読み上げ、ドライバーに知らせてくれる機能などが紹介され、車がいる場所や、ドライバーの状況に合わせ、最適化された形で情報を提供し、補佐する「Smart Access」の未来像を提示した。


(2012年 5月 15日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]