パナソニック、フルHD撮影の消費電力を3割削減した新MOS
パナソニックは、高感度化を図った新MOSイメージセンサー「SmartFSI」の新シリーズとして、16メガピクセルの「MN34120シリーズ」を6月より量産開始する。
1/2.33型、総画素数約1,750万、有効画素数1,640万画素のMOSイメージセンサー。アスペクト比は4:3。画素サイズは1.33×1.33μm。
SmartFSIは、画素の周りを光隔壁で囲み、光導波路を通してフォトダイオードに導くことで、入射光を画素の中に閉じ込める独自の集光構造を採用。今回、光導波路とフォトダイオード構造の最適化を図ることで、高感度化と画質の高い均一性を実現した。
画素面積は従来モデルに対し、86%に縮小したが、感度は向上。同時に小面積化による色ばらつきを抑え、画質を向上している。また、カメラの薄型化に伴い発生するセンサー周辺の画素での混色現象や、集光率の低下も防ぐことができるという。
暗所撮影時のノイズは従来比で約70%に低減。さらにフルHDの動画撮影時の消費電力も従来比で約30%削減し、フルHD動画の長時間撮影を可能とする。
(2012年 6月 14日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]