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PS Vita新色&Ver.3.30でテーマ機能追加。PS4はドラクエ&ホワイト
MorpheusはTGSでポニーテール少女「サマーレッスン」
(2014/9/1 15:52)
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は1日、PlayStationに関する今後の戦略を発表する「SCEJA Press Conference 2014」を開催。PS Vitaの新色ライトピンク/ホワイトや、ゲームシリーズ新作発売を記念したPlayStation 4(PS4)の「ドラゴンクエスト メタルスライム エディション」など、新しいハードウェアを発表した。
さらに、PS VitaとPS4のファームウェアアップデートにより、壁紙やアイコンなどを一括して変更できる“テーマ機能”を追加する事なども明らかになっている。また、ネットワークレコーダ「nasne」において、9月25日提供のファームウェア2.50で、録画番組の外出先からの「リモート視聴」に対応させる事も発表された。nasneのアップデートについては、別記事で紹介している。ゲームソフトの情報は、僚誌GAME Watchでレポートする。
PS Vita
PlayStation Vitaの新カラーバリエーションとして、Wi-Fiモデルの「ライトピンク/ホワイト」(PCH-2000シリーズ)が11月13日に発売される。価格は18,980円。女性をメインターゲットとした「Code:Realize ~創世の姫君~」、「戦場の円舞曲」、「幕末Rock 超魂(ウルトラソウル)」といったゲームも増加していく事から、女性に好まれるカラーバリエーションとしてライトピンク/ホワイトが追加される事になった。
また、「絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode」の発売を記念し、ソニーストア限定モデルとして、「PlayStation Vita × ダンガンロンパ 1・2 Limited Edition」も9月25日に発売。筐体にダンガンロンパのキャラクターなどをレーザー刻印したものとなる。さらに、PS Vita TVにも、同様にダンガンロンパとのコラボモデルを発売予定。
なお、PS Vita/PS Vita TVでは、10月に提供予定のシステムソフトウェア バージョン3.30において、テーマ機能を追加する。PlayStation Storeからテーマをダウンロードし、インストールすると、ホーム画面の背景やシステムアプリケーションアイコン、システムBGMなどをカスタマイズできるもの。ファームアップの詳細は後日発表するとしている。
現時点で配信予定のテーマは「絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode」、「ファンタシースター ノヴァ」、「俺の屍を越えてゆけ2」、「フリーダムウォーズ」の4作品。
PS Vita向けアプリでは、PS4を持っていないPS Vitaユーザーでも、PS4のプレイ動画配信を楽しめるようにする「Live from PlayStation」を秋に提供する。PS4の特徴である、ゲームプレイのライブ配信を、PS Vitaから視聴できるようにするアプリで、無料で提供するという。
なお、他ユーザーのプレイを鑑賞するだけでなく、対応したゲームであれば、アイテムを使用して協力したり、トラップを仕掛けて邪魔をするなど、視聴中のゲームにアクションを加える事もできる。
PS4
PS4にも、初のカラーバリエーションとして「グレイシャー・ホワイト」(CUH-1100AB02)が追加される。発売日は10月9日、価格は39,980円。これにより、既存の「ジェット・ブラック」と合わせた2色展開となる。HDD容量は500GB。9月11日に数量限定で発売される、ゲームソフト「Destiny」を同梱した「PlayStation 4 Destiny Pack」に含まれるPS4本体と同じで、単品発売バージョンとなる。
さらに、2015年春にゲーム「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」が発売される事を記念し、ドラゴンクエストシリーズのキャラクター、はぐれメタルや、スライムなどをデザインテーマとした「PlayStation 4 ドラゴンクエスト メタルスライム エディション」も発売される。ただし、発売時期や価格、同梱物の詳細などは未定。
PS4本体とワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4)は、「メタルスライムをたおして入手したメタルのカケラを使って鍛冶職人が作りだした」というコンセプトで作られており、メタルスライムをイメージしたカラーを採用。さらに、メタリックに光るはぐれメタルのフィギュアも同梱。PS4のUSB端子に装着できる。
なお、カンファレンスのトリを飾るサプライズとして発表された「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」は、ドラクエシリーズのスピンオフ的な作品で、シリーズ初の本格アクションRPG。開発は、コーエーテクモゲームスの「ω-Force(オメガフォース)」が担当しており、ステージにはドラクエシリーズを手がけてきたゲームデザイナーの堀井雄二氏と、コーエーテクモゲームスのシブサワ・コウゼネラル・プロデューサーも登壇。
PlayStationのプラットフォームでは久しぶりとなるドラクエシリーズの新作となる事から、盛田氏は「おかえりなさい」と言いながら堀井氏を迎え、会場から大きな歓声が沸き起こった。
なお、PS4においても“テーマ機能”が追加される。システムソフトウェア2.0において、Vitaと同じように、ホーム画面やアイコンなどをセットで変更できる。第1弾は「どこでもいっしょ」。
また、PS4やPS Vita TVで使用できるワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK 4」の新色「アーバン・カモフラージュ」も、数量限定で11月13日に発売される。価格は6,480円。
迷彩柄をモチーフにしたデザインで、同日に発売を予定しているPS4用ゲーム「コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア」などとマッチするという。
Project Morpheusを使い、美少女と同室気分が味わえる!?
ヘッドマウントディスプレイを活用した「Project Morpheus」についても新情報を公開。9月18日~21日まで開催される東京ゲームショウのSCEブースに体験コーナを設置。そこに、初公開のコンテンツ「サマーレッスン」を用意する。
サマーレッスンは、仮想的に再現された部屋の中に、ポニーテールの少女のキャラクターが登場。Project Morpheusを装着する事で、プレーヤーが本当に部屋の中に入り、隣に彼女がいるかのような感覚が味わえるというもの。プレーヤーが部屋を見回すように顔を動かせば、それと連動して、Morpheusに少女がいる部屋の映像が表示される。
会場ではこのコンテンツを体験した人の感想として「距離が近くてドキドキしました」、「キャラがそこにいる感じが凄い」、「もう、ずっとここにいたい!」などのコメントも紹介された。
PS4は国内の据え置きゲーム機でシェア78%
カンファレンスは、9月1日付でソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)のプレジデントに就任した盛田厚氏がナビゲーターとして進行した。
盛田氏は自身とゲームビジネスとの関わりについて、「2006年からSCEの経営管理部門において、8年間、PlayStationビジネスと関わってきた」と説明。さらに、「先月、PS4は歴代ハードウェア最速で1,000万台を突破した。国内ビジネスにおいても、PS4をPS Vitaともども、市場をより活性化させていきたい。ユーザーやクリエイター、ビジネスパートナーの皆様と共に、さらに盛り上げていきたい」と、ゲーム市場活性化に向けた意欲を語った。
PS Vitaについては、「薄型軽量化の新モデルを昨年10月に、PS Vita TVを11月に発売し、どちらも大変ご好評をいただいている。発売から10年を数えたPSPはその役目をPS Vitaに引き継ぎ、お買い替えのユーザーも増えている。新型投入からは、従来の1.6倍のスピードで普及が進んでいる」と説明。
PS4については、発売開始からの日本国内の据え置きゲーム機において、78%のシェアを獲得していると紹介。ゲームプレイのネット配信、シェア機能については、「ゲーム体験のシェアも簡単にできるようになり、日本でもゲームシェアが急激に広がっている。特に、ニコニコ生放送の対応で、その広がりはさらに加速している。この現象は、ゲームの驚きや感動を友達と共有したいという強い力があるからこそ。まだフォーマット立ち上げ期の半ばという段階ではあるが、(PS4が)初めての年末商戦をむかえるこの時期、私達が日本のコンソール市場を牽引し、拡大していくという強い意思のもと、多くの日本のゲームプレーヤーの皆さんに素晴らしいゲーム体験をお届けしたい」と決意を語った。