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マスプロ、LTE電波の妨害を抑えるテレビ受信ブースター

DHマーク新規格対応。低ノイズ/省電力化も

UHF/BS/CS対応の「UBCB35」。左が増幅部、右が電源部

 マスプロ電工は、テレビ受信用のブースター4機種を12月下旬に発売する。UHF対応の2機種と、UHF/BS/CS対応の2機種を用意し、価格はUHFブースターの35dB型「UB35」が13,650円、41dB型「UB41」が21,000円。3波対応の35dB型「UBCB35」が34,650円、41dB型「UBCB41」が44,100円。

 テレビ放送波の信号を増幅させる家庭用ブースター。増幅部と電源部に分かれており、増幅部は垂直/水平のマストに取り付け可能。電源部は、木ネジによる壁面取り付けやフックを使った壁掛けに対応する。

 完全地デジ化以前にテレビ放送で使われていた周波数を、携帯電話のLTE通信に利用する動きが活発化したことを受けて製品化。伝送周波数帯域は470~710MHz(ch.13~52)で、DHマークの新規格(第6.1版)に対応。710MHz以降での使用が予定されている携帯電話のLTE通信の電波による障害を抑制できることを特徴としている。

 出力は105dBμV(UHF 9波、BS/CS 24波)、UHFの雑音指数(NF)が1.5以下。消費電力は1.7W(UB35/41)、2.8W(UBCB35/41)で、これらの性能について同社は「家庭用ブースターとして業界トップクラス(ラインブースター、プリアンプを除く)」としている。

 「異常お知らせ機能」も搭載。増幅部と電源部の間でショートしたり断線した場合は、電源部に備えた作動表示灯の色で通知する。F型コネクタ付きのケーブルもそのまま通せる新構造の防水キャップを採用する。外形寸法は、増幅部が113×54×87mm(幅×奥行き×高さ)、電源部が112×32×69mm(同)。

(中林暁)