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Cerevo、タブレット操作やHDライブ配信対応HDMIスイッチャー「LiveWedge」

LiveWedge

 Cerevoは、タブレットから操作可能なライブ配信機能搭載スイッチャー「LiveWedge(ライブウェッジ)」を2014年1月より発売する。直販価格は99,999円。

 4系統のHDMI入力を備えたビデオスイッチャー。映像はHDMI 4系統を自由にスイッチングできるほか、音声はHDMIにAUX-IN経由の外部入力を加えた5系統に対応。LiveWedgeのみで4系統の映像、5系統の音声入力を操作できる。

 HDMIはMHLと著作権保護技術のHDCPをサポートしているほか、4系統全てにスケーラーを内蔵しているため、異なる解像度やアスペクト比の映像間でスイッチングやミキシングが行なえるとしている。HDMIの入出力解像度は最高1080/60p。

LiveWedgeの上面
背面にHDMIを装備

 さらに、同社のライブ配信専用機器「LiveShell Pro」相当のライブ映像配信機能を備えており、720/30pのHDライブ配信と、映像スイッチングを1台で実現できる。ライブ配信はUstreamのほか、ニコニコ生放送、YouTube Liveなどのサービスや、自ら設置したサーバーへの配信などに対応する。Ethernetのほか、IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LANを内蔵する。

iPadで操作可能

 本体のボタンでのスイッチ操作だけでなく、iPad/Androidアプリによるスイッチングに対応。プレビュー映像をタブレット端末から確認できる「タブレット・プレビュー」に対応し、タブレットで映像チェックしながら操作できる。

 タブレット・プレビューは、1秒以内の低遅延で再生でき、無線LANは2.4GHz/5GHz両対応のため、2.4GHz帯が混雑した環境でも安定した通信が行なえるという。アプリ内でのクロマキー合成や、ワイプ、フェード、カットなどのトランジションに対応する。アプリはiPad版を先行して公開し、iOS 7以降のiPadやiPad miniに対応。Android版は後日提供予定で、Android 4.3以降をサポートする。

iPad用アプリで操作
ワイプなどのコントロールが可能
PinP設定

 また、SDカードスロットを装備し、スイッチングした映像の録画を本体のみで行なえる。録画フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(MP4)で音声はAAC。録画解像度は1080/30p、ビットレート10Mbps。

 ただし、「ライブ配信」、「タブレット・プレビュー」、「外部メディア録画」は同時には利用できず、排他仕様となる。電源はACアダプタ。外形寸法は270×155×41mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.1kg。

 11月13日から15日まで幕張メッセで開催されているInter BEE 2013のCerevoブースでは、LiveWedgeの展示やデモが行なわれている。

Cerevoブース
LiveWedge
iPadからの操作などを紹介

(臼田勤哉)