ラックスマン、バランス対応のヘッドフォンアンプ最上位
「ODNF 3.0A」×4ch搭載でBTL接続。LECUAも搭載
フラッグシップ・ヘッドフォンアンプ「P-700u」 |
ラックスマンは、バランス対応のフラッグシップ・ヘッドフォンアンプ「P-700u」を12月に発売する。カラーはブラスターホワイト。価格は294,000円。
なお、10月27日(土)と28日(日)の2日間、東京・外苑前駅近くの「スタジアムプレイス青山」で開催される「秋のヘッドフォン祭 2012」(主催:フジヤエービック デジタルスタイルショップ)に出展する。
2009年から販売している「P-1u」(189,000円)を「まったく新しい角度で進化させた」というフラグシップモデル。
独自の高音質増幅帰還回路ODNF(Only Distortion Negative Feedback)の最新バージョン「3.0A」を、同規模・同一構成で4チャンネル分搭載。BTL接続によるバランス出力を可能としており、左右のセパレーション性能の大幅な向上を実現したという。
背面 |
アンバランス出力も可能で、その際は4チャンネル分用意された増幅回路を左右で2つづつ束ね、パラレル駆動することで出力電流の供給能力を倍に増強。ドライブ力を向上させている。
出力端子は、バランス×1、アンバランス(標準ジャック)×2。スルー出力も1系統備えている。連続実効出力はバランスが8W×2ch(16Ω)、4W×2ch(32Ω)、213mW×2ch(600Ω)。アンバランスが4W×2ch(8Ω)、2W×2ch(16Ω)、1W×2ch(32Ω)、53mW×2ch(600Ω)。
さらに、ヘッドフォンアンプとしては初めてソリッドステート方式の電子制御アッテネーター「LECUA」(Luxman Electric Controlled Ultimate Attenuator)を搭載。左右のレベル偏差の極小化や、スムーズで音質劣化の少ない音量調節を実現したという。
また、ヘッドフォンのインピーダンスと能率に合わせた3段階の感度切替や、LRバランス調節、スルー出力のON/OFF機能なども備えている。
入力端子は、アンバランス×1、バランス×2。全高調波歪率はアンバランスで0.0035%(1kHz)、バランスで0.0020%(1kHz)。SN比はアンバランスが110dB、バランスが115dB。消費電力は42Wで、無信号時は27W。外形寸法は440×400×92mm(幅×奥行き×高さ)。重量は12.7kg。
(2012年 10月 26日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]