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シャープ、円形液晶も実現可能な「フリーフォームディスプレイ」開発。IGZO応用。ウェアラブルにも

 シャープは、自由な形状の液晶ディスプレイを実現できる「フリーフォームディスプレイ」を開発した。車載用途としてスピードメーターやその他のモニタを1つのディスプレイに組み合わせたインパネや、円形ディスプレイを搭載したウェアラブル機器などを実現できる技術で、早期量産化に取り組むという。

インパネをイメージしたフリーフォームディスプレイ

 IGZO技術の応用と独自の回路設計手法の確立で実現。従来のディスプレイは、表示領域の外周部に、ゲートドライバと呼ばれる駆動用回路を配置する一定の額縁幅が必要であったため、四角形状が一般的だった。

 新ディスプレイは、このゲートドライバを表示領域内にある画素内に分散して配置することで額縁を極めて細くでき、表示領域に合わせた自由な形状のディスプレイを設計できるという。

スピードメーターなどに合わせて上部が円形になっている
このような複雑な形状のディスプレイも作れる

 前述の通り、自動車のインパネや、ウェアラブル機器などに加え、「浮遊感のある新しい映像体験を実現する大型モニター・デジタルサイネージなど、デザイン性の高いアプリケーションの創出に貢献する」としている。なお、18日に大阪で開催された液晶事業説明会については別記事でレポートしている。

(山崎健太郎)