“ビデオカメラに匹敵”する手ぶれ補正「STYLUS SH-1」

STYLUS SH-1(シルバー)

　オリンパスは、新光学5軸手ぶれ補正を搭載し、フルHD/60pやハイスピードなど4種類の動画撮影が行なえるコンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS SH-1」を4月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は43,200円前後。

　プレミアムカメラ「STYLUS(スタイラス)」の新モデルで、ミラーレス一眼「OLYMPUS PEN」と共通のデザインイメージを採用し、上面部や操作部にアルミ合金を、前面にはシンセティックレザーや削り出しモードダイヤルを採用するなど、細部まで拘った造りとした。カラーはシルバーとブラック、ホワイトの3色。

STYLUS SH-1(シルバー)

STYLUS SH-1(ブラック)

STYLUS SH-1(ホワイト)

　2013年10月発売「OLYMPUS STYLUS SH-60」の後継モデル。レンズは光学20倍ズーム(F3-6.9、35mm換算25-600mm相当)で、1/2.3型有効1,600万画素CMOSセンサーを搭載。新たに無線LAN(Wi-Fi)や、手ブレ補正機能の強化を図ったほか、動画撮影機能も強化。1080/60p録画など4種類のムービ撮影機能を搭載する。

　手ぶれ補正は「OM-D E-M1」などで採用している、5軸のセンサーシフト式手ぶれ補正を搭載し、動画にも対応。ピッチ、ヨーの2つの角度ブレと、レンズ中心軸周りの回転光軸ブレ、カメラが上下や左右にそれぞれ動く並進ブレを光学的に補正する。従来モデルのSH-60/50では並進ブレを電子的に補正していたが、新たに光学的に補正可能とし、暗い場所でも手持ちやフラッシュ無しで撮影可能とする。

　同社では、「デジタルカメラ/ビデオカメラを含めて世界初となる、静止画・ムービー両対応の光学式5軸手ぶれ補正。ビデオカメラに匹敵し、子供を追いかけながらの撮影や揺れる乗り物からの撮影でも思い通り美しく残すことができる」としている。

　動画は最高1080/60pに対応し、記録方式はMPEG-4 AVC/H.264(MOV)。1080/30pや720pなどの撮影も可能で、光学5軸手ぶれ補正と電子式5軸ハイブリッド手ぶれ補正に対応。歩行中でも手ブレを抑えて撮影できる。

　また、花の開花や雲の動きなどを定点観測できる「タイムラプスムービー」や、フルHD動画撮影中に同時に1,600万画素の写真も撮影できる「フォトインムービー」、240fps(432×324ドット)、120fps(HD：1280×720)の「ハイスピードムービ」撮影にも対応する。なお、動画の1回での撮影時間は最長29分で、ファイルが4GBになると自動的に撮影を終了する。

　無線LANも内蔵し、本体のWi-Fiボタンを長押しして、スマートフォンやタブレットと接続できる。専用アプリ「OLYMPUS Image Share(OI.Share)」を利用して、カメラのモニター内に表示されるQRコードを読み取るだけで、接続設定が行なえる。OI.Shareから撮影した画像のスマホへの転送や、被写体を確認しながらのズーム操作やカメラ操作などが可能になる。

　液晶モニターは3型/約46万ドット。バッテリーはリチウムイオン充電池「LI-92B」。記録メディアはSDメモリーカード(SDXC対応)。外形寸法は108.8×42.4×63.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は271g(バッテリとメモリーカード含む)。