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フォステクス、新ユニット採用の「GX100 Limited」

1台約10万円のブックシェルフ。専用ボードも付属

2ウェイブックシェルフの「GX100 Limited」

 フォステクスカンパニーは、2ウェイブックシェルフスピーカー「GX100」特別モデル、「GX100 Limited」を5月末に発売する。価格は1台105,000円で、カラーはピアノブラック。

 2ウェイ2スピーカー構成。発売している「GX100MA」(1台49,875円)をベースにした特別モデルで、ウーファに、「GX100MA」の10cm径アルミニウム合金製HR振動板ではなく、新たに開発された、10cm径の純マグネシウムHR振動板を採用しているのが特徴。専用ベースボードも付属する。

 純マグネシウム(純度99.9%)は比重が軽く、内部損失が大きいという振動板に適した特性を持っており、HR形状の振動板にすることで分割振動による共振も分散。金属振動板特有の鳴きを抑えつつ、高密度で伝搬速度が速いという特性を最大限に発揮できるという。純マグネシウムのHR振動板はフラッグシップモデルG2000用に開発されたものだが、それから5年の技術進化により、「彫りがより深く、高剛性なHR振動板開発に成功した」という。

 ツイータは20mm径で、リッジドーム型。素材は純マグネシウム。磁気回路にはネオジウム磁石を3枚使っている。

 再生周波数帯域は55Hz~45kHz(-10dB)。クロスオーバー周波数は2kHz。出力音圧レベルは82dB/W(1m)。最大許容入力は100W。インピーダンスは6Ω。

 デスクトップなどに設置する際に使用する専用ベースボードを同梱。スピーカーのキャビネットと同じ、ピアノブラック塗装を施したボードに、アルミ製フットとタングステンシートを配置。余分な振動を抑制するという。

 エンクロージャはリアバスレフ。楠とユーカリを交互に貼り合わせた音響専用CE合板を各部に使用。剛性バランスを最適化する事で、「静寂で透明感のある音場をもたらし、滑らかな再生音を実現した」という。ピアノブラック塗装は手塗り。外形寸法は161×225×291mm(幅×奥行き×高さ/ベースボード含む)。重量は6.1kg(ベースボードとグリル含む)。

新開発の、10cm径純マグネシウムHR振動板採用ユニット
背面。リアバスレフになっている

(山崎健太郎)