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PS4がVer.2.50に進化。サスペンドやディスク15秒スキップ

USBバックアップ対応のYukimura。PS Vitaも3.50に

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は26日、PlayStation 4の最新ファームウェアVer.2.50(Yukimura)と、PlayStation Vita/Vita TVの最新ファームウェアVer.3.50を提供開始した。

PS4 Ver.2.50 Yukimuraはサスペンドやディスク15秒スキップ対応

ゲームプレイ中にサスペンド&レジューム(スタンバイモード)へ

 PlayStation 4(PS4)の最新システムソフトウェアVer.2.50のコードネームは、「Yukimura」(ユキムラ)。最大の機能強化点は、サスペンド& レジューム機能を追加し、ゲームやアプリを終了せずにスタンバイモードにできるようになったこと。ゲームプレイ中に一時停止し、スタンバイのまま離席。席に戻ってスタンバイモードを解除すると、ゲームやアプリを続きから始められる。

 また、PS4のデータをUSBストレージ機器にバックアップ可能になる。バックアップ可能なデータは、設定値(サインインID含む)、セーブデータ、スクリーンショット/ ビデオクリップ、ゲームパッケージ、ゲームパッチ、ゲームのダウンロードデータ。パスワード情報と、トロフィー情報はバックアップされない。

コントローラのタッチパッドのフリック操作で、15秒送り/戻しが行なえる

 Dailymotionへのビデオアップロード対応や、シェアプレイ・リモートプレイの60fps化、トロフィーやフレンド機能の強化、アクセシビリティの改善などの機能追加も実施。

 AV系の新機能としては、ディスクのビデオを再生中にタッチパッドで操作できるようになった。コントローラのタッチパッドを左右にフリックすると15秒戻し/15秒送りが可能。また、タッチパッドボタンをクリックした後に左右にドラックすると、チャプタや時間を指定して再生できる。

コントローラのボタンガイド。右にフリックで15秒送りが可能に

PS4 Ver.2.50の主な追加機能

・「PSN」の名称を、「PlayStation Network」に変更
・アプリケーションを一時中断したままスタンバイモードにできるようになった
・PS4のデータをUSBストレージ機器にバックアップ可能に
・ズームやボタンの割り当てなどアクセシビリティーに関する設定が可能に
・ビデオクリップのDailymotionアップロード対応
・ホストとしてシェアプレイを始めるときに、接続速度をテストできるようになった
・シェアプレイの解像度とフレームレートを設定可能に(パーティーの設定画面で[シェアプレイのビデオ品質]を選択)
・トロフィーを獲得したときのスクリーンショットの自動保存
・トロフィーの情報やトロフィーを獲得したときのスクリーンショットをシェアできるようになった
・設定(トロフィー)のオプションメニューに次の機能を追加
 -トロフィーの詳細をインターネットで検索
 -トロフィーを[獲得日]や[未獲得]、[グレード]で並べ替え
 -達成率が0%のトロフィーを削除可能に
・サブアカウントをマスターアカウントに更新可能に
  (サブアカウントのユーザーがマスターアカウントを作成できる年齢になると、設定(設定)>[PlayStation Network/アカウント管理]>[アカウント情報]に[アカウントを更新]が表示)
・Sony Entertainment NetworkのアカウントとFacebookのアカウントを連携している場合に、Facebookのフレンドに対してあなたを知り合いかもしれないプレーヤーとして表示できるようになった
・設定(設定)>[テーマ]に[文字の影]が追加
・PS4のシステムソフトウェアを自動でアップデートできるようになった
・お知らせに[ヒント]が追加
・ディスクのビデオを再生中に、タッチパッドで操作可能に
 - タッチパッドを左右にフリックすると、15秒戻し/15秒送りが可能に
 - タッチパッドボタンをクリックしたあと左右にドラックすると、チャプターや時間を指定して再生可能
・プロフィールの自己紹介に登録できる文字数が140文字に
・実名が表示されているプレーヤーにフレンド依頼を送る場合、フレンド依頼が許可されると自分の実名も相手に表示されるようになった

PS Vita/Vita TVは、リモートプレイ強化など

PlayStation Vita

 PlayStation VitaとPlayStation TV(日本ではVita TV)のシステムソフトウェア3.50も公開。PlayStation 4のゲームをVitaから操作する「リモートプレイ」の映像の滑らかさを設定できるようになるほか、動画再生機能の強化なども行なわれる。

PS Vita/Vita TV Ver.3.50の主な追加機能

・「PSN」の名称を、「PlayStation Network」に変更
・リモートプレイ中の映像の滑らかさを設定できるようになった
([高]を選ぶと、リモートプレイ中はPS4のゲームプレイの録画ができない)
・ビデオのシーンサーチの表示性能を改善
・解像度が1080のビデオの再生速度を、1.5倍まで変更できるようになった
・PS Vitaからマップを削除
・nearの住所や地図の表示など、マップに関わる機能を削除
・設定に[アクセシビリティー]を追加
・[PlayStation Network]>[サブアカウント管理]の[チャット]の名称を、[チャット/ユーザー作成メディア]に変更
・[PlayStation Network]>[サブアカウント管理]>[チャット/ユーザー作成メディア]で、メッセージを使ったプレーヤーメッセージ(プレーヤーメッセージ)の送受信を制限できるようになった

(臼田勤哉)