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iOS/iPadOS 18、macOS Sequoiaなど9月17日に登場

アップルは、新しいOSである「iOS 18」と「iPadOS 18」、「macOS Sequoia」、「watchOS 11」を、9月17日に配信すると発表した。iOS 18ではホーム画面のレイアウトやアプリアイコンの変更といったカスタマイズ、パーソナライズされた空間オーディオでのゲーム体験などが導入される。

なお、新OSの目玉とも言えるAI「Apple Intelligence」は10月に提供予定の「iOS 18.1」、「iPadOS 18.1」、「macOS Sequoia 15.1」から、まずは米国英語でスタート。12月にはオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、南アフリカ、英国で英語のローカライズが行なわれ、2025年内には日本語、中国語、フランス語、スペイン語などへの対応が予定されている。

iOS 18

ホーム画面のカスタマイズ性が向上し、アプリやウィジェットを好きな場所に配置できるようになる。ホーム画面のそれぞれのページを個別にレイアウトすることも可能。アプリアイコンのデザインも変えられるほか、アプリをロックして、アクセスする際にFace IDやTouch ID、パスコードなどの入力を求めるようにもできる。

ゲーム機能も強化され、バックグラウンドアクティビティを最小限に抑えてハイフレームレートを維持する「ゲームモード」が登場する。同モード中は、AirPodsのオーディオレイテンシーやワイヤレスコントローラーの遅延も減少するという。

AirPods Pro 2を組み合わる場合、パーソナライズされた空間オーディオをゲームに適用することも可能。ゲーム内のチャットと音声品質も48kHz/16bitに向上するほか、ダイナミックヘッドトラッキングにも対応する。同機能の利用にはアプリ側の対応も必要となる。

そのほかAirPods Pro 2では、装着時に「はい」ならうなずく、「いいえ」なら首を横に振るだけで、Siriに応答することも可能に。AirPods Pro上で「声を分離」も利用可能になり、風が強い場所や周囲の雑音が大きい場所でも、クリアな音声で通話できる。

Appe TVアプリでは、コンテンツ内の話し声を聞き取りやすくする「対話を強調」が利用可能になる。機械学習とコンピュテーショナルオーディオを活用して、複数のオーディオチャンネル間でアクティブに話し声を検出し、クリアな音声を届けるというもので、iPhone 11以降で内蔵スピーカー、有線ヘッドフォン、AirPods、その他のBluetooth対応スピーカー、ヘッドフォンを使用する時に、対応アプリ内の対応コンテンツで利用できる。

ほかにも写真アプリのアップデートやメッセージアプリの「あとで送信」への対応、相手の画面を操作できるようになる「SharePlay」の強化なども盛り込まれる。

対応するiPhoneは、iPhoneXs/Xs Max/XR以降とiPhoneSE(第2世代以降)。

iPadOS 18

iOS 18で導入されるホーム画面のカスタマイズやゲーム機能強化、AirPods Pro連携時の機能強化に加え、手書きのメモを、ユーザーの手書きのスタイルを維持したまま補正する「スマートスクリプト」、数式を書き込むだけで計算機が瞬時に数式の応えを出す「計算メモ」などが登場。iPadのために設計された純正計算機アプリも初登場する。

そのほか、アプリ内のタブバーが再設計され、使い勝手が向上するほか、PagesやNumbers、Keynoteといぅた書籍ブラウザも新しくアップデートされる。

対応するiPadは、iPad mini(第5世代以降)、iPad(第7世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Air(M2)、11インチiPad Pro(第1世代以降)、12.9インチiPad Pro(第3世代以降)、iPad Pro(M4)。

macOS Sequoia

MacからiPhoneの画面を操作できる「iPhoneミラーリング」が利用可能に

MacからiPhoneの画面を見たり、操作できる「iPhoneミラーリング」に対応。Macのキーボード、トラックパッド、マウスを使って、iPhoneやiPhoneアプリをワイヤレスで操作できる。ミラーリング中もiPhone自体はロックされたままのため、他の人がアクセスしたり、ユーザーが操作していることを覗くことはできないという。

iPhoneの通知をMacの通知と一緒に受け取ることも可能に。iPhoneミラーリングを使っている場合は、通知からアクションを実行して、そのままアプリを起動できる。また年内にはMac上のアプリ間でドラッグ&ドロップするだけで、iPhoneとMacの間でファイル、写真、ビデオの移動が可能になる。

そのほか、ウインドウのタイル表示やメッセージアプリの強化、計算メモの追加といった機能強化も行なわれる。

対応するMacはiMac(2019以降)、iMac Pro(2017以降)、Mac Studio(2022以降)、MacBook Air(2020以降)、Mac mini(2018以降)、MacBook Pro(2018以降)、Mac Pro(2019以降)。

watchOS 11

文字盤関連がアップデートされ、写真の文字盤では機械学習を使って、ライブラリ内の写真からApple Watchに最適な1枚をピックアップしてくれる。時刻のサイズやレイアウト、フォント、カラーのカスタマイズなども可能。

アクティビティリングでは、1日、1週間、1カ月、またはそれ以上の間、リングを一時停止することが可能に。アクティビティリングの目標も曜日ごとに設定できるようになる。

Apple Watchを装着して毎晩寝ることで、毎日の健康状態をより総合的に把握可能。新しいバイタルアプリで、心拍数、呼吸数、手首の皮膚温、取り込んだ酸素のレベル、睡眠時間など、夜間の健康指標を手首の上で素早く確認できる。

9月中には「呼吸の乱れ」の指標を使って睡眠時無呼吸の通知を得られるようにもなる。同機能はApple Watch Series 9/10、Apple Watch Ultra 2で利用可能。

そのほか、ビッグイベントに受けてトレーニングしている際に便利だという「トレーニングの負荷」や、時刻や場所などをもとにウィジェットを自動表示するスマートスタック、ユーザーが目的地に到着したことを友だちや家族などに自動で知らせる「到着確認」、Apple Watch上での翻訳アプリ対応なども行なわれる。

対応するApple WatchはApple Watch SE(第2世代以降)、Apple Watch Series 6以降、Apple Watch Ultra以降。