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持ち運べるコンデンサ型ヘッドフォンKing Sound「KS-H4」

トップウィング取扱。真空管ポタアンのLars & Ivanも

 トップウィングは、King Soundと、Lars & Ivan製品の取り扱いを開始した。いずれも香港のブランドで、King Soundは、香港King's Audio Limitedのオーディオ部門で、アルミ加工技術を活かしたコンデンサ型ヘッドフォンが特徴。Lars & Ivanはポータブル/据え置きオーディオの双方を手がけ、第1弾として真空管ポータブルヘッドフォンアンプ「THA-8X」を発売する。

 いずれも、10月24日から東京中野で開催される「秋のヘッドフォン祭」のトップウイングブースに出展される。

King Soundから“持ち運べる”コンデンサ型ヘッドフォン

 King Soundは、コンデンサ型ヘッドフォン「KS-H4」とポータブルヘッドフォンアンプ「M-03」を11月上旬より発売する。店頭価格はKS-H4が125,000円前後、M-03が60,000円前後。

KS-H4

 KS-H4は、コンデンサ型のヘッドフォンで、アルミ加工技術を活かした美しいパンチングメタルハウジングを採用。開放型ヘッドフォンのメリットである背圧を受けないという点をさらに進め、背圧の逃し方にこだわることで、低域の改善や音場の拡大を図っているという。

 その駆動用アンプとなるのがポータブルヘッドフォンアンプの「M-03」。従来はコンデンサ型ヘッドフォンのポータブル利用は難しかったが、大型バッテリを搭載しながら小型のM-03と、KS-H4の組み合わせによりポータブル利用を可能にした。

M-03

 KS-H4はリケーブル対応で、1mと2.5mのケーブルが付属。周波数特性は6Hz~42kHz、静電容量は139pF、インピーダンスは115kΩ(10kHz)、感度は106dB。重量は300g。カラーはシルバーとブラック。

 M-03は、KS-H4をドライブ可能なコンデンサヘッドフォン対応ポータブルヘッドフォンアンプ。ESL(コンデンサ型ヘッドフォン用)端子のほか、3.5mmステレオミニのヘッドフォン出力も備えており、通常のヘッドフォンの駆動にも対応する。

 周波数特性は2Hz~24kHz、ゲインは60dB(ESL)/22dB(3.5mmステレオミニ)、S/Nは112dB。6,200mAhのバッテリを内蔵し、microUSB(B端子)経由で充電。スマートフォンなどの充電も可能なUSB端子(1A出力、Type A)も備えている。外形寸法は80×200×32mm(幅×奥行×高さ)、重量は0.45kg。シルバー/チタン/ブラックの3色のバリエーションを用意する。

 さらに、2016年1月以降にKS-03、M-10、3月以降にはKS-02、M-20などの新製品を投入予定としている。

Lars & Ivan

 Lars & Ivanはポータブルヘッドフォンアンプを中心にラインナップ。新製品の真空管ポータブルヘッドフォンアンプ「THA-8X」と、「HA-3K」を10月23日に発売する。店頭予想価格はTHA-8Xが33,000円前後、HA-3Kが14,000円前後。

THA-8X

 THA-8Xは、真空管にRAYTHEON6418を、オペアンプにMUSES 8820を搭載したヘッドフォンアンプ。スイッチを入れると小窓に淡いオレンジ色の光が灯るなど、真空管を活かしたデザインも特徴。出力は180mW×2ch(16Ω)/22mW×2ch(300Ω)、対応ヘッドフォンインピーダンスは16Ω~300Ω、SN比は80dB以上、周波数特性は10Hz~65kHz。

 入出力は3.5mmステレオミニで、連続再生時間は約16~18時間。外形寸法は78×125×16mm(幅×奥行×高さ)、重量は150g。

 HA-3Kは、130~150時間という長時間駆動が特徴のポータブルヘッドフォンアンプ。出力は120mW×2ch(16Ω)/13mW×2ch(300Ω)、対応ヘッドフォンインピーダンスは16Ω~300Ω、SN比は95dB以上、周波数特性は10Hz~100kHz。

HA-3K

 入出力端子はステレオミニ。バッテリセル容量は3,000mAh。VocalModeと名付けられた4dBの低域ブースト機能も備えている。外形寸法は58.6×111.5×11.3mm(幅×奥行×高さ)、重量は122g。スマートフォンのモバイルバッテリとしても利用できる。

(臼田勤哉)