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エレクトリ、独SPLのヘッドフォンアンプ「Phonitor 2」

120Vテクノロジー/スピーカーシミュレート搭載。25万円

Phonitor 2

 エレクトリは、独SPL製のヘッドフォンアンプ「Phonitor 2」を4月より発売した。価格は25万円。

 SPLのヘッドフォンモニタリングアンプ「Phonitor」の機能を継承しつつ、XLRバランス2系統、RCAアンバランス1系統の3入力に対応した後継モデル。SPLが開発した116dBのSN比を持つディスクリートオペアンプを使用し、通常のオーディオ機器に比べ高い電圧で動作する「120Vテクノロジー」により、入力において30dB超のヘッドルームと、130dB以上のダイナミックレンジ、100dB以上のSN比を実現。「測定の限界を超えるスペックを実現した」としている。出力は標準ヘッドフォンとXLRが各1系統。

 ヘッドフォンで聴きながら音の広がりやバランスを調整する「スピーカーシミュレート機能」も装備。特定帯域の左右のスピーカー相互のレベル差をシミュレートする「Crossfeed」と、特定帯域の左右スピーカーの到達時間差によるステレオイメージの広がりを設定する「Speaker Angle」、左右のステレオ信号とファンタムセンターとのバランスを決める「Center Level」により、スピーカーからの音の伝わり方を、ヘッドフォンで創り出せるという。プロが使用した場合、各スタジオ間のスピーカーモニタリング環境の違いにとらわれず、ミックス作業に専念できるとしている。

背面

 前面にV/Uメーターも装備。最大出力は560mW(40Ω)、65mW(600Ω)。周波数特性は4Hz~480kHz、歪み率はヘッドフォン出力が0.00091%、ライン出力が0.00085%。ダイナミックレンジはヘッドフォンが133.62dB、ライン出力が134.37dB。外形寸法は277×305×99mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.3kg。

(中林暁)