ニュース
クリプトン、「ハイレゾの音質をより引き出す」電源ボックス
PC-Triple Cの電源ケーブルや、コンセントプレートも
(2015/2/18 19:48)
クリプトンは、オーディオアクセサリ「HR(High Resolution)」シリーズの新製品として、電源ボックス「PB-HR500」と、電源ケーブル「PC-HR1000M-Triple C/500M-Triple C」、コンセントプレート「CP-HR10」を発売する。
電源ボックス「PB-HR500」は3月下旬発売で、価格は69,800円。電源ケーブルは2月下旬発売で2モデルを用意。「PC-HR1000M-Triple C」は5.0sqのハイグレードタイプで、価格は2m 68,000円。切り売りも用意しており、12,000円/mとなる。「PC-HR500M-Triple C」は3.5sqのスタンダードモデルで、2m 48,000円。切り売りは9,000円/m。コンセントプレート「CP-HR10」は2月下旬発売で、価格は19,000円。
2011年から販売開始したHRシリーズは、同社のハイレゾ音楽配信サイト「HQM STORE」のハイレゾ音源の再生環境での使用を想定したもので、当初から電源ケーブルや電源ボックスをラインナップするなど、「ハイレゾ再生において、電源の重要性を提唱してきた」(濱田正久代表取締役)という。今回は、新たにコンセントプレートをラインナップに追加し、「電源の元であるコンセントから電源ケーブル、電源ボックスまで電源ラインを見直すことで、ハイレゾオーディオの高音質をより引き出せるようになった」としている。
上位機の技術を受け継いだ電源ボックス
電源ボックス「PB-HR500」は、発売中の上位機種「PB-HR1000」(150,000円)や「PB-HR700」(95,000円)の姉妹機で、電源フィルタ付2回路構成など上位機種の技術を受け継ぎながら、手頃な価格を実現した中級クラス機という位置付け。
構造体の共振を抑え振動エネルギーを効率よく吸収する「ネオフェード(機能性ポリエステル)」を、CFRP(カーボン繊維強化プラスチック)で上下に挟んだ3層構造の特殊カーボン素材「ネオフェード カーボンマトリックス3層材」を、振動ノイズの影響を受けやすいコンセントと筐体の間に設置し、振動を熱エネルギーに変換して自然減衰させるという。
基本構造は、HR1000やHR700で採用した電源フィルタ付2回路構成を踏襲。6個口のコンセントの内、左2個をパワーアンプ、パソコンなどの大電流機器・高ノイズ機器用、右4個をDVD/CDプレーヤー、プリアンプ、DACなどの小電流機器用と分けることで、大電流機器と小電流機器の相互影響を大幅に軽減している。内部配線材には4N(99.99%)以上の無酸素銅を使用した2sq単線を採用する。
筐体は鉄製で、上部には非磁性体のステンレスを使用。ACインレットはロジウムメッキ仕上げを施している。HR700ではレビトン製の医療グレードコンセントを採用しているが、HR500ではパナソニック製コンセントとなっている。最大使用電流は15A。外形寸法は300×126×80mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.3kg。
PC-Triple C導体採用の電源ケーブル
電源ケーブル「PC-HR1000M-Triple C/HR500M-Triple C」は、従来モデル「PC-HR1000/PC-HR500」で採用していた線材「PCOCC-A」が生産終了となったことから、FCMが供給する連続鍛造伸延技術が特徴の線材「PC-Triple C」に変更。線材以外はあえて変更せず、従来モデルと同じ3芯撚り合わせ構造を採用しているという。
PC-HR1000M-Triple Cは5.0sqのハイグレードタイプで、PC-HR500M-Triple Cは3.5sqのスタンダードモデル。介在には静電気に強く帯電しにくい特性を備えたシルク(絹糸)を使用。導線絶縁体には制振材入り耐燃性ポリオレフィン、シースには制振材入り耐燃性ポリエチレンを採用し、シルクの制振効果も含めた「トリプル制振機能」としている。
電源プラグにはシルバー+ロジウムのメッキと高比重エンプラ素材を採用。ブレード素材には脱酸リン青銅を使用する。