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オリンパス、DUAL FAST AF搭載ミラーレス「E-M1」

「フォーサーズを統合するマイクロフォーサーズ」

新たなレンズカテゴリ「M.ZUIKO PRO」の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」を接続したところ、

 オリンパスは、マイクロフォーサーズのミラーレスのデジタル一眼カメラ「OM-D E-M1」を発売する。価格はオープンプライス。ボディのみが10月上旬発売で、店頭予想価格は145,000円前後。コントラストAFと像面位相差AFを両方搭載し、「フォーサーズとマイクロフォーサーズ両方のレンズの能力を最大限に引き出す」という。「OM-D」シリーズの第2弾で、マイクロフォーサーズ機だが、フォーサーズの最上位「E-5」の後継でもあり、「従来型一眼レフを統合するミラーレスのフラッグシップ」と位置付けられている。

 レンズキットも用意。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」を同梱したキットが10月上旬発売で、店頭予想価格170,000円前後、「M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PRO」の同梱版が10月下旬発売で220,000円前後。

 4/3型、有効画素数1,628万画素のLive MOSセンサーを採用。81点のコントラストAF機能に加え、撮像面に37点の位相差AFセンサーも配置。2つのAFを最適に選択、併用する「DUAL FAST AF」を新たに開発した。これにより、マイクロフォーサーズ/フォーサーズレンズのどちらも「快適に使用できるようになった」という。

ボディのみ正面
背面。EVFも搭載する

 新画像処理エンジン「TruePicVII」も搭載。独自の画像処理技術「ファインディテール処理」を進化させた「ファインディテールII」を採用し、レンズごとに出方の異なる倍率色収差を補正。レンズの種類と絞り値に応じたシャープネス処理も施し、「自然で高品位な解像感を提供する」という。また、センサーはローパスレスで、それに対応したモアレ除去処理も搭載。動画撮影でも、急激なシーンチェンジをした際に発生しがちなブロックノイズを低減させるという。他にも、インターバル撮影撮影やタイムラプス動画撮影なども可能。

 ボディ内5軸手ブレ補正機構を搭載。 流し撮りに最適課した「IS-AUTO」や、ライブビュー/ファインダー内で補正効果を確認する機能なども備えている。

 動画撮影機能はMOV(MPEG-4 AVC/H.264)と、AVI(Motion JPEG)に対応。MOVでは、1080/30pで24Mbps(ファイン)/16Mbps(ノーマル)、1,280×720/30pで12Mbps(ファイン)/8Mbps(ノーマル)から選択可能。AVIでは、HD(1280×720/30fps)、SD(640×480/30fps)が選択できる。フルHD/MOVの最長記録時間は約29分。動画撮影時も、センサーシフト式の手ブレ補正「M-I.S.」が利用可能。

 光学ファインダーに劣らないという、236万画素の電子ビューファインダーを搭載。背面の液晶モニタは3型のハイパークリスタル液晶で、可動式。

防塵・防滴機構に加え、マイナス10度での動作保証も実現

 防塵・防滴機構を備えた「E-5」や「OM-D E-M5」を継承しながら、「OM-D E-M1」では、マイナス10度での動作保証も追加している。

 また、本体と同時発売の標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」は、新たなレンズカテゴリ「M.ZUIKO PRO」の第一弾と位置付けられ、防塵防滴性能と堅牢性、高画質・高性能も併せ持つという。

 無線LAN機能も搭載。スマートフォンアプリ「OLYMPUS Image Share(OI.Share)」と連携し、写真をシェアしたり、スマートフォンでカメラのライブビューを確認しながらワイヤレスでシャッターを切る、写真にスマホから位置情報を付与するといった事が可能。リモート撮影では新たに、撮影モード(P/A/S/M/iAUTO)の設定も可能になった。シャッタースピードや絞り値、露出補正などもスマホから行なえる。ライブバルブ/ライブタイム撮影も可能になった。

 記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード。外形寸法は130.4×63.1×93.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は本体のみで約443g。

(山崎健太郎)