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JBL、最上位TWS「TOUR PRO 3」。デュアルドライバ&大画面で音と使い勝手進化
2024年9月11日 17:09
ハーマンインターナショナルは11日、秋季の新製品をメディア向けに紹介するイベント「HARMAN ExPLORE TOKYO 2024」を開催。その中で、JBLブランドの完全ワイヤレスイヤフォン最上位モデル「TOUR PRO 3」を披露した。今後発売予定で、発売日や価格は未定。カラーバリエーションはブラックとラテの2色。
大ヒットモデル「TOUR PRO 2」の後継モデルとなり、特徴的なディスプレイ付きのスマート充電ケースが進化し、より大画面になり、多機能化。新たにトランスミッター機能も搭載した。
イヤフォンとしての音質面では、JBL初となるダイナミック型ドライバーとBA(バランスドアーマチュア)のデュアルドライバー構成となった。さらにBluetoothのコーデックで、新たにLDACをサポートしている。
ユニットは、中低域用の10mmダイナミックドライバーと、高域用のBAドライバーを採用。より精細なサウンドを再現するという。
イヤフォン形状はショートスティック型を継承しているが、装着感をより高めるために、形状を細かくブラッシュアップ。ステム部分も外耳道の形状に近いオーバルシェイプ(楕円形状)を継続。また、付属のシリコンイヤーピースは、XSおよびXLを追加した5サイズ展開となり、より細かく個人に形状や好みにあわせてセレクトが可能になった。
アクティブノイズキャンセリング機能も「ハイブリッドノイズキャンセリング2.0」へと進化。周囲の環境に合わせてリアルタイムに補正するフィルター計算を強化し、着用した人に合わせたリアルタイム適応に新たに対応。あらゆる形状の外耳道と装着状態にも適応することで、個人に合わせ、最適かつ最高のANCを実現できるという。
シリコンイヤーピースに加え、JBLイヤフォン製品で初めてフォームイヤーチップ(Mサイズ1ペア)も同梱。フォーム素材の優れた密閉性により、特に会話などの高周波数範囲でのANCパフォーマンスをさらに強化できる。
様々な音源を、臨場感をアップして再生する空間サウンド機能も進化。前モデルに比べ、より計算能力の高いチップセットでアルゴリズムを最適化。計算量が多くなることで、残響などさらにリアルで正確な空間感覚をサポート。音楽、映画、ゲームの3つのモードを備え、それぞれに異なるチューニングをほどこしている。
さらに、イヤフォンを使ってユーザーの頭の動きをトラッキングする機能も新たに追加。疑似的に音が頭の外から聴こえるように再生でき、高い没入感が得られるとのこと。アプリには、ヘッドトラッキングのキャリブレーション機能も備えている。
スマート充電ケースは、搭載しているディスプレイのサイズが前モデルより約29%サイズアップ。待ち受け画面にバッテリー状態を表示できるようになったほか、再生中のアルバム名と楽曲名の表示も可能になった。表示は日本語にも対応する。
スマート充電ケースにトランスミッター機能を追加。USBやステレオミニの変換ケーブルを同梱しており、ゲーム機やテレビ、飛行機のエンターテイメントシステムなどとスマート充電ケースを接続すると、それらの音声をBluetoothのAURACASTで送信。イヤフォンで受信できる。
これにより、Bluetooth送信機能を持たない機器の音をワイヤレスで楽しめる。また、AURACASTを使っているため、対応デバイスであればサウンドを共有して一緒に楽しむことも可能となっている。
その他のJBLブランドイヤフォンも参考展示
説明会の会場にはJBLブランドの他の参考出品モデルも展示されていた。
「WAVE BUDS 2」は、充電ケースにフタが無く、簡単に取り出しができるデザインのTWS。購入しやすい価格帯を目指しているという製品だが、アクティブノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能は搭載。
イヤフォン本体はバッズスタイルで、遮音性と没入感を高めているという。最大2台同時接続のマルチポイントに対応する。
「WAVE BEAM 2」も、手に届きやすい価格を目指して開発中のモデル。独自のショートスティック型で、快適な装着感を実現。こちらも外音取り込みとアクティブノイズキャンセリング機能を備え、最大2台同時接続のマルチポイントに対応する。
「ENDURANCE RACE 2」は、スポーツでの使用を想定したモデル。最高レベルの防水・防塵等級であるIP68に対応。誤って服と一緒に洗濯しても大丈夫だという。
イヤフォンに独自のツイストロック構造とエンハンサーを備えており、スポーツ中でも落下しないようにしている。専用アプリにスポーツモードを備え、ジョギングを洗濯すると、ノイズキャンセリングをかけつつ、外音取り込み機能を少し有効にして車などの接近に気付きやすくするなど、スポーツごとのオススメ設定を活用できる。