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JVC、1080/60pやハイスピード対応アクションカム「GC-XA2」

画質向上&画角拡大、スロー対応。防水/耐衝撃

ADIXXION GC-XA2

 JVCは、スポーツなどアクティブなシーンで撮影できる小型アクションカメラ「ADIXXION(アディクション) GC-XA2」を8月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は35,000円前後。

 スポーツカム「アディクション」の第2弾で、同社が2012年に発売した「GC-XA1」の防水/防塵性能やサイズなどの基本コンセプトを引き継ぎながら、画質とハイスピード撮影などを強化。1080/60pでの撮影や、1,280×720ドットの120fpsハイスピード撮影に対応しており、高画質なスローモーションを撮影できるようになった。

レンズやCMOSセンサーを一新して、画質を向上
液晶モニターも高解像度化
上部に電源と録画ボタン
三脚穴を下面と側面に備えている
背面
「QUAD-PROOF」+ハイクオリティ、ハイスピードがGC-XA2の特徴

 自転車やストリート系スポーツ、マリン/ウィンタースポーツなど、手に持って撮影するのが難しいシーンでの利用を想定し、水深5m防水、高さ2mからの落下に耐える構造、防塵、-10度までの耐低温の4つのタフネス性能「QUAD-PROOF(クアッドプルーフ)」という特徴は、従来モデルのGC-XA1から継承。ポイントは「(他社のアクションカメラと異なり)本体だけで、ハウジングいらずでクアッドプルーフを実現していること」という。

 画質向上のため、カメラとレンズを強化。新たに1/3.2型799万画素の裏面照射型CMOSセンサー(GC-XA1は500万画素)を採用し、レンズもF2.4の明るいレンズに変更(同F2.8)。また、画角も137度に拡大している(手ブレOFF時。なお、GC-XA1は1080/30pで85.5度、720pで128.2度)。5倍のデジタルズームを備えている。

F2.4のレンズを新搭載
裏面照射CMOS+F2.4のレンズで画質向上
手ブレ補正も装備

 裏面CMOSの採用により、暗いシーンでの撮影性能を高めているほか、CMOSセンサー特有のローリングシャッター歪みを抑える機能も搭載。新たに、ジャイロセンサーによる手ブレ補正機能も搭載し、手持ち時の手ブレの影響を抑制している。なお、手ブレ補正時は「画角が10%程度狭くなる」とのことだが、従来のGC-XA1よりは広い画角を実現できているという。

左がGC-XA1、右がGC-XA2。画角が大幅に広くなっている
GC-XA1(左)とGC-XA2(右)の暗所撮影能力の比較
撮影例。画角の拡大で迫力向上
撮影例。暗所撮影性能を向上

 記録モードは新たに1,920×1,080ドットのフルHD/60fps撮影「FULL HD(1080p60)」に対応するなど、6モードを用意。コーデックはMPEG-4 AVC/H.264(音声AAC)で、ファイル形式はMP4。記録メディアはSDメモリーカード(SDHC/SDXC対応)。音声記録形式は従来モデルと同様のAACだが、ビットレートは128kbpsに向上した(従来は36kbps)。

モード名解像度/フレームレート
FULL HD(1080p60)1,920×1,080/60fps
FULL HD(1080p30)1,920×1,080/30fps
HD(960p30)1,280×960/30fps
HD(720p60)1,280×720/60fps
HD(720p30)1,280×720/30fps
WVGA30848×480/30fps
FULL HD(1080p60)録画に対応
他社製品との比較
ハイスピードREC

 また1,280×720ドット/120fps撮影の「ハイスピードREC」を新搭載。通常の4倍のフレーム数で撮影し、再生時には720/30pの映像として4倍速再生するため、スポーツなどの速い動きをなめらかで印象的なスローモーションで楽しめるとする。

 静止画撮影機能も搭載しており、8メガピクセル(3,264×2,448ドット)/16メガピクセル(4,608×3,456ドット)で撮影可能。最高15枚/秒の高速連写にも対応する。

 タイムラプス機能を搭載し、コマ撮り撮影が可能。動画撮影時には、0.2/1/5/10/30/60秒間隔で、静止画撮影時には2/5/10/30/60秒間隔で撮影を行なう。また、動画撮影と同時に、5秒ごとに1枚の静止画撮影を行なう「動画&インターバル静止画同時撮影」にも対応する。なお、通常GC-XA2で静止画撮影を行なうと、アスペクト比4:3となるが、動画撮影中の静止画撮影は16:9となる。

最高15枚/秒の高速連写対応
動画&インターバル撮影

 また、本体内で映像にエフェクトを掛けられる「ビデオエフェクト」を新搭載。モノクロ、セピア、ビビッド、ネガポジの4モードを用意する。

手ブレ補正ON
ビデオエフェクト「ネガ」

 本体に1.5型の液晶モニターを装備し、撮影画像のプレビューや録画映像の確認が可能。解像度も従来モデルの6.2万画素から11.2万画素に強化した。また、液晶画面をOFFにする、LCDオートOFFも装備。録画スタートの5秒後に液晶画面が消灯する。このLCDオートOFFは特にテレビ局からの要望が多く、GC-XA2で新たに搭載したものとなる。なお、従来モデルGC-XA1でのLCDオートOFFへの対応予定はないとのこと。

 無線LANを内蔵し、スマートフォンをビューファインダとして使うこともできる。iOSとAndroid用に専用アプリ「ADIXXION Sync.」を提供し、動画モードの選択のほか、画角確認や無線LAN設定などが可能。YouTube/Ustreamのアカウント設定にも対応し、PC無しで直接UstreamやYouTubeにWi-Fiストリーミングする機能も備えている。新たに、1度に4台のカメラの映像を確認できる「クアッドビュー」に対応した。

ADIXXION Sync.
2台のGC-XA1の映像を同時プレビュー

 PC用にもADIXXION sync.を提供。対応OSはWindows XP/Visita/7/8とMac OS X 10.7.5以降/10.8.2以降。

 本体には三脚穴を下面と側面の2箇所に装備。映像の上下反転機能も備えている。付属バッテリ「BN-VH105」での撮影時間は1080/60p時で約1時間25分、実撮影時間は45分。HD(720p30)撮影時で2時間5分/1時間10分となる。USBやHDMIミニ端子も装備。外形寸法は74×35×53mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約110g(付属バッテリ利用時135g)。

 アクセアリー類は、ロールバーマウント「MT-RB001」(1,995円)、ハンドルバーマウント「MT-HB001」(1,995円)など、GC-XA1と共通のものが利用できる。また、8月上旬にはチェストマウントハーネス「MT-CH001」(6,090円)が、9月中旬にはワイドフレキシブルマウント「MT-FM002」(2,520円)も追加される。

アクセサリーも用意
8月発売のチェストマウントハーネス「MT-CH001」
ワイドフレキシブルマウント「MT-FM002」
新モデルGC-XA2(左)と従来機CG-XA1(右)の比較。外観上の大きな変更はない

【訂正】
記事初出時にハイスピード撮影を1,920×1,080/120fpsと記載しておりましたが、正しくは1,280×720/120fpsとなります。お詫びして訂正します

(臼田勤哉)