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パナソニック、リモート視聴やHybridcast対応のCATV用STB

HTML5対応でホーム画面に時間帯に応じた情報表示

 パナソニックは、Hybridcastやリモート視聴に対応した3チューナ搭載のHDD内蔵CATVセットトップボックス(CATV STB)「TZ-HDT620/621」シリーズを12月より発売、CATV事業者向けに提供開始する。

 ケーブルモデムの有無や内蔵HDD容量により4機種をラインナップ。「TZ-HDT620FW」、「TZ-HDT621FW」はケーブルモデム搭載モデル、「TZ-HDT620PW」、「TZ-HDT621PW」は非搭載モデルとなる。HDD容量は、620FW/PWが500GB、621FW/PWが1TB。

TZ-HDT620/621シリーズ

 録画用HDDを内蔵したCATV用STBで、BDなどの光学ドライブは非搭載。3チューナを搭載し、2番組までの同時録画に対応。全機種でIEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LANを内蔵し、無線LANルータにワイヤレスで接続できるほか、DLNAを使ってスマートフォンやタブレットからの視聴もできる。

 新たにHTML5に対応し、テレビ放送とインターネット情報を連携させるHybridcast放送を楽しめるほか、朝は天気情報、昼や夜は録画番組一覧など時間帯に応じた情報を表示するホーム画面を利用できる。WebブラウザやYouTube、「アクトビラ ビデオ・フル」も利用可能。SDXC対応のSDカードスロットも備え、AVCHD動画やJPEG静止画なども再生できる。

 スマートフォン/タブレットとの連携機能も強化。従来モデルで対応していたDLNAによるホームネットワーク内での録画番組や放送中の番組のワイヤレス配信に加え、発売後のアップデートでNexTV-Fのリモート視聴にも対応予定。スマホやタブレットを使い、外出先からインターネット経由でテレビ視聴や録画番組再生ができる。また、LAN経由でスマホに録画番組を持ち出せる番組持ち出し機能や、Miracast対応Android端末の画面をSTB経由でテレビに表示できるミラーリング機能も利用できる。DLNA/リモート視聴で同時にSTBに接続できるのは1台まで。

 ケーブルDLNA運用仕様「JLabs SPEC-020」にも対応し、STBで受信した番組を有線LANで接続した別のBDレコーダなどで録画したり、STBの内蔵HDDやUSB HDDに録画した番組を、LAN経由で別のBDレコーダなどにダビング(ムーブ)する事もできる。CATVユニバーサルポータルや視聴状態収集などの双方向クラウドサービスにも対応する。

 HDDには4倍/8倍の長時間録画が可能。USB HDDを接続して録画容量を増やすこともできる。新機能として裏番組表示に対応。テレビ視聴時にリモコンの裏番組ボタンを押すと、空きチューナを利用して他のチャンネルを同時に表示して、映像で裏番組をチェックできる。チューナが空いていないときは番組内容などの文字表示を表示する。出演者や番組名などのフリーワードを登録して、関連番組を自動録画するフリーワード予約や、「10日後に自動消去する」などの設定ができる自動消去機能、フリーワードで録画番組を抽出して一覧表示できる機能も搭載する。

 出力端子はHDMI×1、光デジタル音声×1。Ethernetや分配出力端子、USB端子×2も装備する。消費電力は、ケーブルモデム搭載のHDT620FWが23W、HDT621FWが26W、非搭載のHDT620PWが19W、HDT621PWが22W。待機時消費電力は全モデル0.1W(クイックスタート切、ケーブルモデム電源切)。外形寸法は共通で、360×258.5×59mm(幅×奥行き×高さ)。重量はHDT620FW/PWが約1.9kg、HDT621FW/PWが約2.4kg。

(一條徹)