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キヤノン、コントラスト/位相差でAF向上した、無線LAN搭載ミラーレス「EOS M2」

EF-M22mm F2 STMを装着したホワイトモデル

 キヤノンは、ミラーレスのレンズ交換式デジタルカメラ「EOS M2」を12月中旬に発売する。価格はオープンプライス。直販サイトでの価格は、ボディのみが64,800円。「EF-M18-55 IS STM」を同梱するレンズキットが84,800円。ボディカラーはブラック、ホワイトの2色。

 さらに、「EF-M18-55 IS STM」と「EF-M22mm F2 STM」のレンズ2本、スピードライト「90EX」、EF-MマウントでEFレンズを使用するためのEF-Mマウントアダプタ「EF-EOS M」も同梱した「ダブルレンズキット」が104,800円、「EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM」も追加した「トリプルレンズキット」が134,800円。

 2012年9月に発売した「EOS M」の後継モデル。AF性能を大幅に進化させ、無線LAN機能も新たに搭載しながら、体積を約8%小型化したという。マウントはEF-M。別売のマウントアダプタ「EF-EOS M」を使えば、EFレンズも使用できる(ダブル/トリプルレンズキットにはアダプタが付属する)。

 APS-Cサイズで、約1,800万画素のCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC 5」を搭載。最高約4.6コマ/秒の連写性能を実現し、常用ISO感度は最高12800(拡張25600)。暗いシーンでもノイズを抑えた撮影ができるほか、高感度設定でシャッター速度を上げられるため、暗いシーンでの手持ち撮影や動体撮影で手ブレや被写体ブレを抑えられるという。

EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STMを装着したブラックモデル
APS-Cサイズの約1,800万画素CMOSセンサーを搭載

 AFが進化。コントラストAFと、ハイスピードな像面位相差AFを併用した「ハイブリッド CMOS AF II」を採用。 撮影画面の縦横それぞれ約80%という広いエリアで、コントラストAFと像面位相差AFの併用を実現。従来に比べ、より広い測距エリアで約2.3倍速いピント合わせが可能で、動きのある被写体への対応力も向上したとする。

 動画撮影(EOS MOVIE)時には、動画サーボAF機能の搭載により、動く被写体にもスムーズにピントを合わせ続けられる。専用の「EF-M」レンズと組み合わせた場合、前後に動く被写体にピントを合わせ続けるサーボAF利用時に、「非常に静かでスムーズなAFを実現した」という。

 動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOV形式。音声はリニアPCM。1,920×1,080/30p/25p/24p、1,280×720/60p/50p、640×480/30p/25pでの撮影が可能。クリエイティブフィルターを動画に適用し、「ジオラマ風動画」が新たに撮影できるようになった。

 無線LAN機能を新たに搭載。撮影した画像をスマートフォンや、対応するキヤノン製カメラ、プリンタ、DLNA対応テレビなどに送信できる。オンラインフォトサービス「CANON iMAGE GATEWAY」にアップロードする事も可能。動画の送信は、対応キヤノン製カメラとCANON iMAGE GATEWAYに限られる。

 スマートフォン用アプリ「EOS Remote」を使い、スマートフォンでカメラのライブビュー映像を確認しながら、リモート操作で静止画撮影が可能。撮影画像をスマートフォンに転送・保存できる。ただし、画像はリサイズされる。

 静電容量方式のタッチパネルを採用した液晶モニタを搭載。サイズは3型で、約104万画素。AFフレーム選択とAF、タッチシャッター、撮影後の画像確認での操作にもタッチが活用できる。

 動画撮影可能時間は、約1時間30分。付属のバッテリパックは「LP-E12」。記録メディアはSD/SDHC/SDXC。外形寸法は104.9×31.6×65.2mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約274g。

(山崎健太郎)