TOKYO MX、東京タワーの地デジ放送波を12日に初めて減力

'13年3月末予定のスカイツリー完全移行は「若干遅れる」


 東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)は、11月12日の午前5時より、東京タワーからの放送波を初めて減力すると発表した。

 地上デジタル放送の送信を、東京タワーから東京スカイツリーへの移転することに伴う放送周波数変更への対応を、スムーズに行なうために実施するもの。東京タワーの放送出力は段階的に弱めていく計画で、今回の減力が1回目となる。なお、スカイツリーからの放送波の送信(491MHz)は、既報の通り10月1日より開始しており、現在は東京タワー(515MHz)とともにフルパワー(3kW)でサイマル放送を実施している。

 デジタルテレビのほとんどには放送周波数の変更に自動的に対応する機能があるため、多くの場合は特に設定することなく東京スカイツリーからの放送受信へ切り替わるとしている。ただし、東京タワーから比較的遠い地域周波数の自動対応機能が無いテレビでは、今回の減力によりTOKYO MXの放送画面にブロックノイズが出るなどの症状が起こる場合がある。その際は、チャンネル再設定の操作をすることで改善するとしている。操作の詳細については、TOKYO MXのサイトやデータ放送、「TOKYO MX東京スカイツリー移転コールセンター」(Tel.0570-00-1400、9時~21時)にて案内している。

 今後も段階的に減力を行ない、2013年3月末には東京タワーからの放送を終了して東京スカイツリーへ完全移行する予定だったが、東京都知事選挙の期間中は、選挙報道の公平性の観点から、更なる減力を実施しない。これにより、「東京スカイツリーへの完全移行時期については、予定より若干遅れる見込み」としている。



(2012年 11月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]