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USB DAC搭載のパナソニックハイレゾミニコンポ「SC-PMX100」

DLNA/AirPlay対応で実売7万円。入門機PMX70も

 パナソニックは、USB DAC機能を搭載したハイレゾ対応のミニコンポ「SC-PMX100」と、ハイレゾ入門の高品位ミニコンポ「SC-PMX70」を5月22日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はPMX100が7万円前後、PMX70が4万円前後。

USB DACを搭載した「SC-PMX100」
SC-PMX100(上)、SC-PMX70(下)

 2013年発売のハイエンドミニコンポ「SC-PMX9」の後継機種で、独自のデジタルアンプ「Lincs D-Amp」などを継承しながら、USB DACを新搭載し、DLNA/AirPlayなどのネットワークオーディオを備えた上位機が「SC-PMX100」、USB DAC/ネットワークオーディオを省いたものが「SC-PMX70」となる。また、SC-PMX100のスピーカーには、100kHzまでの再生に対応したスーパーソニックツイーターを採用している。

 また、シンプルなBluetooth/CDミニコンポ「SC-PM250」も5月22日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は17,000円前後。

USB DAC搭載のSC-PMX100

 USB DACやネットワークオーディオ機能、CDプレーヤー、USB入力、FMチューナを内蔵したメインユニットと、竹繊維振動板採用のスピーカーから構成される。

 同社のミニコンポとして初めてUSB DACを搭載。音楽CDのほか、USB接続したパソコンのハイレゾ楽曲の再生が行なえる。DLNAやAirPlay、AllPlayなどのネットワークオーディオ機能も備えている。

SC-PMX100

 USB DACは192kHz/24bit対応で、ハイレゾのFLAC、WAV、AIFFのほか、MP3やAACファイルが再生できる。DSDには対応しない。USB DAC再生には別売USBケーブルと、専用プレーヤーソフトを利用。WindowsとMacの両対応の「Panasonic Audio Player」を提供する。前面のUSB端子に接続したUSBメモリ内のハイレゾ楽曲も再生できる。

 アンプは、電源ノイズやジッタを大幅に低減したという第3世代のデジタルアンプ「LincsD-Amp III」を採用。独自のノイズシェーピング技術をクロックに応用した「クロック再生成技術」により、高音域から可聴限界以下の超低音域までのジッタを最小にするほか、デジタル処理時の波形に起こる歪みを補正する「歪み補正PWMモジュレータ」に新アルゴリズムを導入し、原音に忠実な音の波形を再現するという。

 アンプ部の実用最大出力は60W×2ch。可変ゲインデジタルアンプ(VGDA)により、小音量再生時の音の解像度劣化を抑えた再生が可能となる。電源も強化し、AC電源と信号回路を切り離した「バーチャルバッテリ駆動」により、電源起因のノイズを排除したとする。

 メインユニットには音楽CDと、USB DAC、USB入力、ネットワークオーディオ、FM/AMチューナなどを統合。EthernetとIEEE 802.11a/b/g/n無線LANを備えている。

 ネットワークオーディオは、DLNAとAirPlayに対応し、家庭内のLAN HDD(NAS)やスマートフォン内の音源からの再生が可能。DLNA利用時には最高192kHz/24bitのFLAC/WAVなどハイレゾ音源に対応する。DIGAのハイレゾサーバー機能と組み合わせて、ネットワークオーディオ環境を構築できる。

 Bluetooth Ver 2.1+EDRも搭載。NFCも内蔵しており、NFC対応スマートフォンとワンタッチでペアリングできる。対応Bluetoothプロファイルは、A2DP、AVRCP。Android/iOS用の音楽アプリ「Panasonic Music Streaming」も提供。同アプリを用いて、スマートフォンやDLNAサーバーに保存した音楽を、DLNA/Bluetooth/AirPlay(iOS版のみ)を通じてワイヤレス再生できる。

 本体前面にはUSB端子を装備し、USBメモリ内のハイレゾ音楽再生も可能となる。接続したiPhone/iPadの充電や音楽再生にも対応する。メインユニットの消費電力は51W(待機時0.35W)。外形寸法は211×267×114mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3kg。

100kHz再生対応の新スピーカーを採用

 スピーカーは竹プラントオパールを振動板に採用した14cmウーファと、1.9cmシルクドーム型ツィータ、100kHzまでの超高域再生に対応したスーパーソニックツィータからなる3ウェイ構成。インピーダンスは3Ω。

 キャビネットは黒光沢仕上げで高級感を高めている。スピーカーの外形寸法は161×264×238mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3kg。

USBハイレゾ再生対応「SC-PMX70」

 SC-PXM70は、USB接続したメモリ内のハイレゾ再生に対応したミニコンポ。音楽CDやFM/AMチューナなども搭載する。

SC-PMX70

 上位モデルのSC-PMX100との違いは、USB DACやネットワークオーディオ機能が省略されたことと、スピーカー。無線LANやEthernetも省かれている。

 アンプは、第3世代デジタルアンプ「LincsD-Amp III」で、出力60W×2chは上位モデルと共通。ただし、可変ゲインデジタルアンプ(VGDA)は省かれている。USBメモリ内のハイレゾ楽曲再生が可能で、192kHz/24bitまでのWAV/FLAC/AIFFなどが再生できる。FM/AMチューナも備えている。

 Bluetooth Ver.2.1+EDRに準拠し、プロファイルはA2DP、AVCRPに対応。NFCによるペアリングも可能となっており、スマートフォンからのワイヤレス音楽再生が可能。メインユニットの消費電力は44W(待機時0.2W)。外形寸法は211×267×114mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.8kg。

 スピーカーは14cm竹炭PPウーファ×1と、1.9cmシルクドームツィータ、1.5cmピエゾ型スーパーツィーターの3ウェイ。外形寸法は161×262×238mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.6kg。

SC-PM250

 Bluetooth対応のCDミニコンポで、ハイレゾには対応しない。音楽CDやFM/AMラジオ、Blueooth Ver.2.1+EDRを装備。Bluetoothの対応プロファイルはA2DPとAVRCP。USB端子も装備し、MP3ファイルを再生できる。出力は10W×2ch。

SC-PM250

 メインユニットの消費電力は14W(待機時約0.08W)。外形寸法は184×228×123mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.1kg。スピーカーは10cmフルレンジユニットを搭載し、外形寸法は139×136×224mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.3kg。

(臼田勤哉)