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ソニー、56型有機ELや65/55型液晶など「4K」積極展開

4Kビデオカメラも'13年発売。Xperia Zも発表

世界初/最大という56型4K有機ELディスプレイ

 ソニーは、2013 Internatinal CESの前日となる7日にプレスカンファレンスを開催。4K解像度の56型有機ELテレビや、4K対応民生用カムコーダなどのプロトタイプや、65/55型の4Kテレビなどを発表した。

世界初/最大の56型4K有機ELテレビ

56型4K有機ELディスプレイ

 56型の4K(3,840×2,160ドット)有機ELテレビは、有機ELパネルを台湾AUOと共同で開発。酸化物半導体TFT技術とソニー独自のスーパートップエミッション(Super Top Emission)方式により、世界初の56型サイズでの4Kを実現した。

 従来の低温ポリシリコンTFTではなく、酸化物半導体TFTを使うことで、大型/高精細化を実現。ソニー平井一夫CEOは、「発売日を守れない会社もあるが(注:2012年に大型有機ELテレビの発売を予告して、発売できなかったLGとSamsungのことと思われる)、ソニーは2007年の11型テレビ以来、業務や医療向けで有機ELに取り組んでいる」と自社の技術をアピールした。

 ただし、56型4K有機ELテレビの発売時期については、「参考展示品のため、現時点では未定」とのこと。

56型の有機ELテレビを開発。酸化物半導体技術を採用

4K液晶テレビのラインナップ拡大。「お求めやすい価格帯」で

55型「XBR-55X900A」(上)と65型「XBR-65X900A」(下)

 北米向けには発売済みの84型のほか、65型の「XBR-65X900A」、55型の「XBR-55X900A」の2モデルの4K液晶テレビを追加。北米では今春に発売し、「お求めやすい価格帯」で提供予定という。日本発売については未定。

 84型と同様に「4K X-Reality PRO」やモーションフローX960を搭載するほか、サウンド面でも左右に磁性流体(Magnetic Fluid)の大型スピーカーを配置し、迫力ある再生を実現しているという。NFCやMHL、Sony Entertainment Networkなどに対応する。

4Kネイティブ再生にも対応
大型の磁性流体スピーカーを搭載する

 また、色再現領域を拡大するという「TRILUMINOS Display(トリルミナスディスプレイ)」を採用。米QD Visionが開発した発光半導体技術「Color IQ」を使ったもので、QD Vision製の光学部品をソニー独自のディスプレイ技術と組み合わせることで、色再現領域を拡大させている。VAIOやデジタルカメラでも、このTRILUMINOS Displayの採用を進めていくという。

パッシブ型メガネを使った3Dにも対応

 パッシブ型メガネを使った3Dにも対応。フルHDから4Kへのアップコンバート機能も有している。同社の説明員によれば、4Kネイティブ映像のデモはHDMIケーブル1本で入力しているとのこと。

 米国では今夏にも4K映像配信をスタート。アメイジング・スパイダーマンなどSPEコンテンツなどをネットワーク経由で配信するサービスとなる予定で、価格などは未定。専用のSTBを用いる形態を想定しているとのこと。

 また、4K以上の解像度で撮影した映画や、フィルムからスキャンしたソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)の映画を、フルHDでBlu-ray Discに収録し、広色域データに対応させた「ブルーレイディスク “mastered in 4K”」を今春より発売。当初は新作やカタログ名作など10数タイトルを発売する。

 4Kアップコンバート出力に対応したBDプレーヤーなども紹介。映画用の4Kカメラ「F65」などとあわせて、グループ全体で4Kの魅力を訴求している。

ブルーレイディスク “mastered in 4K”
4K配信用のレシーバーユニット(参考出展)
BDプレーヤーも4Kアップコンバート対応

民生用4Kビデオカメラを2013年に発売

 また、民生用の4Kビデオカメラも2013年に発売する。映像制作用の業務用カメラ「PMW-F5」に採用されたコーデック「XAVC」を採用する。レンズ一体型になる予定だが、CMOSセンサーのサイズやレンズ仕様などは未定とのこと。

 F55など上位機のノウハウを集約しながらも民生用の小型ビデオカメラの実現を目指す。記録メディアも未定だが、「民生用に入手性の良いものにしたい」とのこと。価格については、「100万円は絶対にいかない、50〜60万円前後を目指している」とのことで、「2013年のInterBEEの頃には発売したい」という。

民生用4Kビデオカメラを2013年発売

5型フルHD液晶/積層型CMOSの「Xperia Z」も発表

 5型/1,920×1,080液晶を搭載した「Xperia Z」も発表。2013年第1四半期発売で、日本市場でも発売が予定されている。モバイルブラビアエンジンを搭載するほか、ソニーが初めて開発した積層型のCMOSイメージセンサー「Exmor RS for mobile」による1,310万画素カメラも搭載。HDRの写真だけでなく、動画もハイダイナミックレンジ撮影が可能という。

Xperia Z
防水仕様になった

 CPUはクアルコム製で、1.5GHzのクアッドコア。ボディは7.9mmと薄型ながら、背面にガラス素材を採用し、美しい平滑面を実現したという。防水機能も備えている。また、Xperia Zの画面をBRAVIAにWi-Fi出力できるワンタッチミラーリングなどの機能も搭載する。

ハンディカムは空間光学手振れ補正/プロジェクタ搭載機を拡充

ハンディカムは、空間光学手ブレ補正をアピール。機種も拡充

 ハンディカムは、空間光学手ブレ補正を備えた機種を拡充。プロジェクタ内蔵モデルも拡充しており、5.1chマイク内蔵の「HDR-PJ790V」(3月発売/1.599ドル)、「HDR-PJ650」(2月/1,099ドル)、「HDR-PJ430V」(2月/849ドル)などを発表した。プロジェクタの輝度も35ルーメンまで向上している。

 「HDR-TD30V」は3D対応モデルで価格は999ドル。光学10倍ズームレンズを備えている。

 また、3Dカメラと双眼鏡を一体化した「DEV-3」の後継機とおもわれるデジタル録画双眼鏡の新モデルも参考出展。フルHD動画撮影が可能な3D双眼鏡で、従来比約30%の小型化を実現した。ビューファインダは有機ELで、防水/防滴にも対応する。

プロジェクタ内蔵モデルも拡充。輝度を向上
HDR-TD30V
デジタル録画双眼鏡のプロトタイプ

パーソナルコンテンツステーションや新ヘッドフォンなど

 家庭内の映像/写真の「ハブ」と位置づける「パーソナルコンテンツステーション」も発表。6月に発売予定で、価格は299ドル。内蔵のHDDに、無線LANやNFC、メモリーカード経由で写真や動画を蓄積し、家庭内の様々な機器で閲覧可能とするサーバーとなる。

 取り込んだAVCHDやMP4動画はスマートフォンやタブレットで視聴しやすいように自動的に変換。タブレットなどに動画配信できる。またHDMIも備えており、テレビに出力して大画面で再生できるという。

パーソナルコンテンツステーション
利用イメージ

 また、米国で高視聴率を記録したリアリティ音楽オーディション番組「THE X FACTOR」の音楽プロデューサー サイモン・コーウェル氏とデザインや音質面でコラボレーションしたヘッドフォンの第2弾も発表。重厚な低域やデザインが特徴で、50mm径の大型ドライバを搭載した「X10」が299ドル、やや小型化した「X5」が199ドル。

X10
X5
ウォークマンのスポーツモデル「NWZ-W270」。防水、防滴仕様で、価格は99.99ドル
Google TVとサウンドバーの連携デモ

(臼田勤哉)