ニコン、フルサイズで22万円の一眼レフ「D600」
-フルHDのAVC動画撮影対応。スマホ連携も
デジタル一眼レフカメラ「D600」 |
ニコンは、35mmフルサイズのニコンFXフォーマットのCMOSを採用した、デジタル一眼レフカメラ「D600」を9月27日に発売する。価格はオープンプライス。ボディのみの店頭予想価格は22万円前後。
また、レンズキットも2機種9月27日に発売する。価格はオープンプライスで、「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」をセットにした「D600 24-85 VRレンズキット」が店頭予想価格275,000円前後、「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」と「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」をセットにした「D600 ダブルレンズキット」が30万円前後。
CMOSサイズは35.9×24.0mmのニコンFXフォーマット。有効画素数は2,426万画素。静止画の最大記録画素数は6,016×4,016ドット。FXフォーマットを採用したカメラは、D4やD800/D800Eなどがあるが、D600はより手軽なサイズ/価格のカメラとなっており、「幅広いお客様にニコンFXフォーマットを手軽に楽しんでいただくためのモデル」(ニコン)としている。
外形寸法は約141×82×113mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量が約760gと、ニコンFXフォーマットで最小/最軽量を実現。筺体上部や背面カバーにはマグネシウム合金を採用。軽量化と堅牢性を両立したという。また、ボディー各所にシーリングを施し、防塵・防滴性も備えている。
センサーは新開発で、ISO 100~6400の常用感度領域で、低ノイズと豊かな階調表現を実現。ISO 50相当(Lo1)までの減感、ISO 25600相当(Hi2)までの増感設定も可能。
動画撮影は、1,920×1,080/30p/25p/24p、1,280×720/60p/50p/30p/25pに対応し、フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264、ファイル形式はMOVを採用。動画記録は一度に最長29分59秒までとなる。
「マルチエリアモードフルHD Dムービー」機能を使い、「FXベースの動画フォーマット」と、APS-Cサイズにクロップした「DXベースの動画フォーマット」の2つが選択可能。どちらも1,920×1,080/30pのフルHD動画の撮影ができるが、「FXベース」では大きな撮像素子を活かした、被写界深度の浅いボケ味重視の表現を、「DXベース」では被写体をより大きく写す時などに使い分けられる。
別売のワイヤレスモバイルアダプタ「WU-1b」 |
本体にモノラルマイクを備えるほか、外部ステレオマイクも使用可能。ヘッドフォン端子も備え、音声確認が可能。HDMI出力端子も備え、ライブビュー出力した映像を、外部レコーダで録画する事も可能。インデックスマーク機能や、微速度撮影機能も備えている。
別売のワイヤレスモバイルアダプタ「WU-1b」(5,250円)を装着する事で、AndroidやiOSのスマートフォンやタブレットと連携でき、これらのデバイスからライブビュー撮影画面を確認したり、リモート撮影が可能(動画の撮影には非対応)。撮影した画像をタブレット/スマートフォンに転送する事もできる。
液晶モニタは3.2型のTFT液晶 |
画像処理エンジンは、上位モデルにも搭載されている「EXPEED 3」。AFセンサーには、マルチCAM4800オートフォーカスセンサーモジュールを採用し、39点のフォーカスポイントを用意。使用頻度の高い中央部9点はクロスセンサー、7点(中央部5点+中段左右各1点)のフォーカスポイントはf/8対応となり、テレコンバータを組み合わせた場合でも高精度なAFができるという。
約5.5コマ/秒の高速連続撮影が可能で、起動時間約0.13秒。レリーズタイムラグは約0.052秒。水準器表示も備えている。
液晶モニタは3.2型のTFT液晶で、約92万画素。記録メディアはSD/SDHC/SDXC。
(2012年 9月 13日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]