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ズーム、マイク交換や4トラック録音が可能なPCMレコーダ「H5」

Handy Recorder H5

 ズームは、手持ち録音する際のノイズを低減するショックマウント機構を備えたPCMレコーダ「Handy Recorder H5」を6月下旬に発売する。価格は32,400円(税込)。店頭予想価格は29,800円前後(税込)。

 狙った音を奥行きのある音像で録音できるという、単一指向性のXYマイクを搭載。ショックマウント機構により、振動ノイズを低減。最大入力は音圧140dBと、余裕を持った耐音圧性能を備えている。

マイク部は取り外しも可能

 マイクは取り外しが可能で、オプションとして、ステレオ幅の自由な調節が可能なMSマイクや、特定ポイントの音だけを収音するショットガンマイク、TRS/XLRコンボ端子アタッチメントなどを取り付けられる。

 本体には2系統のTRS/XLR入力も搭載。環境音とナレーション、全体音響と複数の役者の音声など、一度に最大4トラックまでの録音ができる。L/R入力利用時は、通常の録音と同時に-12dBで、別ファイルにバックアップ録音も可能。合計で6トラック(L/R+トラック1/2+バックアップ)の録音ができ、想定外の大音量で通常録音が歪んだ場合も差し替えられる。

 録音モードは、最大同時録音4トラックのステレオ時で、WAV:44.1/48/96kHz、16/24bit(BWFフォーマット対応)。MP3:44.1kHz、48~320kbps。「MULTI FILE MODE」では、44.1/48kHz、16/24bitのモノラル/ステレオ/BWFフォーマットに対応。同モードでの最大同時録音は6トラックとなる。

 USBオーディオインターフェイス機能も搭載。従来からの2 IN/2 OUTに加え、新たに4 IN 2 OUTに対するなど進化している。

 出力はステレオミニのヘッドフォン出力とラインアウトを装備。400mW出力のモノラルスピーカーも搭載する。ビデオカメラなどに音声を送りながら、モニターできる。

 記録メディアはSDHCで、32GBまでのカードが利用可能。128×64ドットのバックライト付き液晶ディスプレイも装備。電源は単3電池2本で動作。バッテリの持続時間はステレオファイルモードで、約15時間、MULTI FILEモードでは、約8時間連続で使用できる。外形寸法は135.2×66.8×42.1(縦×横×厚さ)。重量は約176g。

(山崎健太郎)