ニュース

オリンパス、OM-Dの機能を凝縮した小型ミラーレス「E-M10」

動画手ブレ補正「M-IS」搭載。E-M5のPROレンズ同梱モデルも

OM-D E-M10(M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ装着時)

 オリンパスは、ミラーレスのデジタル一眼カメラ「OM-D E-M10」を2月末より順次発売する。カラーはシルバーとブラックの2色で、シルバーは2月末、ブラックは3月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はボディ単体が8万円前後、新レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」が付属するレンズキットは95,000円前後、同レンズと「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」の2本が付属するダブルズームキットは11万円前後。

 マイクロフォーサーズ規格の「OM-D」シリーズのエントリーモデル。既発売の上位機種「E-M5」の1,605万画素Live MOSセンサーと、フラッグシップ機「E-M1」の画像処理エンジン「TruePicVII」を継承し、薄型の金属ボディに収めた。電子ビューファインダ(EVF)やフラッシュも内蔵する。無線LANを内蔵し、スマートフォンへの画像転送やリモートビューファインダ機能なども利用できる。外形寸法は119.1×45.9×82.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約350g(本体のみ)。

ブラック
シルバー

 動画撮影はMPEG-4 AVC/H.264(MOV)またはMotion JPEG(AVI)で、AVC記録は最高1,920×1,080/30p。連続記録時間はAVCのフルHDが約29分、Motion JPEGのHDが約7分。動画撮影時の手ブレを補正する「M-ISモード」を搭載。ボディ内の3軸VCM手ブレ補正に電子手ブレ補正を組み合わせた専用モードで、歩きながらの撮影など、ブレ幅が大きくゆっくりしたブレも強力に補正するという。動画撮影を中断することなく静止画を撮影できるフォトインムービー機能も搭載。タイムラプス動画(Motion JPEG/1,280×720/10fps)にも対応する。

 4/3型、有効1,605万画素のLive MOSセンサーを搭載。光学ローパスフィルタレスにより解像性能を高めている。感度はISO LOW(100相当)~25600。E-M5から継承した144万画素の液晶EVFを搭載し、E-M1のEVFと同様に、周囲の明るさに応じて輝度を自動調整する「キャッツアイコントロール」も搭載。「OM-Dシリーズ最速の高速レスポンス」としている。E-M1の81点FAST AFを搭載。連写は8コマ/秒。

 液晶モニタは3型で可動式。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。HDMIマイクロ出力も備える。付属バッテリでの静止画撮影枚数は約320枚。

液晶モニタ側
モニタは可動式
天面

OM-D E-M5の「エリートブラック」モデルも

OM-D E-M5 PRO レンズキット(エリートブラック)

 '12年より販売している「OM-D E-M5」にレザートーン塗装を施し、'13年発売のレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」をセットにした「OM-D E-M5 PRO レンズキット(エリートブラック)」も3月より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万円前後。

 E-M5のグリップ部に革調のデザインを採用したほか、メインダイヤル/サブダイヤルをリファインし、デザイン性と操作性を向上したという。さらに、新ファームウェアVer.2.0により、ISO LOW(100相当)と、スモールAFターゲットに対応している。なお、このファームウェアは既存モデルのOM-Dボディにも適用可能で、詳細は同社サイトで案内する。

 付属する「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」は、OM-D E-M1と共に発表された、焦点距離24~80mm(35mm換算)、全域F2.8の標準ズームレンズで、防滴/防塵仕様。

薄さ22.5mmのパンケーキズーム、フィッシュアイのボディーキャップレンズ

 「OM-D E-M10」のレンズキットに含まれる3倍ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」(35mm換算焦点距離28~84mm)は、単品でも2月下旬に発売。価格は44,100円。同社が「パンケーキズームレンズ」と呼ぶ薄さを特徴とし、交換式標準ズームレンズで世界最薄という22.5mm(沈胴時)。カラーはブラックとシルバーの2色を用意する。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZのブラック
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZのシルバー

 また、35mm換算で50mmの単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」も同じく2月下旬に44,100円で発売。カラーはブラックとシルバー。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8のブラック
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8のシルバー

 薄型の「ボディーキャップレンズ」として、焦点距離18mm(35mm換算)/F8.0のフィッシュアイレンズ「BCL-0980」も2月末に発売。価格は12,600円。非球面レンズ2枚を含む4群5枚のレンズを薄さ12.8mmに収めた。レンズバリア兼用のMFレバーで、パンフォーカスと20cmまでの近接撮影を切り替えられる。カラーはブラックとホワイトの2色。

BCL-0980のブラック
BCL-0980のホワイト
E-M10に装着したところ

(中林暁)