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エーディテクノ、4K/60p映像を最大70m延長できるHDMIエクステンダー

 エーディテクノは、LANケーブルを介して、4K/60pのHDMI映像を最大70m延長できるHDMIエクステンダー「HDBaseT HDMI エクステンダー Pro」を11月13日から発売する。送信機の「HD-10TX」と受信機「HD-10RX」が用意され、価格はオープンプライス。店頭予想価格は各3万円前後。

HD-10TX
HD-10RX

 HDMI端子を備えた送/受信機の間をCAT6/5eのLANケーブル1本で接続し、4K(3,860×2,160ドット)/60pの映像信号を最大70m、1080/60pの映像信号を最大100mまで非圧縮伝送できる製品。「HD-10HPE」('14年発売)の後継機種で、新たに4K/60p映像の伝送に対応(前モデルは4K/30p対応)。また、前モデルで送信機に搭載されていたHDMI分配出力機能が省かれている。

 主に、ホームシアターやデジタルサイネージ、会議室など設置されたプロジェクタへの映像・音声の長距離伝送を必要とする環境での利用を想定し、より安価で簡潔なシステムとして導入が可能としている。

 LANケーブル1本で映像、音声、Ethernet、コントロール信号、電源伝送の各信号を伝送できる、HDBaseT規格「5Play」に対応。帯域幅は最大10.2Gbps。4K/60p映像の伝送は8bit 4:2:0のみ対応する。著作権保護規格のHDCPやHDMI CEC、Deep Colorに対応し、3D映像や7.1chサラウンド音声なども伝送できる。PoEによりLANケーブルで電源伝送し、送信機・受信機のどちらかにACアダプタを接続すれば双方向に電源供給が可能。

接続イメージ

 RS-232Cシリアル通信接続コネクタには非脱落型(キャプティブ・スクリュー)を採用。付属の専用RS-232Cケーブル以外でも、設置環境に合わせた長さのケーブルを使用できる。DCコネクタにも抜け防止のネジ式コネクタを採用する。

 送信機(HD-10TX)の入力端子はHDMIとIR用3.5mmミニを各1系統、RJ-45(Ethernet)を2系統装備。出力端子はRJ-45(HDBaseT)と3.5mmミニ、RS-232Cを各1系統備える。受信機(HD-10RX)の入力はRJ-45(HDBaseT)と3.5mmミニを各1系統、RJ-45(Ethernet)の2系統。出力はHDMI、IR用3.5mmミニ、RS-232Cを各1系統装備する。

 最大消費電力は15W。外形寸法/重量は、送信機・受信機いずれも152×84×30mm(幅×奥行き×高さ)、約400g。オプションで、送信機・受信機間でのリモコン信号伝送が可能になるIRケーブル「HDIR-P」(2,800円)も用意する。

 製品は「Inter BEE 2015」会場(千葉・幕張メッセ、会期は11月18日~20日)のエーディテクノブース(番号:4506)において展示される予定。

(庄司亮一)