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パナソニック、ワイドFM対応のスリムBluetooth/CDコンポ。MP3高音質化も

 パナソニックは、スマートフォンとのBluetooth接続や、CD/ラジオに対応した薄型のオーディオシステム2機種を2月19日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、高音質アンプ「LincsD-Amp II」搭載の上位モデル「SC-HC395」が27,000円前後、LincsD-Amp II非搭載でコンパクトな「SC-HC295」が20,000円前後。カラーは、HC395がシルバー(S)とブラック(K)、ホワイト(W)の3色。HC295がレッド(R)とホワイト(W)の2色を用意する。

SC-HC395(シルバー)

 スリムデザインが特徴のBluetooth/CDコンポ新モデル。'14年に発売した「SC-HC39」や「SC-HC29」からの機能強化として、MP3音源を補正して高音質化を図る「MP3 リ.マスター」を搭載。FM/AMラジオを搭載し、新たにFMの周波数を利用してAMラジオ局の番組を流す「ワイドFM(FM補完放送)」にも対応した。それ以外の主な仕様はHC39/HC29と同等。

SC-HC295(ホワイト)

 Bluetooth 2.1+EDRに準拠し、対応プロファイルはA2DP/AVRCP。NFCにも対応し、対応のAndroidスマホとワンタッチでペアリングできる。なお、Android 4.1より前のバージョンの機器とNFCでBluetooth接続する場合は、音楽再生アプリ「Panasonic Music Streaming」が必要。HC39/29と同様に、送信時の信号圧縮で失われた高域信号を演算処理して補正する「Bluetooth リ.マスター」を搭載。ワイヤレスでも高音質で再生できるという。

SC-HC395(ブラック)
SC-HC395(ホワイト)

 音楽CDのほかCD-R/RWに記録したMP3も再生可能。USBメモリなどに収めたMP3ファイルも再生できる。ステレオミニのAUX入力も装備する。

 上位モデルSC-HC395のアンプ部には、独自のノイズシェーピング技術を用いたクロック再生成技術によりジッタを抑える「LincsD-Amp II」を搭載。また、制御理論を応用した「歪み補正PWMモジュレータ」に新しいアルゴリズムを採用、デジタル処理時の波形に起こる歪みの補正精度を向上させた。アンプ出力は、HC395が20W×2ch、HC295が10W×2ch。

 両機種ともに、歪みを低減し、重低音をより強調するという「XBS Master」も搭載。スピーカーユニットの共振周波数を増幅して、歪みの少ない低音を効果的に再生できる「XBS」(Extra Bass System)に、低域成分を仮想再生して低音を強化する「H.BASS」と、200Hz以上/以下で帯域を分割して帯域毎のレベルを検知し、鳴り感を損なわずに歪みを低減するという「帯域分割DRC」を加えることで、低音再生の強化を図っている。

SC-HC295(ホワイト)
SC-HC295(レッド)
付属リモコンはHC395/295共通

 HC395は、ナノサイズに微細化した剛性の高い竹繊維を使用した6.5cm径フルレンジの「ナノバンブースピーカー」を搭載。左右ユニットの前後2つに備えた8cm径「Wパッシブラジエーター」で低域を強化している。前後のパッシブラジエータを同軸配置することで安定した振動を行ない、ノイズを抑えた豊かな低音を響かせるという。HC295のスピーカーユニットは8cm径フルレンジ。

 消費電力は、HC395が約18W、HC295が約13Wで、いずれも待機時は約0.15W、BluetoothスタンバイON時は約0.25W。外形寸法と重量は、HC395が500×92×205mm(幅×奥行き×高さ)/約2.5kg、HC295が400×107×197mm(同)/約1.9kg。リモコンが付属する。

(中林暁)