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パナソニック、NFC/Bluetooth対応スリムコンポ「SC-HC39」
新アンプ+ナノ竹繊維スピーカー。小型の「SC-HC29」も
(2014/4/10 14:35)
パナソニックは、スマートフォンとのBluetooth接続が可能なスリムデザインのCDコンポ2機種を5月23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、新アンプ技術「LincsD-Amp II」採用の上位モデル「SC-HC39」が27,000円前後、LincsD-Amp II非搭載でコンパクトな「SC-HC29」が19,000円前後。カラーは、HC39がシルバー(S)とブラック(K)、ホワイト(W)の3色。HC29がレッド(R)とホワイト(W)の2色を用意する。
いずれも、スマートフォンなどBluetooth対応機器の再生が可能なオーディオシステム。NFCにも対応し、対応のAndroidスマホとワンタッチでペアリングできる。Bluetooth 2.1+EDRに準拠し、対応プロファイルはA2DP/AVRCP。なお、Android 4.1より前のバージョンの機器とNFCでBluetooth接続する場合は、音楽再生アプリ「Panasonic Music Streaming」が必要。
CDとUSB、FM/AMラジオも搭載。音楽CDのほかCD-R/RWに記録したMP3も再生できる。USBメモリなどに収めたMP3ファイルも再生可能。ステレオミニのAUX入力も備える。なお、従来モデルSC-H38/28とは異なり、iPhone/iPod用の台座は搭載しない。
上位モデルSC-HC39のアンプ部には、独自のノイズシェーピング技術を用いたクロック再生成技術によりジッタを抑える「LincsD-Amp II」を新たに搭載。また、制御理論を応用した「歪み補正PWMモジュレータ」には新しいアルゴリズムを採用、デジタル処理時の波形に起こる歪みの補正精度を向上させた。アンプ出力は、HC39が40W×2ch、HC29が10W×2ch。
両機種ともに、歪みを低減し、重低音をより強調するという「XBS Master」も搭載。スピーカーユニットの共振周波数を増幅して、歪みの少ない低音を効果的に再生できる「XBS」(Extra Bass System)に、低域成分を仮想再生して低音を強化する「H.BASS」と、200Hz以上/以下で帯域を分割して、帯域毎のレベルを検知し、鳴り感を損なわずに歪みを低減するという「帯域分割DRC」を加えることで、低音再生の強化を図っている。そのほか、音の歪みをDSPによる演算処理で取り除く「ピュアダイレクトサウンド」も搭載する。
HC39は、ナノサイズに微細化した竹繊維を用いて剛性を向上させた6.5cm径フルレンジの「ナノバンブースピーカー」を採用。加えて、左右ユニットの前後2つに備えた8cm径「Wパッシブラジエーター」で低域を強化。パッシブラジエーターの中心に重量を置くことで、直線的で安定した振動を実現し、ノイズを抑えた豊かな低音を響かせるという。H39のスピーカーグリルには、ステンレスメッシュを使用している。HC29のスピーカーユニットは8cm径フルレンジ。
消費電力は、HC39が約18W、HC29が約13Wで、いずれも待機時は約0.08W、BluetoothスタンバイON時は約0.2W。外形寸法と重量は、HC39が500×92×205mm(幅×奥行き×高さ)/約2.5kg、HC29が400×107×197mm(同)/約1.9kg。