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パナソニック、DLNAハイレゾ対応ハイエンドミニコンポ

AirPlay/BT/Lightning搭載「SC-PMX9」。実売6万円

SC-PMX9

 パナソニックは、BluetoothやDLNA、AirPlay対応で、Lightning端子を装備したミニコンポ「SC-PMX9」を6月14日より発売する。価格はオープンプライスで店頭予想価格は6万円前後。カラーはシルバー(-S)。

 音楽CDのほか、パソコンやスマートフォンなどの音楽を高音質で楽しめるCDステレオシステム。24bit/192kHz FLACなどハイレゾ音源のUSB/ネットワーク再生にも対応するなど、小型サイズながら高音質な再生を目指した同社ミニコンポのハイエンドモデル。音楽CDやDLNAなどのネットワーク機能、Lightning端子、FM/AMチューナなどを搭載したメインユニットと、竹炭偏肉PPコーン採用のスピーカーから構成される。

 アンプは、雑音や歪みを抑えるため、ジッタを徹底的に抑えたという「LincsD-Amp」を採用。従来のアンプでは、デジタル処理時に発生する時間間隔のズレ(ジッター)とPWMモジュレータによって発生する音の歪みのため、原音とずれた音の波形となるが、DA変換回路搭載のLincsD-Ampでは、独自のノイズシェーピング技術をクロックに応用した「クロック再生成技術」により、高音域から可聴限界以下の超低音域までのジッタを最小にするという。さらに、PWMの原理的歪みを低減する「歪み補正PWMモジュレータ」で、デジタル処理時の波形に起こる歪みを補正し、原音に忠実な音の波形を再現できるという。

 アンプ部の実用最大出力は60W×2ch。出力フィルタに高品位チップフィルムコンデンサを採用し、ハイレゾ音源の情報を損なわずに再生できるほか、高周波領域でのノイズ低減効果に優れたレギュレータをアンプ電源に採用。外部からの影響を排除しているとする。

LincsD-Ampの解説
天板にLightning端子を装備

 メインユニットには音楽CDのほか、ネットワークオーディオ機能やUSB入力、Lightning端子、FM/AMチューナなどを統合。EthernetとIEEE 802.11b/g無線LANを備えている。

 ネットワークオーディオは、DLNAとAirPlay、Bluetoothに対応し、家庭内のLAN HDD(NAS)やスマートフォン内の音源からの再生が可能。DLNA利用時には最高24bit/192kHzのFLAC/WAVなどハイレゾ音源に対応する。「Bluetooth リ.マスター」も搭載。Bluetoothの伝送時の信号圧縮で失われた高域信号を、演算補正して再現する。対応Bluetoothプロファイルは、A2DP、AVRCP。

 Android/iOS用の音楽アプリ「Panasonic Music Streaming」も提供。同アプリを用いて、スマートフォンやDLNAサーバーに保存した音楽を、DLNA/Bluetooth/AirPlay(iOS版のみ)を通じてワイヤレス再生できる。Android 2.2以上と、iOS 5以上に対応する。

 本体の天板にはLightning端子を装備し、iPhone 5、第5世代iPod touch、第7世代iPod nanoを接続可能。音楽再生や充電に対応する。USBも装備し、iOSデバイスからのデジタル音声出力や充電も可能となっている。USBメモリ内の音楽ファイル再生も可能で、FLACは24bit/192kHzまで対応。ただしWAVには対応しない。

 メインユニットの消費電力は56W(待機時0.2W)。外形寸法は210×266×120mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.1kg。

リモコン

 スピーカーは竹炭偏肉PPコーン採用の14cmウーファと、1.9cmドーム型ツィータ、1.2cmピエゾ型スーパーツィータからなる3ウェイ3スピーカー。ウーファは竹炭偏肉PPコーン採用により、歪みを抑制した。スーパーツィータの採用により、20kHz以上の超高域再生も可能とし、ハイレゾ音源の再生能力を高めている。インピーダンスは3Ω。

 キャビネットは黒光沢仕上げで高級感を高めたほか、ユニットとキャビネットの段差を少なくすることで、反射による音響特性の乱れを低減。センターユニットの前面はアルミ仕上げで高級感を演出している。スピーカーの外形寸法は161×264×238mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3kg。

(臼田勤哉)