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フォステクス、平面振動板のヘッドフォン「TH500RP」を8月下旬発売。74,000円

 フォステクスは、平面駆動型ヘッドフォン「TH500RP」を8月下旬に発売する。価格は74,000円。

 5月に開催されたイベント「春のヘッドフォン祭 2014」において発表されたモデルで、発表時は8月上旬発売とされていたが、8月下旬に変更となった。

平面駆動型ヘッドフォン「TH500RP
平面駆動型のユニット内部。オレンジ色が振動板、それをはさむように設置されているのが磁石

 通常のダイナミック型ヘッドフォンは、ラッパのような形状版の振動板を使っているが、平面駆動型は、板のような平面の振動板を採用、その平面振動板を全面駆動する事で音を出すのが特徴。駆動方式はダイナミック型で、静電型ではなく、通常のアンプと接続して使用できる。ハウジングは開放型。

 振動板は、高耐熱ポリイミドフィルムをベース材としており、そこに銅箔エッチングを施している。ユニット全体を新たにチューニングする事で、「平面振動板ならではのサウンドが更に進化した」という。

 バッフル板には高比重型樹脂を採用。共振音の発生を低減し、解像度と豊かな中域、良質な低音再生を実現したとする。

ハウジングにはパンチングデザインを採用
イヤーパッドはソフトレザー調

 構造部品には、アルミニウムやマグネシウムを多用。質感を高めるとともに、軽量化。ハウジングには、デザイン面では、歴代の平面駆動型RPヘッドフォンのイメージを踏襲したパンチングデザインを採用している。

 イヤーパッドはソフトレザー調。ケーブルの導体には、平面駆動型の解像度の高さを活かすため、特殊加工で「優れた導電性を発揮する」という、日立金属製の純銅「HiFC」 を使っている。

 再生周波数帯域は20Hz~30kHz。インピーダンスは48Ωで、感度は93dB/mW。最大入力は3,000mW。ケーブルを除いた重量は約375g。ケーブルはY型で3m。入力プラグは標準で金メッキ仕上げ。レザー調ポーチが付属する。

(山崎健太郎)