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パナソニック、3チューナ+BD 3D対応の新CATV用STB

「DiXiM CATV Player」で2番組同時家庭内配信も

TZ-BDT920F

 パナソニックは、3チューナを搭載し、Blu-ray 3D再生にも対応したCATVセットトップボックス(CATV STB)「TZ-BDT920F」、「TZ-BDT920PW」を11月より発売、CATV事業者向けに提供開始する。BDT920Fはケーブルモデム内蔵タイプ、BDT920PWはケーブルモデムを省き、無線LANを搭載したモデルになる。

 1TB HDDとトリプルチューナを搭載したCATV用STB。Blu-ray 3D再生に対応するなどディスクプレーヤー機能を強化したほか、3チューナ搭載で3番組の同時録画に対応。さらに、DLNAをサポートし、録画番組のホームネットワークへの2番組同時配信に対応といった、タイムシフト視聴や場所を選ばない番組視聴の実現のための機能を盛り込んだ。また、BDT920PWはIEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LANを内蔵する。

 録画機能については3番組同時録画に対応するほか、AVC変換による最高15倍(約1.6Mbps)の長時間録画に対応。また、別売のUSB HDDによるHDD容量拡張に対応し、USB 3.0接続時には、USB HDDへの3番組同時録画も行なえる。

 ホームネットワーク配信については、録画番組や放送中の番組を2箇所まで同時に配信可能で、DLNA対応テレビはもちろん、タブレットやスマートフォンでも番組を視聴可能。iOSアプリ「DiXiM CATV Player」を無償でApp Storeで提供しているほか、「DiXiM Player」をプリインストールしたタブレットやスマートフォンへのホームネットワーク配信に対応する。

 パナソニックのVIERAやDIGAなどからのホームネットワーク経由の番組ダビング(コピー/ムーブ)に対応。Blu-ray 3D再生のほか、BD高速ダビングにも対応し、従来モデルのTZ-BDT910比で約3倍ダビング時間を高速化している。また、UIや操作性も改善しており、「新スタートメニュー」を採用したほか、EPGや録画一覧から見たい番組を探せる「スマート検索」を搭載した。

 アクトビラ ベーシックや、TSUTAYA TV、YouTubeなどのネットワークサービスに対応。チューナは64QAM(Annex.C)対応で、次世代方式のH.264/256QAMにも対応可能なハードウェア構成。地上デジタル放送のパススルーにも対応する。

 出力端子はHDMI×1、光デジタル音声出力。i.LINKやEthernetなども装備するが、著作権保護技術「AACS」の規定により、2014年以降はBlu-rayに録画した著作権保護コンテンツのアナログ出力が禁じられるため、D端子やコンポジット出力は搭載しない。SDメモリーカードスロットやUSB×2(1系統はUSB 3.0)。外形寸法は430×249×59cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3kg。

(臼田勤哉)