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40型の4Kテレビ登場。広色域/高コントラスト「REGZA 40J9X」

約23万円。ゲーム低遅延やマスターモニターモードも

40J9X

 東芝は、4Kテレビで国内最小となる40型「REGZA 40J9X」を7月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は23万円前後。

 新開発の広色域直下型LEDを採用した「4Kダイレクトピュアカラーパネル」などにより、「色」、「明るさ」、「コントラスト」などを向上し、映像の臨場感や立体感を高めた4Kテレビ。50〜84型の「ZX9シリーズ」との違いは、サイズとデジタル放送全録機能「タイムシフトマシン」を省いたこと。また、ゲーム入力時の遅延もREGZA史上最速という約0.6フレーム(約10ms)まで抑えた「新4Kゲーム・ターボ」などゲーム対応も強化した。

色、コントラストが新4Kの特徴に

40J9X

 液晶は40型/3,840×2,160ドットの4Kパネル(VA方式)で、色域を従来モデルZ8X比で約30%向上した「4Kダイレクトピュアカラーパネル」と、直下型で高輝度広色域の「ダイレクトLEDバックライト」の採用により、色や質感、明るさ、コントラストなどの表現力を大幅に向上した。

 高輝度広色域ダイナミックLEDバックライトにより、輝度を'13年モデルZ8X比で約75%向上。「ハイダイナミックレンジかつ高コントラスト」な4K映像の実現を目指したという。輝度は500nit。ピーク輝度復元により、画面の明るい部分のピーク輝度を復元し、画面全体のダイナミックレンジを拡大。映像の“輝き感”を向上した。なおZ9Xと異なり、LEDのエリア駆動には対応しないが、LEDバックライトスキャンにより残像感を低減する「スムーズダイレクトモーション240」を搭載する。

高輝度広色域ダイナミックLEDバックライト
LED自体も広色域化

 映像エンジンは「レグザエンジンCEVO 4K」。色については、DCI(デジタルシネマ)規格に迫る広色域化を実現したほか、新たに「4K広色域復元」を搭載した。これは、放送の色域(BT.709)に圧縮された色を、パネルの最大色域まで拡大するもので、4K放送などで導入が見込まれる広色域映像入力のBT.2020にも対応している。具体的には入力映像に対し、6,144項目もの最明色(物体色の限界)を考慮した広色域復元データベースを照合し、物体の色を反射する限界値を考慮して色域復元を高精度に行ない、より自然でリアルな色彩を復元するという。

レグザエンジンCEVO 4K
4Kダイレクトピュアカラーパネルを採用
4K広色域復元

 また、映像撮影時にカメラ側で白潰れ防止のために圧縮した高輝度領域を、REGZA側の映像処理によって復元する「ハイダイナミックレンジ復元」を搭載。圧縮されたハイライト部の伸びを復元するため、白く輝く部花弁などの映像を、立体感ある描写で再現できる。

 3D立体視にも対応するが、別売の3Dトランスミッタ「FPT-AGT1」と、アクティブシャッター方式の3Dメガネ「FPT-AG02(J)」が必要となる。

 4Kネイティブ映像だけでなく、HD映像の高画質化機能として、4Kならではの精細感を再現「微細テクスチャー復元」や、映像に元々備えていた“輝き感”を再現する「輝き復元」、画面全体の精細感を向上する「絵柄解析 再構成型超解像技術」などを搭載。

 また、デジタル放送のノイズ発生エリアを高精度に検出し、適切な超解像処理を行なう「デジタル放送ノイズエリア解析超解像」も新搭載。エリアごとに適した超解像処理を行なうことで、ブロックノイズやモスキートノイズを抑えながら、映像全体の鮮明度向上と、文字の視認性向上を両立する。

最速ゲーム、マスターモニター、4Kネイティブなど

4KネイティブモードやモニターD93/D65など

 HDMIを4系統搭載。[HDMI 3]は3,840×2,160ドット/60fpsまで入力可能で、著作権保護技術のHDCP 2.2にも対応する。

 4:4:4信号の1080p映像を、前段の映像処理などを一切介さずに、レグザエンジンCEVO 4Kにダイレクトに入力することで、高画質を保ちながら入力/表示まで行なう「ピュアダイレクトモード」を搭載。パナソニックのDIGAやジブリのBDディスクなどで採用している「MGVC」など、最大12bitの映像を高品位に再現できる。

モニターD93、モニターD65を新設

 また、J9Xを映像制作用のマスターモニターとして利用できるモードも新搭載。「モニターD65」、「モニターD93」というモードが追加され、D65は色温度6,500Kでのマスターモニター、D93は9,300Kでの推奨モニター画質となり、これを基準に細かな設定が行なえる。

 4Kネイティブ映像に最適化した「4Kネイティブモード」も追加。超解像処理やNRフィルタなどを4Kに最適化し、コンテンツモードの1タイプとして選択可能とした。従来通りに、コンテンツモードの「アニメ」、「シネマ」、「4KマスターBD」なども用意している。

 ゲーム対応強化もポイント。新搭載の「新4Kゲーム・ターボ」では、4K/2Kゲームにおいて、REGZA史上最速という遅延0.6フレーム(約10ms)の低遅延化を実現。メモリの読み出し最適化により、倍速パネルにおける遅延の理論的限界(0.5フレーム)に極力近づけ、アクションゲームなどでのゲームプレイ時のストレスを最小化した。3Dゲームも低遅延化し、約1.1フレーム(約18.3ms。720/60Hz入力)に、補間フレームを使う「ゲームスムーズモード」でも1.15フレーム(約19.2ms)に抑えている。映像だけでなく音声の遅延も抑制。カラオケ向けの音声低遅延モード「ゲーム・カラオケ」の0.9フレーム(約15ms)の遅延となる。

 PCや4Kゲーム対応も強化。HDMI入力において、4Kだけでなく、PCゲームで採用例が多い2,560×1,440ドット/60pの入力に正式対応した。ALL 4:4:4の映像信号処理により、高画質ゲーム機の映像も美しく再現するという。なお、DisplayPortについてはチップの供給に不安があるため対応を見送っている。また、PlayStation Vita TV(PS Vita TV)接続に最適化したモードも搭載した。

新4Kゲームターボで遅延を0.6フレームまで抑制
2,560×1,440ドット/60pのHDMI入力をサポート

 自動画質調整の「おまかせオートピクチャー」も進化。部屋の明るさや照明の種類、画面の大きさなどを考慮して、最適な画質に自動調整するものだが、J9Xでは、従来必要となっていた、照明種類や背景の色、コンテンツ種類などの環境設定を行なわなくても、最適な画質調整を行なうようになった。

サウンドやネットワーク機能も充実

40J9X

 スピーカーは、ラビリンスバスレフ型のボックス構造を採用することで、低域共振周波数を低下させ、低音再生力を向上。出力は15W×2chで、レグザサウンドイコライザープロなどの高音質化技術も導入している。また、壁掛け時の壁面反射により、低音が強調される問題を解消するため、「壁掛けモード」も新搭載。同モードに切り替えることで、壁掛け設置時でも自然な音を再現できる。

 チューナは、地上デジタルが3系統、BS/110度CSデジタルが2系統で、別売USB HDDへの録画に対応する。番組表やメニューなどを4K対応としたことで、番組表の見やすさや操作性を向上した。なお、デジタル放送全録機能「タイムシフトマシン」は搭載しない。

 レグザクラウドサービス「TimeOn」にも対応。リモコンの[シーン検索]ボタンから、番組内の任意のシーンの検索/頭出しができる「気になるシーンリスト」や、録りためた番組の中から好きなシーンをピックアップできる「みどころシーン再生」などに対応する。

 放送/通信連携サービス「ハイブリッドキャスト(HybridCast)」に対応。VODサービスは、アクトビラ、TSUTAYA TV、ひかりTV、スカパー! オンデマンドなどが利用できる。YouTubeや、レグザリンク・シェア(DLNA/DTCPサーバー)や、DLNAコントローラ/レンダラーにも対応する。

 入力端子はHDMI×4、コンポジット×1、アナログ音声×1。光デジタル音声出力×1やアナログ音声出力、ヘッドフォン出力、SDカードスロットも装備する。消費電力や年間消費電力量は未定。外形寸法は91.8×17×58.8cm(幅×奥行き×高さ)。

(臼田勤哉)