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富士通テン、HTML5を使った次世代車載機を試作

モバイル機器のトレンドを素早く車載へ。MWCで展示

次世代車載機の試作機

 富士通テンは、Web標準技術のHTML5を使った、次世代車載機の試作機を発表。2月25日~28日に、スペインのバルセロナで開催される携帯電話関連の展示会「Mobile World Congress 2013」の同社ブースで参考展示する。

 現在、スマートフォンやタブレット、PC向けに、HTML5を用いたWebアプリケーションの導入が進んでいる。こうした進化の速いモバイル機器のデザインや操作性などのトレンドを、早期に車載器にも取り込む事と、設計開発効率の向上を目指して、HTML5による車載向けアプリケーションが試作された。

 試作機では、車載カメラなど、車の周辺機器とアプリが連携でき、AR(拡張現実)ナビゲーションなどに活用できるという。

 また、車載機と外部端末との通信も容易に実現できることから、オペレーターサービスなどの遠隔操作アプリにも活用可能。さらに、KDDI、LDDI研究所の協力を得て、スマートフォンの通話、メール、電話帳、音楽、映像、写真などを車載機から活用できるとする。

 同時に、これまでの車載機開発のノウハウを活かし、車速などの車両情報を活用する事で、アプリを安心安全に配慮して利用できるとしている。

 富士通テンでは今後、市場動向やインフラ整備動向などを見ながら、HTML5車載機の製品化に向けた検討・開発を進めていくという。

(山崎健太郎)