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オンキヨーのアンプ技術を商品化したヘッドフォンアンプキット
2025年9月8日 15:20
オンキヨーは、同社のアンプ技術を商品化した「ヘッドフォンアンプキット」が、共立電子から受注販売されると発表した。価格は4万円(税別・送料込)で、受注期間は第1弾が10月3日15時まで。製品は入荷次第発送される。
超低歪のヘッドフォンアンプを手作りできる、すべてのパーツが揃ったフルキット。オンキヨー前身の創業以来、Onkyoブランドのオーディオ製品・スピーカー開発で培ってきた「音」に関する技術のうち、アンプ技術を商品化したもので、同社が保有する特許回路が盛り込まれている。
オペアンプとディスクリート部品を組み合わせた独自の電流アシスト回路を搭載し、市販製品レベルの低ひずみヘッドフォンアンプを工作で楽しめるという。
モジュール構造を採用し、回路図が添付されているため、回路の知識があれば、自分だけのオリジナルモジュール基板を作成してスロットに挿入して使うこともできる。
左右独立のモノラルヘッドフォンアンプモジュールを2基搭載するほか、大型高品質ボリュームとベアリングを採用し、なめらかな操作性を実現した。モジュール基板を眺められるガラスカラーアクリルケースを採用している。
組立のコツがわかる「組み立てのしおり」が付属する。
なお、組み立てには、ハンダこてやハンダこて台、ニッパー、ピンセット、プラスドライバー(1番、2番)、六角レンチ(1.5mm、2.0mm)が必要。
また、音質を重視しショートタイプのミュート回路を採用。「電源投入時に入力に大きな信号電圧が入力されているとショート状態の回路に電流が流れてしまうため故障の原因となります。ご使用時はボリュームを絞り切った状態で電源投入していただきますようお願いいたします」と呼びかけられている。
入力はBNCコネクタのラインが1系統と、3.5mmミニプラグの排他式。出力は3.5mmミニプラグ。電源はUSB 5.0V(Type-C)、2.4A以上(3.0A対応アダプター推奨)。外形寸法は157×159×90mm(幅×奥行き×高さ/突起部含まず)、重さは約0.72kg。
このヘッドフォンアンプキットについては、オンキヨーのエンジニアである吉田誠主席技師が執筆した記事が、CQ出版社から発売されている「トランジスタ技術 9月号」(8月8日発売)に掲載されているとのこと。

