TI、輝度と省電力性能を高めたモバイル向け新DLP Picoチップセット

0.3"HD TRP DLP Picoチップセットの大きさのイメージ図

　TIは26日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress(MWC) 2014」で、スマートフォンやタブレットなどの小型電子機器への搭載を想定した、小型プロジェクタ用「0.3"HD Tilt & Roll Pixel(TRP) DLP Picoチップセット」を発表。業界最小、最大電力効率を実現したという。

　0.3"HD TRP DLP Picoチップセットは、0.3型で解像度は1,280×720ドット。独自技術のTRP DLPアーキテクチャとアダプティブIntelliBrightアルゴリズム・スイートにより、輝度の向上と消費電力の低減を実現している。さらに、1秒あたり最大数千回の高速スイッチングにより、トゥルーカラーで120Hzの表示ができるという。

　DLP Picoビジネス・ユニット・マネージャーのフランク・モイジオ氏は、「0.3型MEMSデバイス中のピクセル数を倍増すると同時に、TIの既存の製品に比べ、各フレームベースで光学効率30%の向上と、最大50%の消費電力低減を実現。製品の小型化も可能となる」とコメント。Asis Opticalなどの光学メーカーと協力し、製品の年内の市場投入を目指すとしている。