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2014年10月31日

2014年10月30日

2014年10月29日

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ヤマハ、「RX-A3020」などAVアンプ・AVENTAGE 3種

−FLAC/PCMを高音質再生。環境測定マイクも改良


9.2chアンプで11.2chまで拡張できる「RX-A3020」

 ヤマハは、ハイクラスAVアンプ「AVENTAGE」(アベンタージュ)の新モデル3機種を、9月上旬以降順次発売する。各モデルの価格と発売時期は、7.1chタイプの「RX-A1020」が9月上旬で126,000円、9.2chの「RX-A2020」が9月中旬発売で199,500円、9.2chアンプで11.2chまで拡張できる「RX-A3020」が10月上旬で283,500円。

 カラーは「RX-A3020」のみブラック(B)とゴールド(N)の2色を用意。その他のモデルはブラックのみとなる。

 AVアンプとしての基本性能は従来モデルを踏襲しながら、アンプとしての音質の底上げを図ったという。例えば「A3020」では、基幹部品は変わっていないが、チューニングパーツを変更。内部配線と部品の見直しを行ない、ビデオボードのパターン引き直しもしている。また、音に大きく影響するアースポイントの部品も見直し。SN比の向上などを実現しているという。


9.2chの「RX-A2020」 7.1chタイプの「RX-A1020」 左が「RX-A2020」、右が「RX-A3020」
特性を改良した新しいマイクが付属する

 新機能として、視聴環境最適化システムの「YPAO-R.S.C.」(Reflected Sound Control)の精度をさらに向上。「YPAO-R.S.C.」は、部屋の壁や床から発生する不規則な初期反射音を、デジタル音場処理技術で補正するもの。上位モデルの「RX-A3020/A2020」では、この機能で使用する付属マイクを改良。高域の特性などを改善し、「マイクの癖に左右されず、部屋の特性をさらに高精度に測定してキャンセルできる」(ヤマハ)という。また、机などのボードの上にマイクを設置した時の特性も良くなっているとのこと。

 RX-A3020/A2020にはさらに、「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」機能を追加。従来モデルから、MP3などの圧縮音楽ファイル再生時に、失われた高域の情報などを補って再生する「ミュージックエンハンサー」を搭載しているが、「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」は、ロスレスの音源も高音質で再生する機能。

 例えば16bit、44.1/48kHzのPCM(WAV)/FLAC音声を再生する場合、「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」で、2倍にアップサンプリングすると共に、量子化ビット数を24bit化。24bit、88.2/96lHzの音楽データとして再生する。これにより、より繊細な表現ができるようになる。

 さらに、従来からの「ミュージックエンハンサー」機能も強化。これまではMP3/AACなどの音楽ファイル、ラジオチューナの音声、ドルビーデジタルやDTSなどの圧縮サラウンド音声に適用できたが、その範囲が、ドルビーTrueHD、DTS-HD、ドルビーデジタルプラスにまで拡大される。これもRX-A3020/A2020だけの機能となる。


「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」を使うと、44.1/48kHzを2倍にアップサンプリングし、24bit化してから処理を行なう 「ミュージックエンハンサー」を適用できるソースが拡大した ミュージックエンハンサーとハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー機能をON/OFFしているところ

 3機種とも、VPS(バーチャル・プレゼンス・スピーカー)機能を装備。前方上方に設置するプレゼンス・スピーカー(フロントハイ)を仮想的に創成するもので、フロント・プレゼンス・スピーカーの設置が必須だったシネマDSP <3Dモード>を、7.1chや5.1ch構成のシステムでも手軽に利用できる。

ダイアログリフト機能のイメージ。エンハンス機能も利用できる

 さらに、VPSと「ダイアログリフト」という機能を組み合わせて利用可能。セリフなど、センターの音像を持ち上げられるもの。例えばスクリーンの下にセンタースピーカーを設置していても、スクリーンの中央まで引き上げ、画面から声が出ているようなサラウンドが楽しめる。高さは5段階で調整でき、新モデルでは1〜5段階が均等な間隔で上昇・下降するようになっており、より理想的なポイントに調整できるという。

 また、位置だけでなく、セリフを強調するダイアログレベル(エンハンス)も設定できるようになっている。

 A3020は、ZONE2対応のHDMI出力も装備。メインのゾーンとは異なる部屋などに向け、メインゾーンと違う、もしくは同じ映像を2ch/マルチチャンネルの音声と共に出力できる。メインゾーンでシアターサラウンドを楽しみ、同時にZONE2のHDMI出力から映像とダウンミックスされた2ch音声を隣の部屋のテレビに表示する事も可能。

 A3020/2020には、映像処理回路としてHQV「VHD1900」を採用。これにより、4K映像のスルー出力が可能。フルHDやSD解像度の映像を4Kにアップスケーリングして出力する事もできる。


 



■ネットワーク再生やスマホ/タブレット連携も

A3020付属のリモコン。液晶とキー照光機能やプリセット機能、学習機能などを備えている。

 実用最大出力は、A3020が230W(6Ω)、A2020が220W(6Ω)、A1020が170W(6Ω)。ドルビーTrueHDやDTS-HD Master AudioなどのHDオーディオのデコードが可能。同社AVアンプの特徴である「シネマDSP」もHDオーディオに対応。マルチチャンネルリニアPCMだけでなく、ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどの音声フォーマットに対し、シネマDSPをかけて再生できる。また、シネマDSPは、従来の「シネマDSP-plus」に、“高さ”方向の音場データを加え、立体的なサラウンド空間を実現する「シネマDSP <3Dモード>」に対応。A3020は、同社DSPの最高峰である「シネマDSP HD3」(HDキュービック)に対応する。シネマDSPプログラム数はA3020が23、A2020が23、A1020が17。

 DLNA 1.5に準拠したネットワークプレーヤー機能を内蔵しており、PCやネットワークHDDなどに保存した音楽ファイルが再生可能。MP3/WAV/FLAC/WMA/AAC(MPEG-4)をサポート。FLACは24bit/96kHzまで対応する。USB端子も備え、USBメモリ内の楽曲再生も可能。インターネットラジオも聴取できる。

 また、AirPlayにも対応。iPhoneやiPadなどのiOSデバイスや、PCのiTunesから、ワイヤレスで音楽再生ができる。

 前面USB端子に接続したiPhone/iPod/iPadから、デジタルで音声を伝送し、高音質再生する事も可能。接続したiPhone/iPod/iPadの充電も行なえる。対応機種はiPod、nano(第2〜6世代)、touch、iPhone 3G/3GS/4/4S、iPad。


スマートフォンやタブレット向けのコントロールアプリ「AV CONTROLLER」

 スマートフォンやタブレット向けのコントロールアプリ「AV CONTROLLER」も無償で提供。同じLAN内にあるAVアンプをコントロールするもので、電源ON/OFF、ボリューム調整、ミュートなどの基本操作に加え、ネットラジオの選局やPC内のファイル再生、入力ソース切り換え、再生中の曲のタイトル名/アルバム名/アーティスト名表示なども可能。DSPモードの切り換え、SCENEモードの切り換えもでき、スマートフォンやタブレットをアンプのリモコンのように使える。

 既報の通り、iOS版、Android版が用意され、バージョン3.20のiOS版では、第3世代iPadのRetinaディスプレイに表示を最適化。Android版はハードウェアアクセラレーションに対応し、アニメーションやスクロール動作の高速化が行なわれている。

 また、「AV CONTROLLER」内のプレーヤー機能を使えば、Androidスマートフォン/タブレット内の音楽ファイルをワイヤレス再生する事もできる。Windows 7にも準拠している。


RX-A3020の背面 RX-A2020の背面 RX-A1020の背面
型番 RX-A3020 RX-A2020 RX-A1020
定格出力 200W 190W 140W
最大出力 230W 220W 170W
HDMI入出力 8入力2出力
(同時/ZONE出力可)
8入力2出力
(同時出力可)
その他の入力 D4×1、コンポーネント×4
S映像×4、コンポジット×5
アナログ音声×10(Phono入力×1)
7.1chアナログ入力×1
光デジタル入力×4
同軸デジタル入力×3
その他の出力 コンポーネント×1、コンポジット×2
S映像×2、アナログ音声×1
光デジタル音声×1
11.2chプリアウト×1
RS-232C、IR端子、トリガー出力
コンポーネント×1、コンポジット×2
S映像×2、アナログ音声×1
光デジタル音声×1、7.2chプリアウト×1
RS-232C、IR端子、トリガー出力
シネマDSPモード HD3 3D 3D
プログラム数 23 23 17
最大拡張チャンネル数 11ch 9ch 7ch
スピーカー角度補正
ハイレゾリューション
ミュージックエンハンサー
消費電力
(待機時
 HDMIコントロールOFF
 スタンバイスルーOFF時)
280W
(0.3W以下)
280W
(0.3W以下)
275W
(0.3W以下)
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
435×467×192mm 435×467×192mm 435×432×182mm
重量 19.9kg 17.1kg 15.1kg

(2012年 7月 12日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]