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エーディテクノ、4K映像を最大70mまで延長できるHDMIエクステンダー

 エーディテクノは、LANケーブルを介して4KのHDMI映像を最大70m延長できるHDMIエクステンダー「HDBaseT HDMIエクステンダーPro」(HD-10HPE)を8月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後。

HDBaseT HDMIエクステンダーPro

 HDMI端子を備えた送/受信機の間をCAT6/5eのLANケーブルで接続し、4K(3,860×2,160ドット)/30pの映像信号を最大70m、1080/60pの映像信号を最大100mまで非圧縮で伝送できるHDMIエクステンダー。帯域は最大10.2Gbpsに対応し、3D映像やDeepColor、7.1chサラウンド音声なども長距離伝送可能。著作権保護規格のHDCPやHDMI CECにも対応する。

 HDBaseT規格で呼称されている5Play(映像、音声、Ethernet、コントロール信号、電源伝送)にも対応し、1本のLANケーブルで5つの信号伝送が可能。LANケーブルで電源を伝送するPoC(パワーオーバーケーブル)に対応。送信機・受信機のどちらかにACアダプタを接続すれば双方向に電源供給が行なえる。

デイジーチェーン接続のイメージ

 送信機には、入力されたHDMI信号を分配出力できるHDMI出力端子を搭載。長距離送信する映像を、手元のモニタなどで確認することができる。また、分配されたHDMI信号をもう1台のHD-10HPEに入力することで、送信機側でのデイジーチェーン接続が可能。最大5台まで接続できるとしている。

 RS-232Cシリアル通信接続コネクタには非脱落型(キャプティブ・スクリュー)を採用。付属の専用RS-232Cケーブル以外でも、設置環境に合わせた長さのケーブルを使用できる。ACアダプタを接続する電源DCコネクタにも抜け防止のネジ式コネクタを採用する。

 入力端子は、送信機がHDMI、IR用3.5mmミニ、RS-232Cを各1系統。受信機がRJ-45(HDBaseT)と3.5mmミニを各1系統装備。出力端子は、送信機がHDMIとIR用3.5mmミニを各1系統、RJ-45(HDBaseT、Ethernet)を2系統。受信機がHDMI、IR用3.5mmミニ、RS-232Cを各1系統、RJ-45(Ethernet)を2系統装備する。最大消費電力は15W。外形寸法/重量は、送信機・受信機いずれも118.8×77.2×38mm(幅×奥行き×高さ)、約800g。

 別売で、送信機・受信機間でのリモコン信号伝送が可能になるIRケーブル「HDIR-P」(2,800円)も用意する。

(一條徹)