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TI、メガネ型ディスプレイに1080p映像を投写できる最小DLP Picoチップセット

 テキサス・インスルメンツ(TI)は4日、DLP Picoプロジェクタのチップセットとして、フルHD 1080p対応で最小サイズとする「0.47" TRP Full-HD 1080p display chipset」を発表した。サンプル供給は'15年の初めから開始される。

新チップセットに含まれる「DLP4710」マイクロミラーデバイス

 映画館などで採用されているDLPシネマの技術をベースに、小型の電子機器でも高輝度かつ省エネでフルHD映像の投写を可能にするというチップセット。主な用途として、バッテリまたはAC電源のモバイルプロジェクタのほか、“スクリーンレス”のテレビ、制御パネル表示、インタラクティブディスプレイ、メガネ型接眼ディスプレイ(near-eye displays)などのウェアラブル製品にも対応可能という。

 独自のDLP TRPアーキテクチャと適応型アルゴリズムの「DLP IntelliBright」により、従来のDLP Picoチップセットと比較して2倍近くの輝度向上と、50%の低消費電力化を実現。同サイズの従来製品と比べて、解像度が倍のフルHD映像を投写できる。

 同チップセットのサンプルは、TIのサードパーティ・ディベロッパー・ネットワーク各社を対象に、2015年初めに評価用数量をTI Storeから、量産数量をTIの販売特約店から供給する予定。100ピンFQLパッケージの「DLP4710」マイクロミラーデバイスのほか、201ピンVFBGAパッケージの「DLPC3439」、100ピンHTQFPパッケージの「DLPA3005」が含まれる。

(中林暁)